があると考えたためである。またこれ らの2つの質問紙調査の質問項目についてもできる 限 り共通の項目を用い、2つの調査結果を比較できるようにした。
調 査
3.実 施
)全 国市 区町 村 児 童 童 虐 待在 宅ケースに対 す る援 助 につ いての 質 問紙 調 査
(2007年 11月① 家族維 持 を 目的とし た援助項 目 (61項 目
)→ 実施度
→ 重要度
→ 援助の主体
② 家 族 維 持 の ため に 必要な要素項 目 27項 目→必要要素
(児
相・市町村共通
)③ 家族 維 持 にとっ て障 害 となる要 素 項 目
19項 目→ 障害度
④親子分離 に対す る意 見
⑤家族維持の尽力度
⑥属性等に関する質問
調査1。 2005年度関西学院大学
COE海
外調査奨励金による調査 (②米国FGI)、 2005年関西学院大学COE個
人研究助成費に 調査 (①日本市町村FGl)・ 厚生労働科学研究 子 ども家庭総合研究事業 「児童虐待等の子 どもの被害及び子 どもの問題行動 防 ◆介入・ケアに関す る研究」(主任研究者 奥山真紀子)、「児童相談所を中心 とした在宅支援に関す る研究」(分担研究者 信和)の
一部 (③児相児童福祉司FGI)調査
2.平
成16年度 厚生労働科学研究 子 ども家庭総合研究事業 「児童虐待等の子 どもの被害及び子 どもの間 題行動の予防・介入 。ケアに関する研究」(主任研究者 奥山真紀子)、 「児童相談所を中心 とした在宅支援に関す る研究」(分担研究者 前橋信和)の
一部 として実施 した質問調査の一部調査
3.平
成19年度・平成20年
度 科学研究費補助金 (若手研究スター トア ップ)(課
題番号19830119)に よる 研究の一部 として実施 した質問調査調査 1.児 童虐待在宅ケース援助者に対するフォー カスグループインタビュー (FGI)調 査
①市町村児童虐待防止ネットワーク会議に所属す る実践者に対する FGI調 査 (2005年 6月 実施
)②アメリカ・イリノイ州家族維持プログラム実践者に 対する
FGI調
査(2グ
ループ)(2005年 9月
実施)③在宅支援児童福祉司に対する
FGI調
査(2005年 11月 ・ 2006年 1月 実施
)Farni!y Preservationに ついてヌ
D文献研究
Reasonable Effottsに つ いての 文 献 研究
(本文第
5章)調査
2.全国児童相談所の在 宅支援担 当児童福祉 司に対する質問紙調査 (2006年 2月 実施
)①家族維持を目的とした
援助項 目(66項 目
)→ 実施度
→ 重要度
→ 援助の主体
②家族維持のために必
要な要素 項 目 27項 目→ 必要要素
(児相・市 町村共通
)③家族維持にとっ て障害となる要素 項目
20項 目→ 障害度
④親子分離に対する
⑤家族維持の尽力度
⑥属性等に関す る質 問
図 6‑1 本研究における調査デザイ ン
第2節
日米における児童虐待在宅ケース援助者に対するフォーカスグループインタビュ ー調査
1日 本調査の 目的
質問項目抽出のために、日本 とアメリカ合衆国の在宅支援にかかわる援助者のグループ
4グ
ループに対 してフォーカスグループインタビュー調査(以
下FGI調査)を
試みた。主 にここで抽出 しようとしている質問項目は、1)家
族維持を目的とした援助項 目、2)家
族 維持のために必要な要素項 目、3)家族維持を目的とした援助にとつて障害となる要素項目 である。アメリカ合衆国イ リノイ州にて調査を行つたのは、1980年の AACWA以降、提示された Family Preservationの 実践が、およそ30年の間に、紆余曲折を経て形を変えなが らも、
在宅ケースに対する実践の中で しっか りと生き続けてお り、その中で実践を続ける援助者 か ら直接データを収集することで、文献研究だけでは抽出できない現場ならではの「生の データ」が収集できると考えたためである。また、日本でのFGI調査では抽出できない先 駆的な部分を抽出 し、質問項 目に含めることができると考えた。中でもイリノイ州を選ん だのは、筆者が以前に在宅支援ワーカーとして勤務 していたため、州法やサー ビス等に関 する知識を持つていること、調査協力が得 られやすかったこと、そ して、イリノイ州は
2002
年か らの3年間の間、他の州と比べて里親ケア措置数が少ないこと (1000人 あた り1。8人 の措置数)(the US Department of Health and Human Services:Administration of Children
