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結言

ドキュメント内 2011年1月 有馬修二 内容梗概 (ページ 113-116)

第 1 章 序論

4.6 結言

「発展研究 2」として,シニア世代が中核となって活躍する「第二ビジネス世界」の事業 基盤を支える「ネットワーク型組織知」構成法の提案を行った.あわせて,「ネットワーク 型組織知」構成法の効果として,「第二ビジネス世界を支える三層構造オープンイノベーシ ョン基盤」を示した.

日本では世界に先行して超高齢社会が進行している.若者世代が中核となって活躍する既

存の「第一ビジネス世界」に加えて,既存の企業活動において活躍の場を失うシニア世代が 中核となって活躍する「第二ビジネス世界」を新たに創造していく必要に迫られている.「第 二ビジネス世界」を構築するためには,幅広い産業界において「知識・技術・経験の豊富で 体系的な個人知」を獲得してきた個人を,既存の産業界の枠を超えて新しい事業を推進する 組織に再構成するダイナミックな「人材流動・人材結合の仕組み」を実現する必要がある.

上記の課題に対処するため,先ず,新しい価値創造活動・価値獲得活動の単位として,個 人,企業,及び社会に加えて,個人と企業の中間に巨大な「仮想企業」の概念を導入し,こ の仮想企業の組織知を「ネットワーク型組織知」と呼んだ.次に,ダイナミックな「人材流 動・人材結合の仕組み」の実現に有効な「ネットワーク型組織知共有個人事業ビジネスモデ ル」を検討し,個人知,組織知,及び社会知の連結・統合と共有・分有の「場」を創造する

「ディジタルビジネス型地域社会ネットワークシステム」の拡張により「ネットワーク型組 織知」が構成出来ることを示した.

「ネットワーク型組織知」構成法の効果として,ネットワーク層「知識創造活動支援型ネ ットワーク」,社会システム層「ディジタルビジネス型地域社会ネットワークシステム」,及 び企業組織層「ネットワーク型組織知」の三層の組み合わせ構造が「第二ビジネス世界を支 える三層構造オープンイノベーション基盤」となることを示した.具体的には,ネットワー ク層,社会システム層,及び企業組織層の各層は,それぞれイノベーション基盤として,各 層内の固有の特徴を持つ「階層革新」により,「絶えざる新たな組み合わせ」の容易化を実 現する.あわせて,三層構造全体は,三層構造を跨った「階層革新」により,「絶えざる新 たな組み合わせ」の一層の容易化を実現し,「人間」を起点とした組織的知識創造のアーキ テクチャを形成して「三種類イノベーション(テクノロジーイノベーション,ビジネスイノ ベーション,ソーシャルイノベーション)の相互作用」を加速させることを示した.

5

「発展研究 3

「進化するネットワーク型個人知」構成法の研究

ドキュメント内 2011年1月 有馬修二 内容梗概 (ページ 113-116)