第7章 施設整備
第7章 施設整備
第7章 施設整備
1 施設の現状
本学の施設は,昭和 45 年より井ヶ谷団地に統合整備されたが,大半の建物は建築後 35 年以上を 経過し,老朽化が進行している。学部改組及び大学院の充実整備により,狭隘化が進み,十分な教育・
研究スペースの確保が難しくなってきている。今後は教育・研究内容の変化に伴う施設整備の充実 が望まれている。また,各附属学校(園)においては,さらに老朽化が著しく,教育・研究内容の 変化への対応も十分とはいえない状況にある。本学は,東海地震の強化対策地域に指定されたため,
耐震診断を実施し,主要な建物の耐震改修はほぼ完了した。なお,耐震補強,改修工事は,平成 17 年度に第一共通棟校舎改修工事(学生サービス等を考慮したリフレッシュルーム等設置),平成 18 年度に附属図書館及び自己財源により第二体育館と体育館附属屋,平成 19 年度に大幸他団地で附 属名古屋小学校普通教室2棟,附属名古屋中学校普通教室棟・特別教室棟,附属岡崎小学校普通教 室棟の計5棟及び井ヶ谷団地で保健体育棟,第二人文棟,養護教育一号棟,美術・技術・家政棟,
第一体育館の計5棟,平成 20 年度に第一人文棟,自然科学棟,演習室棟の計3棟,及び平成 21 年 度に附属高等学校校舎1棟の耐震改修を実施した。また,平成 20 年度には,附属岡崎小学校に屋 内運動場を,平成 21 年度には,附属特別支援学校に作業棟を新営(改築),井ヶ谷団地に音楽練習 室棟などを新営した。平成 22 年度には,附属名古屋小学校にプール附属屋を新営(改築),附属特 別支援学校にプール更衣室を,また附属岡崎中学校に便所を新営した。バリアフリー対策として,
平成 18 年度に第二共通棟,平成 19 年度に附属名古屋中学校,平成 20 年度に美術・技術・家政棟 に身障者用エレベータを設置した。地球温暖化対策として,平成 21 年度には,附属図書館,美術・
技術・家政棟及び演習室棟それぞれの屋上に太陽光発電設備を設置した。アスベスト対策は,平成 17 年度に附属図書館ロッカー室,附属名古屋中学校機械室,平成 18 年度に排水処理施設の除去が 済んでいる。平成 22 年度には,養護教育一号棟及び美術・技術・家政棟の2部屋の除去を完了した。
今後は,耐震補強の完了していない建物の耐震化のみならず,老朽改修及び狭隘化の解消等の内部 改修も含めて順次計画していくこととなる。
2 中期的視点における施設整備計画
本学の理念・目標に沿った教育・研究内容にふさわしい機能を備えるとともに,ゆとりと潤いの あるアメニティキャンパスの創造再生,施設維持保全等を実施するため,学内予算による環境整備 特別経費として重点的に「環境の改善」「建物の改善」「バリアフリー」等の工事を実施している。
そのため本学における「愛知教育大学キャンパスマスタープラン」及び「キャンパス整備6ヶ年計画」
を策定し,今後における教育研究環境の整備充実を図ることとしている。安全性確保のため耐震補 強・改修工事及び施設の有効活用を図るべく施設マネジメントを含めた施設整備はこれからも必要 である。
3 施設点検・評価等
施設の実状を的確に把握し,安全性・省エネ・環境・快適性・インフラストラクチャーの機能の 確保及び既存施設の効率的利用を促進し有効活用に努めるほか,改修計画,維持管理計画等の改善 計画,施設設備の点検を定期的に実施するために設定した毎月1回の「キャンパスレンジャーの日」
に各施設担当者が点検を行っている。その結果に基づいて,各所屋上水漏れ,排水管の詰まり,外 灯の不点灯等の修理を実施した。また,施設点検評価として全学的に部屋の使用状況調査を行い,
共通的スペースの捻出等,施設の有効活用にも取り組んでいる。
4 工事の実施
大学等の教育・研究の快適な環境及び施設等の機能を維持するため,下記の工事を実施した。
(1)新営(改築含む)工事 ○附属名古屋小学校
プール附属屋 S1 − 74 ㎡ ○附属特別支援学校
プール更衣室 S1 − 27 ㎡ ○附属岡崎中学校
便所 S1 − 13 ㎡
(2)大型改修工事
○大幸団地(附属名古屋小学校)
体育館 R2 − 836 ㎡
(3)環境に配慮した工事
○高効率変圧器への改修 附属高等学校,附属岡崎小学校 ○省エネ型照明器具への改修(LED,Hf) 自然科学棟,大学会館
(4)安全性に対する配慮のための工事
○建物スロープの新設 養護教育一・二号棟,障害児教育棟 ○自動ドアへの改修 第二人文棟
○アスベスト除去 美術・技術・家政棟,養護教育一号棟 ○建具の改修(サッシ落下防止) 附属名古屋小学校
(5)教育・研究を支える様々な活動に対する配慮のための工事
