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相談事業

ドキュメント内 2010年愛知教育大学年次報告書 (ページ 117-120)

第4章  社会との連携

第2節  相談事業

  1 教育臨床総合センター(教育臨床研究部門)

  (1)電子メール,FAXによるいじめ相談

   学生を主体とするボランティアグループ「SOBA」(Symposium  of  Bullying  in  Aichi)は,子ど ものエンパワメントについて学習しながら,グループ自体がピアサポートの場となることをめざし て,ロールプレイなどのプログラムを体験している。また学習の成果を,子どもとの交流イベント の企画・実行や,電子メール・FAX を利用して寄せられる「いじめ」体験への返信活動などに生 かしている。

  (2)面接教育相談

   センター,教育臨床分野が中心となり,心理教育相談室を運営してきた。ここでは,いじめ・不 登校をはじめとする面接教育相談に応じており,毎週1回1時間の親子併行面接を基本として,カ ウンセリング,箱庭療法,プレイセラピー等の技法を用いたインテンシィヴな心理療法を行ってき た。

   同時に,この面接教育相談は学校教育臨床専攻臨床心理学コースの大学院生の臨床実習の場にも なっており,臨床心理士資格を持つ教員(センター教員並びに学校教育臨床専攻臨床心理学コース 教員)がグループスーパーヴィジョンをしながら,大学院生にも担当させた。また,ほぼ月3回の 割合でケースカンファレンスを持ち,大学院生の臨床教育の一環としてケース検討を行った。

   本年度(平成 21 年 12 月1日〜 22 年 11 月 30 日)の面接教育相談の概要は,以下のとおりである。

   ①外来面接相談

    対象:一般  相談担当者等:学校教育臨床専攻教員

    受付件数(相談者数)  140 件(156 人)  総面接回数      1,569 回      前年度からの引継ぎ   84 件( 89 人)  総面接時間  1,569 時間      新規受付        56 件( 67 人)  面接回数範囲 1〜 42 回   <問題別>

不登校・不登校傾向 43 件 非行・怠学 0 件 育児不安 4 件 対人関係の問題 26 件 落ち着きがない・易怒性 2 件 強迫傾向 2 件

場面緘黙 10 件 生活の乱れ 0 件 虐待 0 件

遺尿・吃音・チック 1 件 自分(の性格)について 8 件 対人恐怖症 0 件

発達障害 13 件 家庭内暴力 1 件 摂食障害 0 件

感情のコントロール 6 件 いじめられ 0 件 その他 30 件

  <面接形態別>          <年齢区分別>          <帰結別>

単独面接(本人) 26 件 親(単独)面接 6 件 父子並行面接 4 件 父母子並行面接 3 件 母子並行面接 111 件

その他 4 件

幼児 1 件

小学生 21 件

中学生 42 件

高校生,16 〜 20 歳 21 件

成人 87 件

親による子の相談 63 件

終 結 35 件 継続中 101 件 中 断 14 件

   ②対教師等相談

    外来面接相談の他に,対教師等相談を教育相談室(教育臨床総合センター2F)で実施した。

相談者は,小学校・中学校・高校の教員,保育士,電話相談員,こころの教室相談員,適応指導 教室相談員,等が中心だが,スクールカウンセラーや病院,クリニックの臨床心理士等へのスー パービジョンも実施した。

    相談内容は,不登校,いじめ,発達障害,非行など多岐にわたっている。

  2 教育臨床総合センター(発達支援研究部門)

   発達支援研究部門には発達支援相談室が置かれ,相談実践を通して障害や問題を抱える子どもの 発達支援の方法や原理を研究している。また,保護者や教師,地域とも連携し,定期的及び継続的 に教員・セラピスト・当大学学生が臨床活動を行っている。

   全体の傾向として,平成 22 年の年間相談件数は,前年度(平成 21 年)を上回る結果であった。

特に,新規ケースの受付が多かったことが特徴としてあげられる。また,グループプレイセラピー やペアレント・トレーニングといった新たな取組も実施されたことを報告したい。

   以下,平成 22 年1月から 12 月までの1年間の相談活動実践を報告する。

  (1)発達相談

   平成 22 年の相談件数は,新規受付ケースが 84 件,前年からの引き継ぎケースが 49 件,合計 133 件であった。年齢別内訳(表1)を見ると,乳幼児から成人に至るまで幅広く来所しており,また,

保護者による子どもの相談も多くなっている。特に小学校,中学校の就学期における相談が多く,

通常の学級に在籍する児童生徒から特別支援学級や特別支援学校に在籍する児童生徒まで特別支援 教育の対象となる子どもが多く来所している。

  表1 年齢別相談件数

年齢区分 件数

乳幼児 7

児童生徒 41

成人 2

保護者を対象とした相談 83

合  計 133

   表2には,問題及び主訴別内訳を示す。表からもわかるように「発達障害」の相談が最も多く,

全体の 80%を占めている。この点が発達支援の実践を行っている本相談室の特色であるといえる。

面接(プレイ)は原則として1セッション 50 分で定期的,継続的に行われている。

   また,平成 22 年の面接の合計回数は 1,007 件であり,月別で比較すると8月が最も少なく,11 月が最も多い結果となった(表3)。

第4章 社会との連携

  表2 問題別相談件数        表3 月別面接(プレイ)実施回数

  (2)グループプレイセラピー

    本発達相談室では,個別の発達相談のほかに発達障害の児童生徒を対象にグループプレイセラ ピーを実施している。平成 22 年の実施月と回数及び参加児童生徒数を,表4に示す。1回あた りの平均参加児童生徒数は8名であり,6〜 10 名の範囲で変動した。また,スタッフとして教 員のほか,学生セラピスト 24 名が参加した。

    実施後のアンケートから,平成 22 年の参加者のほとんどが,次年度も継続して参加すること を希望しており,またグループプレイセラピーへの新規参加希望も多く,今後の発展が望まれる。

  (3)ペアレント・トレーニング

    平成 22 年度新規事業として障害のある子どもを持つ母親を対象にペアレント・トレーニング を実施した。実施月と回数及び参加者数を,表5に示す。実施回数は少なかったものの,子ども の問題に関する保護者を対象とした相談も多くなっている(表1の年齢別内訳参照)ことから,

本相談室において重要な活動であるといえる。

  表4 グループプレイセラピー実施回数     表5 ペアレント・トレーニング実施回数 問題及び主訴 件数

発達障害 106

知的障害 10

育児不安 5

問題行動 1

場面緘黙 2

不登校 1

学習の遅れ 2

対人関係の問題 3

吃音・チック 1

感情のコントロール 2 合  計 133

実施月 回数 人数(延べ)

1月  1   8

2月  2  16

3月  1   6

4月  0   0

5月  2  16

6月  2  18

7月  1   9

8月  0   0

9月  0   0

10 月  1   9

11 月  3  27

12 月  1   8

合 計 14 117

実施月 回数 人数(延べ)

1月  0  0

2月  0  0

3月  0  0

4月  0  0

5月  2 16

6月  2 18

7月  1  9

8月  0  0

9月  0  0

10 月  1  9

11 月  5 35

12 月  1  8

合 計 12 95

実施月 回数 7月 116

8月 23

9月 76

10 月 108 11 月 166 12 月 105 合計 1,007   面接回数範囲 1〜 34 回 実施月 回数

1月 35

2月 52

3月 39

4月 42

5月 123 6月 122

 第3節 施設開放

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