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市町村の結果と比べて、児相のみで実施度 ―重要度の差が上位

25%の

項 目

(市

町村の実 施度

=重

要度の差の上位

25%に

は見 られない項 目)は 、下表 7‑8の ようになった。

18.カ

ウンセ リングを通 して保護者に虐待 した原因について内省させる」以外は、具体 的な生活援助に関する項目

(住

居、経済、求職、保育所等への送迎、娯楽活動

)で

あり、

援助の主体を間 う質問では項 目18以外の項目はすべて「市町村」がその主体 となるべきで あるという回答が多かつた。

35 保 護 者 の 借 金 の 返 済 計 画 を 一 緒 に 立 て る 。 ‑1.15

56 住 居 探 しを 手 伝 う。 ‑1.11

61

医 療 費 の 控 除 の 申 請 を援 助 す る 。 ‑1.09

18

カ ウ ンセ リング を通 して 保 護 者 に 虐 待 した 原 因 に つ い て 内 省 させ る。

‑1。

08

10

保 護 者 の 求 職 に 関 す る情 報 を 得 る援 助 をす る 。 1.02

59 住 居 設 備 に 対 す る 援 助

(修

0安

全 面 の 確 認 な ど

)を

行 う。

‑1.01

64

子 どもを学 校・幼 稚 園・保 育 園 に 送 迎 す る。 ‑0.95

27

保 護 者 と子 どもが 一 緒 に 楽 しめ るような 娯 楽 活 動 を企 画 す る の を手 伝

0

¨

0.93

表7‑8 児相のみにおいて実施農■重要度の差の平均が上位

25%内

の項目(数値は実施度―重要度の差を示す)

項 目 18に ついては児相が援助の主体 となるべ きであるという回答が最 も多 く、重要であ ることは認め らわ′なが らも、児相 自身が実施できていないことを自覚 している項 目である と考 え られ る。

6) 

援助の主体 について

(表

7‑9参照)

「家族維持」を目的 とした援助項 目66項目の うち、主体がすでに明確であるものを除い た後の

4項

目に対 して、「誰が主に行 つているか又は行 うべ きか」 を尋ねた。回答には、

「児童相談所」口「市町村」・「その他」の3つの選択肢 を用意 し、当てはまるものすべてを 選んでもらった。また「その他」を選んだ場合のみ具体名を記入 してもらう形 をとつた。

なお 「その他」 を選んだ場合でも記入 した答えが市町村に該 当する機関であつた場合は、

市町村 としてカウン トした。結果 としては、「心理的」な援助 (「

22.児

童相談所内の心理 判定につなげ子 どもの状態 を知 る」)、「保護的」(「60.危機的な状況の場合は、一時保護・

ショー トスティなどを使い、危機を回避する」など)、 ケースワーク行動 (「

58.ア

セスメ ン ト」、「19.家族 とともに援助 目標 を設定」、「

51.援

助の評価を行い、結果を見て終結」、

9.援

助計画を作成」

)は

児相主体 となるべき援助項 目の上位を占めている。また医師や 子 どもの所属機関との「協議」についても児相が主体であるという回答が多かつた。一方、

102

第7章

 

質問紙

1「

児童相談所における児童福祉 司による児童虐待ケース在宅支援の実 態及び意見調査」

保育所の送迎、衣食住の確保、家族 との定期的な接触、家庭訪間での援助な どの 日常的な 援助は市町村がすべ きだ とい う意見が多 くみ られた。「その他」の機関として挙が つた機関 の中で最 も多か つたものは「民間機関」、「NPO」 であつた。

また各項 目の欠損値を除いた回答者数にてそれぞれの主体を答えた割合

(%)を

見てみ ると、フォローアップや保育・家事支援・生活保護などのサー ビスにつなぐ役割は回答者 の

80%以

上が市町村の役害

1で

あると答えていた。また児相 口市町村 とも

70%以

上の回答者 が主体であると答えていた項目は、「学校教諭・幼稚園教諭 口保育士と子 どもの状況につい て協議する」、「家族が必要なとき、自分自身で利用できるように事前に地域の資源とつな げてお く」の2項目であつた。これ らの援助については児相・市町村の両方でケースによ つて役害

