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の3  災害対策資機材等の備蓄等に関する計画

ドキュメント内 尾道市地域防災計画 (ページ 85-91)

第2章  災害予防計画

第5節 の3  災害対策資機材等の備蓄等に関する計画

1  方針 

    地震の発生時において、適正な市民生活を確保し、応急対策活動及び復旧対策活動を 迅速かつ円滑に行うために、平常時から災害対策資機材等の備蓄に努めるよう周知にす るとともに、調達体制の確保に努める。 

 

2  災害対策資機材等の対象 

(1)食料、飲料水及び生活必需品等(被服、寝具、その他生活必需品をいう。以下同 じ。) 

  (2)医薬品等医療資機材    (3)防災資機材 

 

3  備蓄に関する基本事項 

(1) 地震の発生に伴い、交通機関等の障害により流通が一時的に途絶することが予測 される。したがって、災害発生直後に当面必要となる食料、飲料水をはじめとする 生活必需品の品目について、緊急度に応じて備蓄に努める。 

(2)備蓄の実施者及び役割  ア  家庭における備蓄 

        地震の発生時において、被災直後からすぐに全ての生活関連物資を供給するこ とは困難になることが予想される。 

        そこで、被災直後に当面必要となる生活関連物資の確保は、各家庭において備 蓄し、自らの安全は自らで守るよう周知に努める。 

イ  企業における備蓄 

        家庭における備蓄の確保と並行し、市内の各企業においても各々必要となる物 資を平常時から確保し、備蓄に努めるよう指導する。 

ウ  市における備蓄 

        市は、各家庭及び企業に対して、備蓄を進めるための啓発を積極的に行う。 

        市においても、家庭における備蓄、企業における備蓄を前提として、備蓄計画 を策定し、災害発生直後当面必要となる食料、飲料水、生活必需品等の備蓄に努 める。 

エ  備蓄の方法及び場所 

        備蓄品の保管については、物資の性質に応じ、また地域性を考慮し、集中備蓄、

分散備蓄を行うことにより、公共施設等にて適宜配置する。 

      なお、備蓄場所の確保にあたっては、広島県地震被害想定及び広島県津波浸水 想定図による地震動の大きさや津波浸水域を考慮する。 

     

4  食料、飲料水、生活必需品等の備蓄及び調達体制の確立 

(1)食料の備蓄及び調達体制の確立  ア  食料の備蓄 

地震発生時においては、建物の損壊、交通機関やライフラインの途絶等により、

食料の確保が困難になることが予想されるため、各家庭、企業、市は、ガス、電 気、水がなくてもすぐに食べられる食料を中心に平常時から備蓄に努めるものと する。 

イ  備蓄量等 

(2)飲料水の備蓄及び調達体制の確立  ア  飲料水等の備蓄 

    地震発生時においては、水道施設等が破損し、水道が使用できなくなる恐れがあ るため、各家庭、企業、市は平常時から飲料水の備蓄に努めるものとする。また、

市は迅速な応急給水を行うため、ポリ容器、給水タンク等の資機材の備蓄に努める ものとする。 

    各家庭は、3日分程度、可能な限り1週間程度の飲料水の備蓄に努める。 

イ  飲料水の調達体制の確立 

  「給水計画」に基づく応急対策を円滑に実施するため、市は、飲料水等の生産 者及び販売業者と十分協議し、その協力を得るとともに、必要に応じて飲料水の 調達に関する契約又は協定の締結に努めるものとする。 

(3)生活必需品等の備蓄及び調達体制の確保  ア  備蓄量等 

    各家庭は、3日分程度、可能な限り1週間程度の生活必需品の備蓄に努める。 

  市は、県の被害想定調査結果等を基に算出した備蓄対象者に対し、発災直後の1 日分程度の備蓄に努める。 

イ  備蓄品目 

  毛布、哺乳びん、おむつ、生理用品、簡易トイレ、ポリタンク(飲料水等確保 用)、ビニールシート(テント代用、雨防止)、簡易食器類、日用品セット   

5  医薬品等医療資機材の備蓄及び調達体制の確保 

(1)地震発生時において、応急対策活動を円滑に実施するために、市は平常時から医 薬品等医療対策資機材の備蓄に努める。また、その他の医療機関も、平常時から医 薬品等医療対策資機材を備蓄するよう指導する。 