and Families,2005)が主な理由である。
また併せて、日本において児童相談所在宅支援担当児童福祉司と市町村在宅支援援助者 の2つの異なるグループをインタビュー対象としたことで、日本の現場で行われている家 族維持の要素を質問紙調査に包括的に組み入れることができると考えた。
2.調
査方法1)FGI調
査について本調査はFGI調査の手法を用いて行 つた。FGI調査は参加者 と直接かかわ り「ありのま まの表現」を得 られる、グループでの相互作用を通 して、より広範でまとまつたデータが 得 られる、より潜在的な意見が得 られるなどの特徴がある
(安
梅、2001;呉、2003;VaughnSchullln&Sinagub,1999)。
これ らの特徴を考慮 した結果、FGI調査は、グループダイナ ミ第
6章研究方法
クスを利用 して、日ごろの実践を通 して参加者が感 じている「家族維持」に対する潜在的 な意識を効率的に抽出できる手法だと考え、調査方法として採用 した。
2)調
査方法4グ
ループのいずれのグループにおいてもFGI調査の手法にのつとり(安
梅,2001;呉, 2003;Vaughn et a H.,1996;梅 澤,1993)参
加者が リラックス して自由に意見が表出できるように、飲み物やお菓子を用意 し、座席配置にも気を配つた。インタビューデータは lGレ コーダーおよび DVDカ メラを用いて、録音・録画 した。倫理的配慮 として、事前にイ ンタビュー調査の趣旨とインタビュー設間を参加者に送付またはインタビュー前に提示 し、
録音・録画の承認も事前に得た。インタビューで得 られた情幸剛ま個人が特定される形で外 部に漏れることがないことを事前に説明 し、インタビュー内容についてのインタビュー参 加者間での守秘義務についても確認を行つた。
① インタビュー設間
インタビュー設間は、事前に参加者に送付またはインタビュー前に提示 した。設間はす べてのグループに対 して共通 したものである
(ア
メリカでのFGI調査においては同義のも のに設間を英訳 した)。l.「
(児
童虐待在宅ケースを想定 して)子
どもが措置 されることな く、家族が家族として 維持 していけるためには、援助者は何を行 う必要がありますか?」
面
.「
子 どもが措置 されることな く、家族が家族 として維持 していけるためには、何が必要 だと思われますか?」
lil.「援助者が家族を維持 していくための援助を行 う際、何が障害となる
(な
っている)と 思われますか?」
② 調査対象について
対象の属性については表
6‑1の
通 りである。アメリカでの2グループに関しては、在宅 支援においてシカゴ市内で最も多くの在宅ケースを委託されている民間児童福祉機関であ るA機
関とイリノイ州南部の州第2の大都市のペオリアにてFamily Preservationプログ ラムを委託されているB機関に対 して、調査協力をお願いし、了承 していただいた。シカ ゴ市内においては、Family Preservationプ ログラムという呼称は在宅支援については使われておらず、州南部においてのみ用いられているが、内容に関してはB機関で行われて いるFamily Preservationプ ログラムには緊急現金扶助 (Emergency Cash Assistance)が サービスメニューに含まれている以外は、担当ケース数や期間等のプログラム枠組みや内 容に関 しては両グループであまり相違がなかった。
グループ3の 日本の市町村援助者のグループに関しては、阪神地域にあるC市の要保護 児童対策地域協議会の所属機関に属 し、児童虐待ケースの援助に関わつた経験を持つ専門 職を対象者の条件とし、地域協議会事務局を通 してリクルー トを行つた。グループ4の児 童相談所児童福祉司のグループについては、調査対象者は、阪神地方の3ヶ所の児童相談 所に勤務し、児童虐待ケース在宅支援を担当した経験が比較的多い児童福祉司を対象者の 条件として、各児童相談所の代表者を通 してリクルー トを行つた。いずれのグループの参 加者も、
1)児
童虐待在宅支援ケースに対する経験が豊富であること、2)自
身の実践を言 語化 し表現することに長けていること、を条件として紹介いただき、本調査の趣旨を説明し参加の同意を得た。
食U 00
グ ル ー プ 1.
在 宅 支 援 ワ ー カ ー (ア メリカ)
グ ル ー プ2̲
フ ァ ミ リー プ リザ ベ ー シ ョ ン ワ ー カ ー
(ア メリカ)
グ ル ー プ 3.
市 町 村 援 助 者 (日 本)
グ ル ー プ4.
児 相 児 童 福 祉 司 (日本 )
人 数