第 2 章 台湾のコミュニティ施設における利用状況
2.2. 用語定義
空間定義 説明 写真
(1)
活動空間
コミュニティ活動の活動場である空間
(2)
管理空間
コミュニティ施設管理者(組織)の専用空間を指す。一 般の施設利用者は利用不可の空間であり、コミュニティ 活動を行うことができない。具体的には、事務室、会議 室などの空間は管理空間に分類される。
(3)
連 結 型 サ ー ビ ス 空 間
コミュニティ施設内の各空間を繋げる役割を担ってい る空間を指す。コミュニティ活動を行うことができない 空間である。具体的には、廊下、玄関(エントランス部)、 ポーチ、階段などの空間が連結型サービス空間に分類さ れる。
(4)
利 用 型 サ ー ビ ス 空 間
コミュニティ施設内に必ず利用される水回りに関する 空間を指す。設備が設置されているため、コミュニティ 活動を行うことができない空間である。具体的には、ト イレ、湯沸室、キッチンなどの空間が利用型サービス空 間に分類される。
(5)
管 理 型 サ ー ビ ス 空 間
コミュニティ施設内に空調、設備、貯蔵の空間を指す。
専門性のある設備が設置されているため、コミュニティ 活動を行うことができない空間である。具体的には、控 え室、機械室、倉庫、パイプシャフト(P.S.)などの空 間が管理型サービス空間に分類される。
(6). 施設の週間開館時間:Weekly operating hours 2011 年の時点で、台南市においてコミュニティセ ンターに関する管理基準である「台南市里社區活動中 心督導考核要點」(日本語訳:台南市の里と社区にお けるコミュニティセンターの利用状況に関する評価 方法)によると、コミュニティセンターの週間開館時 間は 54 時間(1 日 9 時間x6 日間)の 65%(35 時 間)より高くすることが定められている。
(7). 一般開放されている時間:Freely available time 本論文で定義した一般開放されている時間は、週間 の施設開放時間のうち、各活動空間における市民の誰 でも利用・イベント参加できる時間を指す。このよう な時間では、主に小人数或いは個人の活動が行われて おり、1つの活動空間では同時に複数の活動が存在す る可能性がある。例として、話し合い、雑誌・新聞の 閲覧、将棋対戦などが1つの活動空間で行われている。
図 2. 1 一般開放されている時間の利用状態
カラオケ
将棋対戦
話し合い
テレビ鑑賞・話し合い
(8). 予約利用されている時間:Reserved time period 活動空間が、限定した団体・利用者に利用されてい る時間を指す。具体的には、ヨガ、ダンス、テコンド ー、古典講読、卓球クラス、体操などのサークル活動 を中心に利用されている時間である。
これらの利用時間の大きな特徴として、各グループ には必ず利用グループの責任者が存在している。
(9). 活動空間の週間利用時間:Weekly utilizing hours per activity room
施設全体の利用状況を把握するため、予約利用/一 般利用を問わずに活動空間の週間一般開放時間と週 間予約利用されている時間と合計した結果を週間利 用時間と定義した。また、週間開館時間との百分率を 算出して活動空間の利用状況を検討していく。
関係式は図 2.2 のように以下に示す:
図 2. 2 活動空間における利用時間の算出方法
週間利用時間(活動空間)
週間開館時間(コミュニティ施設) ×100%
=週間利用時間率(%)
注:
週間利用時間=一般開放時間されている時間 +
事前予約されている時間
(10). 常駐管理者
台湾におけるコミュニティセンターの責任者は、里 長(日本にある町会長に相当)である。しかし、里長 は必ずしもコミュニティセンターに常駐するわけで なく、一般的には各地域のボランティア組織が日替わ りで施設管理者を派遣する形、もしくは特定のボラン ティアが管理を行う形となっている。これらの施設に 常駐し、活動空間の利用管理を行っている人を常駐管 理者という。また、常駐管理者は必ず事務室にいるわ けではなく、1 つの机やカウンターの形で活動空間に 存在していることもある。
図 2. 3 事務室にいる管理者
図 2. 4 活動空間にいる管理者