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結びにかえて

ドキュメント内 제8회 한일학술포럼(선명) 수정0830.hwp (ページ 106-109)

韓 日両国のそれぞれの法文化を比較し

その類似点と異なる点を探し出す

それらの点につき

互い にその理解を深めて行くということは両国にとって極めて重要なことであり

かつ有益なことでもあろう

しか し

このような作業は非常に難しい課題であることは

いまさら言うまでもない

それは

多様な法文化の中 から家族法文化一つをとり挙げてみでも

同じことであろう

韓 日両国の家族法文化を比較するにあたってその前提となる作業は

まず韓国における家族法文化 を正確にとらえることである

しかし

私にとって一生かかっても研究しきれない分野は韓国の家族法文化で あリ

日本の家族法文化である

今回のテーマは

日本留学時代や近時に日本のロースクールで開設 された 現代韓国法 講座を担當する際に

韓国の家族法文化が日本の家族文化とは似ても似つかない ところが少なくないということに気付いた中から

今回その一部分をとりあげて報告することになった

幸いにも

韓 日両国側からコンメンテーターであられる韓国法制史の大学者で学術院会員の朴秉濠 ソウル大学名誉教授

日本法制史の大学者で日本学士院会員の石井紫朗東京大学名誉教授にメン ターになって頂いたことである

その他の先生からご覧になっても不十分な点や誤解している部分が多分に あるものと思われるが

それらの点につき

ご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げる次第である

 

韓‧日両国の法文化比較

家族関係を中心として

高 翔 龍

大韓民國學術院 會員

-抄 錄

-法は単なる技術的なものではなく、その社会が生み出した固有の文化のひとつである。比較法的側 面から考察する場合に、両国の間に、はじめから全く異なった法制度を発見することもあれば、全く同じ 法制度を発見することもある。しかし、外見上は同じ法制度であっても、その中身が異なる場合がある ということに注意を払わなければならない。そのためには、韓国法や日本法その他の外国法を理解する にあたって、その国における法制度の沿革や慣習、社会文化といった法文化を全般にわたって探求 し、相互の違いを正確に認識するという作業を最初に行なうことが極めて重要となる。

このような観点から、韓 日両国における国の基本構成の単位となる家族関係の中で主な法律制度 をとりあげて比較し、その類似点と異なる点を探し出して、互いに理解し合うことが韓 日両国にとって非 常に大事なことであり、かつ有益なことだと思われる。

 

韓国の家族制度は、父系の血統から成り立つ家族関係である。朝鮮時代の家族慣習は、中国 の影響を受けた宗法制(儒教理念に基づいた中国․周代の貴族社会の血縁集団の組織規定で、 王位継承と家父長的社会体制確立を目的とした制度をいう。韓国においては、このような宗法制を根 幹にした家族生活が営まれてきた)による家族制度をそのもとにしており、その結果、男系血統中心の 祭祀本位をその特徴としている。このことは父系血統家族制を意味し、韓国古来の特有な制度である 姓(氏)不変原則、異姓養子禁止、夫婦別姓制、同姓同本不婚制といった制度が、このような父 系血統主義に由来したものである。

しかし、絶対不変制度であると思われてきたこれらの制度も、時代の流れと様々な原因による社会の 変化につれて修正せざるをえない過程を経ながら今日に至っている。これらの変化について述べた。

日本における旧来の 家族制度 は、 家 および「家父長制」の二つの要素が分かち難くむすび ついている家族秩序であるとされる。 家 とは何にか、また「家父長制」とは何なのかといった定義を

めぐる多くの議論が展開されてきているが、 家 という現象の明確な概念的定着はまだ今日のところきわ めて困難な作業であるという。明治民法の起草者は、江戸時代に事実として存在するところの「家」

という現象を明治時代に法律上の操作的概念でとらえ、ついに戸籍上に一つの家として記載されている かどうかということによって家の現象を法的にとらえようとしたという。 家 とは先祖から引き続き将来にわ たって一定の血縁者によって維持されてゆく団体であるとすれば、 家 は血縁団体であって、構成員の 死亡 出生 婚姻などによる変動はあってもその 同一性 を保持して存続してゆくものだという信念を伴うと ころのものであるという。

ここで、家の同一性は、 家 の名としての 姓(氏) によって象徵される。したがって、 姓(氏) とは 家 の呼称である。これに対して、韓国の「姓(氏)」とは「父系血統」を表示するものであるか ら、結婚しても 姓 は全く変わらないという夫婦別姓制が今日まで受け継がれてきている。さらに、日 本の 家 制度のなかには、厳格な身分の定めのある 家父長制 があって、家長(戸主)が家族構 成員に対して支配命令し、その家族構成員は家長に服従する関係も、また長男の家督相続制も 家 制度に由来したものという(終戦後の1947年(昭和22)、日本の民法改正により家制度とともに家督相続 制度は廃止され、今日に至っている)。しかし、韓国の家族制度は儒教的家父長制をとっていたもの の、もとより家父長の支配命令権や家督相続といった制度をとらなかった(しかも、2005年の民法改正に より戸主制は廃止された)。 

 

韓 日両国の家族法文化を比較するあたりその前提となる作業は、まず韓国における家族法文化を 正確にとらえることである。しかし、私にとって一生かかっても研究しきれない分野は韓国の家族法文化 であリ、また日本の家族法文化である。今回のテーマは、日本留学時代や近時に日本のロースクー ルで開設された「現代韓国法」講座を担當する際に、韓国の家族法文化が日本の家族文化とは似 ても似つかないところが少なくないということに気が付き、その一部分をとリ挙げて報告することにした。

- 101

-「子の福祉」 から観た日本家族法の諸問題

奥田 昌道

日本學士院會員

 

はじめに

子の福祉 の観点から日本の家族法を観るとき、取り上げなければならない問題の一つ は、子の出生における父子関係

母子関係の定め方の問題であり、もう一つは、親権・監護 権の所在とそれにまつわる諸問題である。前者については、(1)生殖補助医療により出生した 子の 福祉 をどのようにして守るか、(2)嫡出子と非嫡出子に関して生ずる諸問題への対応 の在り方

、を

取り上げる。後者については、(1)子に対する虐待と親権の剥奪ないし制限の制 度

(1)別居中の夫婦間での子の奪い合い、(3)離婚後の子との面会交流をめぐる問題

(4)子 の引渡しの強制方法

(5)ハーグ条約 ( 国際的な子の奪取の民事面に関する条約 ) 及び国内 関連法

、を

取り上げる。

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