1分

担を行 う必要のある部分である。

その他の主体の割合が高かつた項 目 (20%以

)は

「保育所等への送迎」

(民

生委員、フ ァミサポなど)、「借金の返済計画の援助」

(弁

護士、法律相談、裁判所など)、「家計の管理」

(生

保、民間団体など)、「求職のための準備の援助」

(ハ

ローワーク等)、「衣服・学用品の 確保」

(民

生・児童委員、学校、社協など

)で

あった

(か

つこ内は主な具体名)。

県 相 児 相(%) 市 町 村 区 市 町 村(% そ の 他 そ の 他(% 欠 損 値 回 答 者 数

1‑22 児 童 相 談 所 内 の 心 理 判 定 につな げ子 どもの 状

態 を知 るハ 459 93.3% 19.3% 48

1‑60 危 機 的 な 状 況 の 場 合 に は 、一 時 保 護 ロショー ト

ステ イな どを使 い ヽ危 機 を回 掛 す る̲ 437 886% 168 34.1% 48

1‑47 虐 待 の 告 知 の 仕 方 は 、家 族 状 況 や 虐 待 の 程 度

を 見て 、ケ ー ス により判 断 す る^ 433 880% 143 29.1% 3.7%

子どもの気持ちを代弁して保護者に伝える^ 85.7% 35.5%

1‑58 家 庭 訪 間 を行 い 、子 どもの 長 期 分 離 を防 住 め には 家 族 力く何 を必 要 として い るか をアセスメント す る^

84.6% 470% 43% 48

1‑19

家 族 と共 に 目 標 を設 定 す る^ 84.2% 50.9%

‑41 保 護 者 や 子 どもの 状 態 を医 師 と協 議 す る。 841% 223 45.3% 3.5% 48

1‑18

カウンセ リング 樋 して 保 護 者 に虐 待 した 原 因

につ い て 内 省 させ るハ 835% 226% 13.2%

1‑53 関 係 機 関 に対 して 、家 族 との 接 し方 につ いて の

詳 細 な 助 言 を行 う。 407 82.7% 33.9% 3.0% 48

1‑51 定 期 的 に援 助 の 評 価 を行 い 、あ る程 度 の 結 果

が 見 られ れ ば 援 助 を終 結 す る^ 403 817% 182 36.9% 3.4%

学 校 教 諭・幼 稚 園 教 諭・保 育 士 と子 どもの 状 況

に つ い て 協 議 す る 。 803% 72.6% 3.9% 492

1‑9 家 族 をどの よ うに 資 源 や サ ポ ー トに 結 び つ け る の か の 援 助 計 画 を作 成 して い く^

79.7% 262 531% 493

1‑65 家 族 が 自身 の リス クに気 づく術 と、それ に 対 す る

適 切 な 対 応 を教 え る。 383 77.8% 43.9% 4.9% 492

1‑23 地 域 の 機 関 か ら家 族 の 情 報 を収 集 す る^ 764% 360 73.2% 6.9%

1‑31 家 族 が 必 要 として い るス キ ル 悧 を用 いて 家 族

にわ か りや す く説ERす^ 374 760% 49.0% 8.7% 492

保護者が子どもに対して肯定的な視点をもつこ

とができるように働きかける。 365 742% 646% 11.2% 492

1‑20 家 族 が 必 要 な とき 、自分 自 身 で 利 用 できるよう

に事 前 に地 域 の 資 源 とつな げて おく。 351 71.3% 79.9% 10.8% 492

1‑43 保 健 師 や 学 校 の 教 諭 な ど地 域 の 援 助 者 に 家 庭

訪 間 を依 頼 す る^ 709% 326 66.3% 3.5% 492

保 護 者 をペ アレントトレー ニングプログラム ヘ 送

致 す る。 70.8% 298% 6.7% 493

定 期 的 に 家 族 に 接 触 す る 。 341 69.3% 75.4% 11.2% 492

頼 りに で き る よ うな 親 戚 を探 し出 し、協 力 して も

339 689% 61.8% 4.5% 492

1‑21 家 庭 を訪 問 し家 族 の 生 活 の 場 で援 助 活 動 を行 う 322 65.3% 413 83.8% 120% 493 1‑48 地 域 の 資 源 に 家 族 をつな いだ 後 も、子 どもに対

