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カリウム制限

ドキュメント内 Save Your Kidney Japanes (ページ 135-147)

第 25 章 慢性腎臓病における食事療法

5. カリウム制限

なぜ CKD 患者に食事中のカリウム制限が推奨されるのでし ょうか。

カリウムは人体にとって重要なミネラルです。カリウムは 体内において筋肉、神経の適切な機能、規則正しい心拍の 維持に必要です。

通常、体内におけるカリウムの濃度は、カリウムを含む食 べ物からの摂取と過剰なカリウムの尿中への排泄でバラ ンスが取れています。慢性腎臓病患者では過剰なカリウム の尿中排泄を認め、血中のカリウム濃度が高くなってしま います(高カリウム血症の状態)。血液透析患者に比べて

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腹膜透析患者の方が高カリウム血症のリスクは低いです。

両者の違いは、血液透析が断続的であるのに対して腹膜透 析は連続的であるという透析方法の違いによるものです。

高カリウムの状態は筋力の深刻な低下や不整脈を引き起 こし、危険です。カリウムが非常に高値のときは、予期せ ぬ心停止がおき、突然死を引き起こします。高カリウムの 状態は、顕著な症状や徴候なしに生命を脅かします(それ ゆえサイレントキラーとして知られています)。

高カリウムによる深刻な結果を避けるため、CKD 患者では 食事中のカリウム制限が推奨されています。

血中のカリウム濃度の正常域は?いくつを高値とみなす のでしょうか?

正常域は 3.5 mEq/l~5.0 mEq/l

血中カリウム濃度が 5.0~6.0 mEq/l に達したとき、食 事内容の見直しが必要となる。

血中カリウム濃度が 6.0 mEq/l 以上では危険であり、

カリウムを下げるための積極的な介入が必要となる。

血中カリウム濃度が 7.0 mEq/l 以上では生命を脅かし うる状態であり、緊急の治療が必要となる。

カリウム濃度別の食べられる食物分類

適正な血中カリウム濃度を維持するために、医師により食 事指導が行われます。カリウムの内容量によって、食べ物

は三つのグループに分けられます(カリウム含有量が多量、

中等量、少量)。

カリウムが多い食品・・・カリウム含有量が食物 100g 中、

200mg 以上

カ リ ウ ム が 中 等 量 の 食 品 ・ ・ ・ 同 100 - 200mg

カ リ ウ ム が 少 な い 食 品 ・ ・ ・ 同 100mg 以下

食品 - カリウムが多いもの

果物: インディアングーズベリー、新鮮なアプリコッ ト、熟したバナナ、チェリー、チックー、新鮮なココ ナッツ、カスタードアップル、ブドウ、グーズベリー、

キウイフルーツ、レモン、熟したマンゴー、マスクメ ロン、mosambi、桃、スモモ、 サポジラ。

野菜: アマランス、ナス、ブロッコリー、クラスター 豆、サトイモ、コリアンダー、ドラムスティック、マ ッシュルーム、生パパイヤ、ジャガイモ、ほうれん草、

サツマイモ、山芋(suran)。

ドライフルーツ: アーモンド、カシューナッツ、ナツ メヤシ、乾燥イチジク、レーズン、クルミ。

穀物: チカラシバ、シコクビエ、小麦粉。

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豆類: ケツルアズキ、ひよこ豆、リョクトウ、レンズ 豆、赤レンズ豆、ヤエナリ、red gram、red split lentils、

アルハール豆。

香辛料: クミン、コリアンダーの種、乾燥赤唐辛子、

コロハ種子。

ノンベジタリアン料理: 魚(アンチョビ、さば、rohu(南 アジアの魚)、白いハマシマガツオなど)甲殻類(エビ、

ロブスター、カニ)、牛肉。

飲み物: Bournvita(英国製のチョコレート飲料)、

ココナッツウォーター、コーヒー、練乳、チョコレー ト、新鮮なフルーツジュース、ラッサム (レンズ豆)、

スープ、ビール、ワイン、多くの炭酸飲料。

その他: チョコレート、キャドバリー(イギリスの菓 子・飲料メーカー),、チョコレートケーキ、チョコレ ートアイスクリーム、ローナ塩 (塩の代用品) ポテ トチップス、トマトソース。

食品-カリウムが中等量のもの

果物: ライチ、甘いライム、ザクロ、スイカ。

野菜:甜菜、バナナ、ゴーヤ、キャベツ、ニンジン、

セロリ、カリフラワー、サヤインゲン、オクラ、玉ね ぎ、カボチャ、大根、トウモロコシ、ベニバナの葉、

トマト。

穀物: 大麦、汎用小麦粉、アズキモロコシ、小麦粉か ら作られた麺類、ライスフレーク (押し米、ポハ)、バ ーミセリ

ノンベジタリアン料理: Cital、hilsa(魚)、katla、

magur、レバー。

飲み物: 牛乳、カード(凝乳)

