F12(x) = (x12−1)(x2−1)
(x6−1)(x4−1) =x4−x2+ 1 pが素数なら
Fp(x) = xp−1
x−1 =xp−1+xp−2+· · ·+ 1 Fpe(x) = xpe−1
xpe−1−1 =xpe−1(p−1)+xpe−1(p−2)+· · ·+ 1 練習問題 7.1 (解答27) Fn(x)の定数項はn= 1の場合以外+1であることを示せ.
練習問題 7.2 (解答28) Fn(x)の第二項(ϕ(n)−1次の項)の係数は−µ(n)に等しいことを示せ.
つまり1の原始n乗根の和はµ(n)である.
練習問題 7.3 (解答29) αを1の原始n乗根とすれば αk (k= 0, 1, · · ·, n−1)
がすべてのn 乗根で,そのうち(k, n) = 1なるkに対するものがちょうど原始 n乗根になるこ とを示せ.
練習問題 7.4 (解答30) 次のことを示せ.
(1) 互いに素な二つの整数a, bに対し,1の a乗根とb 乗根をすべての組合せについて掛けて 得られるab 個の積が1のab乗根の全部になる.
(2) 1の 原始a乗根と 原始b 乗根をすべての組合せについて掛けるなら1の 原始ab乗根の全 部が得られる.
(4) mをnと互いに素な正の整数とする.このとき,(1 +αm)(1 +α2m)· · ·(1 +α(n−1)m)の値 を求めよ.
演習問題 26 (解答26)[01京大理系]
p を2以上の整数とする.2以上の整数 n に対し,次の条件(イ),(ロ)をみたす複素数の組 (z1, z2, · · ·, zn)の個数を an とする.
(イ) k= 1, 2, · · ·, nに対し,zkp= 1かつ,zk6= 1 (ロ) z1z2· · ·zn= 1
このとき次の問いに答えよ.
(1) a3を求めよ.
(2) an+2 をan , an+1 の一方または両方を用いて表せ.
(3) an を求めよ.
演習問題 27 (解答27)[01京都府立医大]
0でない複素数からなる集合Gは次を満たしているとする.
Gの任意の要素z, wの積zwは再びGの要素である.
(1) ちょうどn個の複素数からなる Gの例をあげよ.
(2) ちょうどn個の複素数からなる Gは (1)の例以外にないことを示せ.
8 フェルマの小定理
8.1 フェルマの小定理
ここではいわゆる「フェルマの小定理」呼ばれる定理の証明とその応用を学ぶ.「フェルマの小定 理」は高校数学の範囲で十分証明できる.それを練習問題にしておいた.その解答は合同式の記号 も使わないでしておいた.「フェルマの小定理」の意味はさらに次節で学ぶ.まず「フェルマの小定 理」とそれを一般的にした「オイラーの定理」を証明しよう.その応用として,「4n+1型の素数が 無限に存在すること」,および循環小数への応用を学ぼう.
定理 23 (オイラーの定理)
mを正整数とし aをmと互いに素な整数とする.このとき
aϕ(m)≡1 (mod. m) (32)
が成り立つ.とくに m=p(素数)に対しては, (a, p) = 1のとき
ap−1≡1 (mod. p) (33)
が成り立つ.これをフェルマの定理という.
証明 mを法とする既約類の個数はϕ(m)個ある.その一組を x1, x2, · · ·, xϕ(m)
とする.このとき
ax1, ax2, · · ·, axϕ(m)
もまた一組の既約剰余系である.なぜなら (a, m) = 1より
x≡y (mod. m) ⇐⇒ ax≡ay (mod. m)
であるから xが剰余系ならax も剰余系である.つまりxと m を法として合同な整数の集合と すれば,その集合の要素にすべてaを乗じた整数の集合は確かにaxと合同な整数の全体なってお り,axも剰余系である.さらにxがmと互いに素ならaxも mと互いに素なので,既約剰余系 からは既約剰余系が得られることもわかる.
したがって二つの数の集合
{x1, x2, · · ·, xϕ(m)} と {ax1, ax2, · · ·, axϕ(m)} の各要素はmを法として互いに合同なものが一対一に対応している.
その積はmを法として互いに合同である.つまり
x1x2· · ·xϕ(m) ≡ ax1ax2· · ·axϕ(m) (mod. m)
≡ aϕ(m)x1x2· · ·xϕ(m) (mod. m) (x1x2· · ·xϕ(m), m) = 1であるから
aϕ(m)≡1 (mod. m) である.オイラーの定理(32)が示された.
m=pならϕ(p) =p−1であるから,オイラーの定理の特別な場合としてフェルマの定理(33)
が成り立つ. ■
例 8.1
ϕ(5) = 4 134≡1 (mod.5) 134−1 = 5×5712 ϕ(5) = 4 114≡1 (mod.5) 114−1 = 5×2928 ϕ(11) = 10 210≡1 (mod. 11) 210−1 = 11×93 ϕ(12) = 5 55≡1 (mod.12) 55−1 = 12×52 ϕ(60) = 60
µ 1−1
2
¶
× µ
1−1 3
¶ µ 1−1
5
¶
= 16 716≡1 (mod. 60) 716−1 = (7−1)(7 + 1)
×(72+ 1)(74+ 1)(78+ 1)
上の例で13の場合は4乗して初めて1 (mod.5) となるが,11の場合は2乗した段階ですで に 1 (mod.5) である.
aのべきの中でae≡1 (mod. m)となる最小のeをa の法m に関する指数という.
定理 24
aの法mに関する指数をeとする.このとき ak ≡1 (mod. m)となったとすればkは eの 倍数である.特にϕ(m)はeの倍数である.逆にいうと法mに関する指数となりうるのはϕ(m) の約数にかぎる.
証明 kを eで割った商をq,余りを rとする.
1≡ak =aeq+r≡ar (mod. m)
ここで 0<=r <1 であるが,もしr6= 0ならar≡1 (mod. m)となる正の整数rがあることに なりeの最小性に反する.ゆえに r= 0.つまり kはeの倍数である. ■
練習問題 8.1 (解答31)[奈良女子大改題]
(1) 素数pと1<=r <=p−1なる整数rに対して, 二項係数のについての等式rpCr=pp−1Cr−1
を証明し,pCr はpの倍数であることを示せ.
(2) 素数pに対して2p をpで割った余りを求めよ.
(3) 自然数nに対してnp を pで割った余りを推測し,数学的帰納法で証明せよ.
練習問題 8.2 解答32) aの法mに関する指数を eとする.整数ak の指数は e
(k, e) である.