す るリス クアセ ス メント弁鰈 締 す ス^ 286 57.9% 334 67.6% 4.0% 494

1‑25 地 域 の 民 生 児 童 委 員 に 協 力 を要 請 す る。 509% 795% 4.7% 48

1‑11 家 族 に 病 院・ 医 師 を紹 介 す る^ 48.9% 375 761% 40

1‑34 す で に 保 護 者 とつ な が って い る 関 係 機 関 に 保 護

者 が 必 要 として い る サ ー ビス を紹 介+,ら^ 208 423% 79.5% 9.6% 48 492

子育ての負担を軽減するための家事・育児支援

サービスに家族をつなぐ6 83.1%

1‑38 家に食料が十分確保されているかどうか、入手

手段はあるのかを確認する。 36.4% 380 77.2% 53 10.8% 48

1‑33 保 護 者 が 通 院・入 院 して い る 間 、子 どもの 保 育 ケ ア を確 保 す る^

169 34.3% 432 87.8% 53 10.8% 48

1‑40 保 護 者 に 他 の 親 と交 流 す る機 会 を与 え る 。 158 320% 340 69.0% 15.2% 48

1‑3 援 助 終 結 後 も、家 族 が 再 び 同 じ状 態 にもどって

いな い か フォロー アップす る 148 30.1% 406 825% 12.8% 492

1‑32 生 活 保 護 等 の 申 請 を援 助 す る。 144 293% 85.2% 10.6% 48

1‑50

保 育 サ ー ビス 、学 童 サ ー ビス の 利 用 の た め の 手

続 きを援 助 す る。 129 26.2% 439 892% 6.5%

1‑6 保 護 者 や 子 ども の 通 院 に 同 伴 す る 。 24.1% 304 61.7% 164% 48

保 護 者 と子 どもが 一 緒 に楽 しめ るような 娯 楽 活

動 を企 画 す るの を手 伝 う。 100 203% 294 59.8% 26.6% 492

1‑35 保 護 者 の 借 金 の 返 済 計 画 を一 緒 に 立 て る 。 14.4% 277 56.2% 136 27.6%

1‑59 住 居 設 備 に対 す る援 助 (修 繕・安 全 面 の 確 認 な

ど)を行 う。 13.2% 350 711% 14.6% 492

1‑66

保 護 者 の 求 職 の た め の 具 体 的 な 準 備 (履 歴 書

を一 緒 に書 く、面 接 の 練 習 等)を手 伝 う。 114% 296 60.2% 120 24.4% 492

1‑61 医 療 費 の 控 除 の 申 請 を援 助 す る 。 105% 785% 10.1% 493

1‑10 保 護 者 の 求 職 に 関 す る情 報 を得 る援 助 をす る 。 22.0% 492

1‑17 衣 服 や 学 用 品 の 提 供・確 保 の 援 助 を行 う 7.5% 76.5% 23.5% 493

1‑56 住 居 探 しを手 伝 う。 7.3% 73.8% 15.7% 492

家 計 の 管 理 を保 護 者 と一 緒 に行 う。 6.9% 62.6% 129 26.2% 492

1‑64 子 どもを学 校 0幼 稚 園・保 育 園 に送 迎 す る。 4.3% 266 540% 169 343% 493

7‑9 

児童相談所   援助主体について   児相主体回答

%別

ランキング (%は 回答者数での割合

)

(黄

色部分は児相・市町村・ その他の中で最 も回答数が多い主体を指す。

)

104

第7章

 

質問紙

1「

児童相談所における児童福祉 司による児童虐待ケース在宅支援の実 態及 び意見調査」

第3節

 

調査結果の分析

(そ

の2)

1。 探索的因子分析の結果

在宅支援担 当児童福祉司が

1)「

家族維持」のために実施 している援助

(実

施度)、

2)「

家 族維持」のために重要だ と感 じている援助

(重

要度)、

3)「

家族維持」を目的 とした援助に 対 して障害だ と感 じている要因

(障

害度)、

4)「

家族維持」のために必要だ と感 じている要 素

(必

要要素

)の

それぞれ4つの質問領域の構成要素を抽出するため探索的因子分析を行 つた。すべての因子分析において因子の抽出には、重みづけのない最小二乗法

1を

用い、回 転にはプロマックス回転を用い整理 した。またいずれの分析においても固有値 1.00以 上を 基準にスク リープロッ トを用いて因子数を決定 し、その後、共通性0.3未満、因子負荷量 0.35未満の項 目を削除 して因子抽出を繰 り返 した。なお、抽出された因子名については児 童福祉を専門とする大学院研究室ゼ ミ内でその妥当性についての検討を行つた。

(表 7‑10、

7‑11、

7‑12、 表 7‑13を 参照)。

1)  

在宅支援担当児童福祉司が「家族維持」のために実施 している援助

(実

施度)

在宅支援担当児童福祉司が「家族維持」のために実施 している援助

(以

下、実施度

)は

4因子が抽出された。この4つの因子で累積寄与率は45.7%あり、因子負荷量か ら判断 し

て因子のり吊属は比較的明瞭であると判断できる。第1因子には、「住居探 し」、「家計の管理」、

「就職支援」、「衣類や学用品の提供」、「住居設備に対する安全

(1舞

善・安全面の管理など)」

「医療費控除のための援助」などの生活に密着 した具体的な事柄に対する援助項目が含ま れていることか ら『具体的生活援助』と命名 した。第2因子は、「援助者が自分の立場を明 らかに して家族の信頼を得る」、「忍耐強さ」、「家族の長所をいかす」、「介入のタイミング を逃 さない」、「ノlヽさな変化を支援」などの具体的行動というよりは援助に対 してのワーカ ー としての心がけについてであるため、『援助に対するワーカーの態度』と命名 した。第

3

因子は「保健師や学校教諭などに家庭訪間を依頼」、「地域の機関か らの情報収集」、「学校 教諭 らと子 どもの情報について協議」、「関係機関に保護者にサー ビスを紹介 してもらう」、

「医師との協議」など、関係機関と連携 してサー ビスを提供 した り、家族についての協議 を行 うなどの内容の項 目が含まれていたため、『関係機関との協議・連携』と命名 した。第

4因

子は「家族が新 しいスキルを試す機会を与える」、「家族が必要 としているスキルを説

1質

問紙力潮贋序尺度であること、正規分布性を仮定 していないことか ら重みづけのない最小二乗法で

因子抽出を行つている。