第2章 カナダ・日本における建築物総合環境性能評価システムと
2.4 環境製品宣言(EPD)と建築物総合環境性能評価システム
2.4.5 環境製品宣言(EPD)とLEED
LEEDv4 における「建築材料・資源」の割合は,全体の 100 ポイント中の 13 ポイ ントを占める。これは,エネルギー・大気の 33 ポイントそして,敷地・交通/室内 環境の 16 ポイントに次いで4番目に大きい項目である。LEED 2009 と比べて 1 ポイ ント減少したものの,新しいカテゴリーが 2 項目増えた。図 2.4-1 に示すように,
LEEDv4 の大きな改良点は,大きく 3 つの点があげられる。
原材料―再生サイクルの早い循環性木材の含まれた木材といった特定の物だ けではなく,コンクリート,スティール,タイル,といった建築材料に含ま れる原材料の評価35
建築製品-EPD を使用した建築製品製造過程における詳細な情報
設計・建設-建築物全体の LCASourcing: wood, biobased, concrete, steel, mined and quarried
Rapidly renewable Recycled content wood
Building product disclosure and optimization:
environmental product declarations, Material ingredient reporting, raw materials extraction
Local/regional recycled content
Whole-building life cycle assessment
Recycling building reuse
LEED v4
LEED 2009
RAW MATERIALS
PRODUCTS DESIGN AND
CONSTRUCTION LARGE
SCOPE
BETTER INFORMATION
MPORE COMPLETE
STORAGE AND COLLECTION OF RECYCABLE
CREDIT:
BUILDING RESUE – MAINTAIN EXISTING WALLS, FLOORS AND ROOF
CREDIT:
BUILDING RESUE – MAINTAIN INTERIOR NONSTRUCTURAL ELEMENTS
CREDIT:
CONSTRUCTION WASTE MANAGEMENT
CREDIT:
MATERIAL REUSE CREDIT:
RECYCLED CONTENT
CREDIT:
RAPIDLY RENEWABLE MATERIALS
CREDIT:
CERTIFIED WOOD
STORAGE AND COLLECTION OF RECYCABLE WASTE MANAGEMENT PLANNING
OPTION:1 HISTORIC BUILDING REUSE
OPTION 2: ABANDONED/BLIGHTED BUILDING RESUE
OPTION 3: BUILDING AND MATERIAL RESUE OPTION 4: NEW CONSTRUCTION LIFE CYCLE
ASSESSMENT
OPTION 1: ENVIRONMENTAL PRODUCT DECLARATION (EPD)
OPTION 2: MULTIATTRIBUTE OPTIMIZATION
OPTION 1: RAW MATERIAL SOURCE AND EXTRACTION REPORTING
OPTION 2: LEADERSHIP EXTRACTION PRACTICES
OPTION 1: MATERIAL INGREDIENT REPORTING
OPTION 1: MATERIAL INGREDIENT OPTIMIZATION
CONSTRUCTION AND DEMOLITION WASTE MANAGEMENT
MATERIAL INGREDIENTS SOURCING OF RAW MATERIALS ENVIRONMENTAL PRODUCT DECLARATION BUILDING-LIFE CYCLE IMPACT REDUCTION
LEED 2009 MR CREDIT
LEED v4 MR CREDIT
CREDIT:
REGIONAL MATERIALS
図 2.4-1 LEED9 と LEEDv4 における
「建築材料・資源」におけるポイント
出典:(文献 17,20)
36
図 2.4-1 に示すように,LEEDv4 では特に「材料と資源」において多くの改善点が 見られる。LEED 2009 においては“リサイクル”という表現を多く使用していたが,
実際のリサイクル建築材料が製造過程において普通の建築材料よりエネルギー消費 量または CO2排出量のうえで効率的であるかは疑問である。
LEEDv4 に お い て , MRc:2 Building Product Disclosure and Optimization:
Environmental Product Declaration が追加された。MR クレジット 2 の目的は,
「ライフサイクルアセスメントの情報が提供されているだけでなく,環境的,経済 的,そして社会的に望ましい建築製品や材料の使用」を推進することである。この MR クレジット 2 は以下の2つの異なるポイントによって構成されている。
OPTION 1:環境製品宣言(EPD)
使用されている 20 種類の建築製品・材料が少なくても以下の 5 つの製造過程を見 なしていること及び,固有の環境製品宣言-建築製品・材料は ISO14044 に準拠した ライフサイクルアセスメントを使用し,少なくとも製品の四分の一は工場での原材 料入手から製品出荷(cradle to gate scope)までのライフサイクルアセスメント の評価。
1) 環境製品宣言(EPD)-ISO 14025,14040,14044 と EN 15804 または ISO 21930に準拠して,少なくても工場での原材料入手から製品出荷(cradle to gate scope)までのライフサイクルアセスメントの評価。
2) 産業標準EPD-外部から認証されたサードパーティの証明(III 型)による建築 製品・材料で,製造元がプログラムオペレーターによって明示的に認識され た建築製品・材料を1/2使用していること。
3) 製品固有別Type3EPD-外部から認証されたサードパーティの証明(III 型)に よる建築製品・材料で,製造元がプログラムオペレーターによって明示的に 認識された建築製品・材料を1/2使用していること。
4) USBC 承認プログラム‐USBCが承認している環境製品宣言(EPD)の建築製 品・材料。
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OPTION 2:多属性の最適化プロジェクトの総建築製品・材料コストの 50%使用されている建築製品・材料が 下記の条件のいずれかに準拠している製品。
1) サードパーティによって認証(III 型)された建築製品・材料において以下の 3 つの項目が産業標準以下であることを証明する。
地球温暖化ポテンシャル CO2e (温室効果ガス)
フロン 11 kg で,成層圏オゾン層の破壊
モグラ H + または kg SO2 の土地と水の源の酸性化
富栄養化,kg の窒素やリン酸 kg
kg NOx または kg エテンの対流圏オゾンの形成
MJ のエネルギー資源の枯渇2) USBC承認プログラム‐USBCが承認している環境製品宣言(EPD)の建築製品・
材料。
オプション 1 は単純で理解しやすく,少なくとも 20 の建築製品は環境製品宣言
(EPD)の製品を使用している必要がある。このポイントの焦点は,LCA の基本的な ISO14044 ライフサイクルアセスメントよりも,ISO14025 の環境製品宣言(EPD)に 与えられており,またこの 20 製品の環境基準値を維持するため他に 4 つの方法が与 えられ ている 。 環境 製品宣 言 ( EPD ) の ための 製品分 類別基 準 (PCR ,Product Category Rule)は,一般的に標準化されたフレームワークの範囲内であることが前 提である。
オプション 2 は,その評価基準が固化する前におそらくより多くの改訂が必要に なると予測される。“マルチ属性の最適化”と呼ばれるこのオプションは,製品が 業界平均以下の LCA への影響の削減を持っているか否かを,USGBC 認定のプログラ ムを介して認定されている必要がある。しかし,この適合性経路が確定する前に,
評価経路の整備する必要がある。プログラムの信用性,LCA のベンチマークの設定,
環境製品宣言(EPD)とのかかわり等,この“マルチ属性の最適化”とよばれる認証 は一般的では無いといわれている。