(2)市は、地震による負傷の形態を考慮し、緊急性の高い医薬品、医療資機材から備 蓄に努める。また、その他の医療機関に対して、同様の医薬品、医療資機材を備蓄 するよう指導する。 

(3)具体的には、倒壊家屋等による負傷者を想定して、包帯、ガーゼ、三角巾、添木、

消毒薬等の外科的治療に用いる医薬品のほか、特に災害拠点病院、災害協力病院に おいては、多数の患者の受け入れや医療救護班の派遣等に必要となる資機材につい ても備蓄するものとする。 

(4)医薬品等医療資機材の備蓄については、適正な管理を行い、保存年限に応じ適宜 更新する。 

(5)円滑な医療活動のため、指定避難所等に診療記録(災害時医療カルテ)を配備す る。 

 

6  防災資機材の備蓄及び調達体制の確立 

(1)市は、防災資機材の備蓄に努め、その他の防災関係機関は、防災資機材の備蓄を

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-促進する。さらに市は、関係業者等と十分協議し協力が得られるよう体制作りに努 め、必要に応じて物資の調達に関する協定等の締結に努める。 

(2)具体的には、次のとおりとする。 

ア  救助・救援用資機材(備蓄又は調達のための連絡体制の確立) 

イ  消火用資機材(備蓄又は調達のための連絡体制の確立) 

ウ  水防関係資機材(備蓄又は調達のための連絡体制の確立) 

エ  海上油流出処理用資機材(備蓄又は調達のための連絡体制の確立) 

オ  陸上建設機械(備蓄又は調達のための連絡体制の確立) 

カ  被災建築物応急危険度判定資機材(備蓄又は調達のための連絡体制の確立) 

キ  被災宅地危険度判定資機材(備蓄又は調達のための連絡体制の確立)

 

 

2  要配慮者に配慮した環境整備 

(1)市は、指定緊急避難場所、指定避難所、避難路の指定にあたっては、地域の要配慮 者の実態に合わせ、安全性や利便性に配慮する。 また、災害時において要配慮者が 避難しやすいように、避難場所等の案内板の設置や、「やさしい日本語(普段使われ ている日本語をより簡単な言葉に言い換える等して、外国人のほか、子どもや高齢者 などにも分かりやすく伝えられることば)」あるいは外国語の付記などの環境づくり に努めるとともに、災害等に対し的確な対応が可能となるよう、気象情報や災害情報 等を伝達するための施設整備に努めるなど、伝達体制の拡充に努める。 

(2)市は、新たな都市開発を行う際には、社会福祉施設、病院等の配置について、土 砂災害等災害危険箇所、指定緊急避難場所、指定避難所、避難路との位置関係を考 慮するよう努める。 

(3)在宅の要配慮者に対しては、高齢者等の福祉対策と連携を図り、緊急連絡等サー ビス等を活用する等の環境整備に努めるとともに、現行の福祉サービスの普及につ いて、該当する市民に対して一層の周知・啓発に努める。 

 

3  社会福祉施設、病院等の安全・避難対策 

(1)組織体制の整備 

市は、社会福祉施設、病院等の経営者等に対し、災害発生時において施設利用者 等の安全を確保するための組織体制の整備を指導する。 

また、自主防災組織や事業所等の防災組織の整備及び指導を通じ、それら防災組 織と社会福祉施設、病院等との連携を図り、施設利用者等の安全確保対策に関する 協力体制を構築する。