○ネットワークの基盤整備 井ヶ谷団地,附属学校各団地 ○喫茶室から事務室への改修 大学会館
○実験室の改修 自然科学棟 ○空調設備の改修 第二体育館
○実習施設の改修 美術第三実習棟(鋳金工房)
○コンセント・幹線設備・防火戸の改修 第一人文棟 ○外灯増設 井ヶ谷団地 ○テニスコート改修 井ヶ谷団地
○体育系部室外装改修 井ヶ谷団地(サッカー・ラグビー場)
○渡り廊下の新設 附属岡崎小学校 ○給食室の改修 附属岡崎小学校
(6)学生へのサービスの観点からの工事
○駐車場舗装整備 井ヶ谷団地(音楽棟東 18 台,学生寮北 21 台)
○幹線道路ラインの補修 井ヶ谷団地
○教室空調用電源の設置 附属名古屋小学校,附属岡崎小学校
第7章 施設整備
(7)健康的かつ快適な環境の確保のための工事 ○樹木剪定,刈込み 井ヶ谷団地
(8)施設の老朽化等への対応のための工事 ○外壁改修 附属名古屋小学校 ○屋内給水管改修 本部,障害児教育棟 ○屋外排水管改修 井ヶ谷団地
(9)その他(小工事) 約 240 件
5 保守点検等の実施
ボイラ点検整備及びボイラ運転保守管理業務以外は,全て複数年保守契約である。
○給水・排水設備 生活排水処理施設保全業務,揚水設備等保全業務 ○電力・電話設備 電話設備保全業務,電気設備保全業務
○冷暖房設備 ボイラ点検整備,ボイラ運転保守管理業務,空調設備保全業務 ○その他設備 昇降機保全業務,防災設備保全業務
法人化後の取組
法人化後の取組
愛知教育大学長
松田 正久
文部科学省国立大学法人支援課とのヒアリングが平成 23 年度は東日本大震災の関連で実施されませ んでしたが,「法人運営上の諸課題等」について,昨年同様提出しましたので,それをもって法人化後 の取組としますので参照ください。
Ⅰ 大学の教育研究等の質の向上
1.教育の実施体制等の組織整備
(1)愛知教育大学と静岡大学との共同大学院博士課程の設置
中部地区の教員養成の総合的拠点大学として,教員養成にかかわる大学教員の養成を目標に,
魅力ある教育研究及び人材育成の推進を図るため,静岡大学と共同で博士課程「共同教科開発学 専攻」を設置する(平成 24 年4月設置予定)。
(2)教育学部の組織改革(教員養成課程の再編,現代学芸課程の学部化)
教員養成課程の質保証及び教員就職数・就職率トップレベルの維持,教職の専門性の強化とそ の基盤となるリベラルアーツ型教育の充実のため,教員養成課程の再編及び現代学芸課程の学部 化を目指す。教員養成4課程の再編にあたっては,現代学芸課程から入学定員の一部を振り替え る。
2.附属学校の教育研究体制の強化
(1)大学・附属学校と教育委員会との連携強化を図る。
(2)教育研究のパイロット校として,制度化された少人数教育の教育研究推進のため小学校の学 級定員引き下げ及びこれに伴う幼稚園,中学校の学級定員の見直しを行う。
(3)地域の理解を得つつ,少子化に対応したクラス減など,効率化合理化を図る。
(4)国立大学間連携の下での附属学校の在り方について検討する。
Ⅱ 業務運営の改善及び効率化
1.事務の合理化 (1)事務組織の改編
事務の合理化,強化のため,事務組織を再編する。また,その際にグループ制導入等の検討も 行う。
(2)他大学との共同事務
東海地区の他大学との共同事務の検討を行う。
(3)教育実践研究科(教職大学院)の入学定員の確保
入学定員を満たすよう,平成 24 年度入試から学内推薦枠,他大学推薦枠等を新たに設けると ともに,それらの周知に努め,魅力ある教職大学院として機能させる。
Ⅲ 財務内容の改善等
1.運営費交付金等の確保
(1)収入予算の 2/3 を占める運営費交付金の安定的確保が重要である。
(2)科学研究費補助金及び教育研究基金をはじめとする外部資金の増額を図る。
2.人件費対策
国家公務員給与削減の閣議決定を受け,大学としての今後の対応に苦慮している。
Ⅳ 施設設備の整備・活用等
・教育研究施設の老朽・狭隘解消のための総合研究棟の新設が不可避である。また,東海・東南海・
南海地震に備えた耐震化への早急な対応が必要である。
・学生寮の老朽解消及び学生生活の向上改善のため,平成 23 年度〜 26 年度で混住型学生寮の新築・
改修を計画的に整備する。
・職員住宅の耐震化への対応が必要であるが,その財源措置に苦慮している。
・省エネルギー対策として,今年度電力使用量の平成 22 年度比 10%の削減を目指している。
・椛の湖研修所の土地及び建物を譲渡するための取組を開始する。
Ⅴ その他
・危機管理体制の充実及び見直しが必要である。
・第3次男女共同参画基本計画(平成 22 年 12 月)等に沿って,本学の「男女共同参画マスタープ ラン 2007」の見直しを進める。