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6 空力モデル

6.4 空力データの適用範囲と補外方法

7

および表

8

に第

1

回落下試験および第

2

回落下試験の空力データの適用範囲と補外 方法を示す.空力データを飛行シミュレーションで使用するにあたりその適用範囲が定め られているが,飛行シミュレーション条件によっては適用範囲を逸脱する場合があるため,

補外方法についても併せて示している.

ヒンジモーメント

左右スタビレータとラダーのヒンジモーメント係数は次式の通り定義される.

ℎ����ℎ� −� ���� Δ� ℎ����� 61)

ℎ����ℎ����� Δ� ℎ����� 62)

ℎ���ℎ� Δ� ℎ� 63)

式 から式 より,ヒンジモーメント係数は基本特性

ℎ�ℎ�

と誤差

Δ� ℎ� Δ� ℎ�

で構成さ れ,

ℎ�

は右スタビレータの値として定義されている.左スタビレータのヒンジモーメント 係数は機体の左右対称性から

の符号を反転させて計算する.ヒンジモーメント係数は第 回落下試験時と第 回落下試験時でノミナル特性データは同じであり,テーブル形式のデ ータとして与えられている.誤差データも第 回落下試験時と第 回落下試験時で同じで あり,表 にその値を示す.誤差の設定根拠は 節の操舵特性誤差と同様である.式 から式 より,各舵面のヒンジモーメントは次式で与えられる.

�� ��������� � 2ℎ�������0 �� ������� − � �����

�� ��������� � 2ℎ�������0 �� ������� − � �����

�� �������� � 2ℎ���

式 および式 の第 項はスタビレータの舵面慣性力項である.

表 ヒンジモーメント係数誤差の

第 回落下試験時 第 回落下試験時 単位

Δ� ℎ� -04 -04

Δ� ℎ�

空力データの適用範囲と補外方法

表 および表 に第 回落下試験および第 回落下試験の空力データの適用範囲と補外 方法を示す.空力データを飛行シミュレーションで使用するにあたりその適用範囲が定め られているが,飛行シミュレーション条件によっては適用範囲を逸脱する場合があるため,

補外方法についても併せて示している.

7

空力データの適用範囲と補外方法(第

1

回落下試験)

適用範囲 補外方法

= 0~1.8 � = 0.2

以下の領域は

= 0.2

= 1.6

上の領域は

= 1.6

のデータで端点保持.

= − 10 ~+15

適 用 範 囲 下 限 以 下 の 領 域 は

= − 11

ま で 線 形補外,それ以下は

= − 11

のデータを端点 保持.適用範囲上限以上の領域は

= 16

まで 線形補外し,それ以上は

= 16

のデータを端 点保持.

= − 10 ~+10

= − 5

以 下 の 領 域 は

= − 10

ま で 線 形 補 外し,それ以下は

= − 10

のデータを端点保 持.

= 5

以上の領域は

= 10

まで線形補 外 し , そ れ 以 上 は

= 10

の デ ー タ を 端 点 保 持.

� � ′ , � � ′ , � � � � ′ , � � ′ , � � = − 20 ~+ 20

各 舵は適用範 囲上下限ま でデータが 定義さ れ て おり,舵面 機構上適用 範囲を超え て動作 し ないので補外は行わない.

�� �� = 0~80 kPa

�� = 60 kPa

以上の領域は適用範囲上限まで

線 形補外,そ れ以上は適 用範囲上限 のデー タ を端点保持.

�� �� = − 44.13~+44.13 m/s 2

�� = − 40 m/s 2

以下の領域は適用範囲下限ま で 線形補外, それ以下は 適用範囲下 限のデ ー タを端点保持.

�� = 40 m/s 2

以上の領域は適 用 範囲上限ま で線形補外 ,それ以上 は適用 範 囲上限のデータを端点保持.

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空力データの適用範囲と補外方法(第

2

回落下試験)

適用範囲 補外方法

= 0~1.7 � = 0.2

以下の領域は

= 0.2

= 1.8

上の領域は

= 1.8

のデータで端点保持.

= − 10 ~+15

適 用 範 囲 下 限 以 下 の 領 域 は

= − 10

の デ ー タを端点保持.適用範囲上限以上の領域は

= 15

のデータを端点保持.

= − 10 ~+10

= − 5

以 下 の 領 域 は

= − 10

ま で 線 形 補 外し,それ以下は

= − 10

のデータを端点保 持.

= 5

以上の領域は

= 10

まで線形補 外 し , そ れ 以 上 は

= 10

の デ ー タ を 端 点 保 持.

� � ′ , � � ′ , � � � � ′ , � � ′ , � � = − 20 ~+ 20

� � ′ , � �

は適用範囲上下限までデータが定義され て おり,舵面 機構上適用 範囲を超え て動作 し ないので補外は行わない.

� � ′

� � ′ = − 10

以下 の領域は適用範囲下限まで線形補外,

� � ′ = 10

以上の領域は適用範囲上限まで線形補外

�� �� = 0~80 kPa

�� = 60 kPa

以上の領域は適用範囲上限まで

線 形補外,そ れ以上は適 用範囲上限 のデー タ を端点保持.

�� �� = − 44.13~+44.13 m/s 2

�� = − 40 m/s 2

以下の領域は適用範囲下限ま で 線形補外, それ以下は 適用範囲下 限のデ ー タを端点保持.

�� = 40 m/s 2

以上の領域は適 用 範囲上限ま で線形補外 ,それ以上 は適用 範 囲上限のデータを端点保持.

表 空力データの適用範囲と補外方法(第 回落下試験)

適用範囲 補外方法

以下の領域は

= 1.8

以 上の領域は

のデータで端点保持.

適 用 範 囲 下 限 以 下 の 領 域 は

の デ ー タを端点保持.適用範囲上限以上の領域は

のデータを端点保持.

以 下 の 領 域 は

ま で 線 形 補 外し,それ以下は

のデータを端点保 持.

以上の領域は

まで線形補 外 し , そ れ 以 上 は

の デ ー タ を 端 点 保 持.

� � ′ � � ′ � � � � ′ � � ′ � � −

� � ′ � �

は適用範囲上下限までデータが定義され て おり,舵面 機構上適用 範囲を超え て動作 し ないので補外は行わない.

� � ′

� � ′ −

以下 の領域は適用範囲下限まで線形補外,

� � ′ =

以上の領域は適用範囲上限まで線形補外

�� ��

��

以上の領域は適用範囲上限まで 線 形補外,そ れ以上は適 用範囲上限 のデー タ を端点保持.

�� ��

��

以下の領域は適用範囲下限ま で 線形補外, それ以下は 適用範囲下 限のデ ー タを端点保持.

��

以上の領域は適 用 範囲上限ま で線形補外 ,それ以上 は適用 範 囲上限のデータを端点保持.