(2) 避難体制の整備

市は、社会福祉施設や病院等による避難場所の確保や避難場所への搬送の協力依 頼機関(消防等)の確保が被災時に困難となる場合に備え、関係機関(他市町、県 関係団体等)と連携し、被災施設入所者の避難先の確保等の体制整備を行う。

要配慮者利用施設の所有者又は管理者は、介護保険法関係法令等に基づき、自然 災害からの避難を含む非常災害に関する具体的計画を策定するものとする。

なお、市は、要配慮者利用施設の避難確保に関する計画や避難訓練の実施状況等 について、定期的に確認するよう努めるものとする。

(3)施設・設備等の整備

市は、社会福祉施設、病院等の経営者等に対し、施設の耐震性・安全性の向上に 努めるよう指導する。 

また、市及び社会福祉施設、病院等の経営者等は、災害発生後の施設入所者の生 活維持に必要な物資及び防災資機材の整備に努める。 

 

4  在宅の避難行動要支援者対策 

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-(1)組織体制の整備 

市及び県は、連携して高齢者や障害者等の在宅の避難行動要支援者を把握し、自  主防災組織や事業所等の防災組織の整備及び指導を通じ、 地域全体で避難行動要支 援者の避難誘導、情報伝達、救助等の体制づくりに努める。 

(2)通報体制の整備 

市は、在宅の避難行動要支援者、特に聴覚障害者等情報入手が困難な者の安全を  確保するための緊急時の通報体制の整備に努める。 

(3)環境の整備 

市及び県は、避難行動要支援者が被災時に安全に避難できるよう歩道の拡幅、段  差の解消、点字案内板の設置など、環境の整備に努める。 

(4)防火器具等の普及・啓発 

市は、在宅の避難行動要支援者の安全性を高めるため、防災器具や防炎製品の普  及・啓発に努める。 

(5)災害発生時の避難支援プランの策定 

市は、災害発生に備え、防災担当部局と福祉担当部局との連携の下、避難行動要  支援者に関する情報を平常時から収集し、避難行動要支援者名簿を作成、管理・共  有するとともに、災害発生時にとるべき行動について、自主防災組織等との連携の  下、あらかじめ地域の実情に応じた避難支援プラン(全体計画、個別計画)を策定  し、避難行動要支援者に対する援護が適切に行われるように努める。 

(6)避難行動要支援者名簿の作成 

    ア  市は、防災担当部局と福祉担当部局との連携の下、平常時より避難行動要支援者 に関する情報を収集し、避難行動要支援者名簿を作成する。 

    イ  名簿に掲載するものの範囲 

(ア)75歳以上の一人暮らし高齢者世帯又は75歳以上の高齢者のみ世帯の者 

(イ)次のいずれかに該当し、かつ、一人暮らしである者又は同居親族がいる場合 についてはその者が75歳以上の者若しくは次に掲げる者のみで構成される世 帯に属する者 

a  介護保険の要介護3以上の者  b  身体障害者手帳1・2級  c  知的障害療育手帳Ⓐ・A  d  精神障害者保健福祉手帳1級 

(ウ)登録を希望し、市長が特に認める者  ウ  名簿作成に必要な個人情報及びその入手方法 

対象となる要援護者の範囲や要援護者の概数等の全体像を把握する必要がある  ため、次の情報から抽出した①氏名②性別③生年月日④住所⑤電話番号⑥身体等 の状況(介護認定の有無、障害手帳の有無)を一元管理する。 

      (ア)住民基本台帳      【市民生活部市民課】 

      (イ)要介護認定台帳      【福祉保健部高齢者福祉課】 

(ウ)身体障害者手帳台帳      【福祉保健部社会福祉課】 

      (エ)療育手帳台帳      【広島県】 

(オ)精神障害者保健福祉手帳台帳        【広島県】 

      エ  名簿の更新 

避難行動要支援者名簿は、地域における避難行動要支援者の居住状況や避難支援  が必要とする事由を適切に反映したものとなるよう原則年

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回は追加・更新等を行 うとともに、関係者等の届け出により随時追加するものとする。また、庁舎の被災

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