その他:黒コショウ, クローブ, カルダモン、ガラム マサラ (インドのスパイスの混合物)。

食品-カリウムが少ないもの

果物: アップル、ブラックベリー、チェリー、グアバ、

オレンジ、熟したパパイヤ、ナシ、パイナップル、フ トモモ(ジャンブ フルーツ)、イチゴ。

野菜:ヒョウタン、ソラマメ、トウガラシ、ridged gourd

(ヒョウタンの一種)、キュウリ、コロハの葉、ニン ニク、レタス、グリーン ピース、生マンゴー、pointed gourd(ヒョウタンの一種)、tinda(ヒョウタンの一 種)。

穀物:米、ラバ、小麦のセモリナ粉。

豆類:グリーンピース

ノンベジタリアン料理: 牛肉、ラム、ポーク、鶏、卵。

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飲み物: 水牛乳、コカコーラ、ファンタ、レモネード、

ライム果汁、limca(炭酸飲料)、rimzim(インドの飲 み物)、ソーダ。

その他:乾燥生姜、蜂蜜、ミントの葉、マスタード、

ナツメグ、酢。

食品中のカリウムを減らすための実用的なコツ

1. 一日に摂取する果物は1つにする、カリウム含有量が 少ないものがより好ましい。

2 のコーヒーまたは紅茶は一日一杯とする。

3 カリウムの量を減らす処理後にカリウムを含む野菜を 摂取すべき(下記参照)。

4 ココナッツウォーター、フルーツジュース、高カリウム の食材(上記参照)を避ける。

5 ほとんどすべての食材にはいくらかのカリウムが含ま れる。そのため、重要なことは可能な限り低カリウム含 有の食品を選ぶ。

6 カリウム制限は保存期 CKD 患者だけでなく維持透析患 者にも必要である。

どのように野菜のカリウム含量を減らすのでしょうか?

•皮をむき、小さくカットする。

•ぬるま湯で野菜を洗い、それらを大きな鍋に入れます。

•鍋にお湯を入れて (水の量は野菜の量の 4~5 倍必 要) 、少なくとも 1 時間浸す。

•野菜を 2 〜 3 時間浸した後に 3 回ぬるま湯で洗い 流してください。

•次に水で野菜を茹でて、その水は捨てて下さい。

•希望に応じて茹でた野菜を調理して下さい。

•このように野菜のカリウムの量を減らすことができ ますがこの方法では完全ではありません。だから高カ リウムを含む野菜を控え、多く食べ過ぎないことをお 勧めします。

•ビタミンは調理された野菜では失われてしまうので、

医師の指示に従ってビタミンのサプリメントを取るべ きです。

ジャガイモからカリウムを取り出すための特別なコツ

•ジャガイモをさいの目に切ったり、スライスしたり、

すりおろして小さくすることが重要です。この方法に よって水にさらされるジャガイモの表面を最大化しま す。

•ジャガイモを浸す場合も茹でる場合も使用される水 の温度は重要です。

•ジャガイモを大量の水で浸たす又は茹でることが有用 です。

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6.食事療法におけるリンの制限

なぜ CKD 患者は、低リン食を取る必要があるのでしょう か?

リンは骨の強度と健全さを維持するために不可欠なミ ネラルである。通常、食品中の余分なリンは、尿中に 排泄され、それによって血中リンレベルが維持される。

血中のリンの正常値は 4.0-5.5 mg/dl である。

CKD 患者では食事で摂取した余分なリン尿中排泄障害 を呈するため、血中濃度が上昇する。このリンの上昇は、

骨からカルシウムを排出させ骨を脆弱化させる。

リン濃度の増加は、かゆみ、筋肉や骨の脆弱性、骨の痛 み、骨硬化や関節の痛みのような多くの問題を引き起こ す可能性がある。骨硬化の結果、骨折し易くなる。

リンを多く含む食品の摂取は減量、または避けるべきでし ょうか?

リンを多く含む食品は、次のとおりです。

牛乳や乳製品:バター、チーズ、チョコレート、コン デンスミルク、アイスクリーム、ミルクセーキ、パニ ール。

ドライフルーツ:カシューナッツ、アーモンド、ピス タチオ、ドライココナッツ、クルミ。

冷たい飲み物:ダークコーラ、ファンタ、マッツァ、

フルーティ、ビール。

ニンジン、コラカシアの葉、トウモロコシ、落花生、

新鮮なエンドウ豆、サツマイモ。

動物性タンパク質:肉、鶏肉、魚、卵。

7.ビタミンや食物繊維を多く含む食品の摂取

透析導入前の CKD 患者は、食事摂取量の減量や過剰なカリ ウムを取り除く特別な調理法や食欲不振により、ビタミン 補給不足に悩まされています。いくつかのビタミンのうち、

特に水溶性のビタミン B と C、葉酸などが透析中に失われ ます。

これらのビタミンの摂取不足や喪失を補うために CKD 患者 は通常、水溶性ビタミンや微量元素の補充を必要とします。

食物繊維を多く含む食品の摂取は CKD 患者において有益で す。だから、患者はビタミンや食物繊維が豊富な、より新 鮮な野菜や果物を取ることを指導されます。

日々の食事の設定

CKD 患者のために毎日の食事摂取量と水分摂取量は、腎臓 専門医のアドバイスに従い栄養士によって計画されてい ます。

食事計画の一般的な原則は以下のとおりです。

1.水分摂取:水分摂取制限は医師のアドバイスに従って行

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