基本方針
大規模地震に伴う津波災害、水害を予防するため、海岸保全施設、河川管理施設の整 備を計画的に進めるとともに、消防力(水防)の強化に努め、万全な災害防止対策を講 ずる。
また、被害を軽減するために、防災マップを整備し、災害発生に対する警戒体制や避 難行動の周知を図り、災害時における安全対策を徹底する。
主な担当 都市整備部、下水道部、産業経済部、消防部
第1
海岸保全施設の整備
海岸保全施設には全般的に老朽化した施設や堤防のかさ上げの必要な箇所が多くある。この ため、海岸管理者は、津波・高潮等により被害が生じるおそれがある地域を重点に整備促進に 努める。
第2
河川管理施設等の整備
河川管理者等は、震災後の二次災害防止対策として、河川水防上危険箇所の状況を周知する とともに、危険箇所の解消を図るため、下水道整備事業と連携しながら下水排水路や雨水ポン プ場の整備などの都市型水害対策、海岸高潮対策、緊急避難路等の整備とともに、必要に応じ て耐震性に配慮した河川改修等治水事業を積極的に推進し、河川管理施設の整備促進に努める。
津波災害・水害予防計画
伝 達 体 制 の 整 備 消 防 力 ( 水 防 ) の 強 化 水 防 危 険 箇 所 等 の 把 握 海 岸 保 全 施 設 の 整 備
地下空間浸水災害対策の強化 河 川 管 理 施 設 等 の 整 備
津 波 対 策 の 強 化 第2章第7節 津波災害・水害予防計画
第2 章 災害 予防 計画
第3
水防危険箇所等の把握
地震による水害を防止し、被害の軽減を図るため、危険箇所等の実態を調査・把握し、災害 防止策を講じるとともに、警戒避難体制の整備等を行う。
また、水防体制の強化に向けたソフト対策の充実に努める。
※ 水防危険箇所一覧表・・・・・・・・・・・・・・資料〔2・7・1〕
※ ため池要水防箇所一覧表・・・・・・・・・・・・資料〔2・7・2〕
第4
消防力(水防)の強化
消防活動に対処するため、次に掲げる事項を中心に、消防力(水防)の強化に努める。
水防の重要性、水防活動への住民参加等、水防に関する意識の啓発を図るとともに、水防訓練 等により水防対策活動の習得を行う。
消防活動に必要な人員の確保が困難なことが予想されることから、関係機関と調整協議し、
人員の確保に努める。
水防管理者は、「水防法」第36条の規定に基づき、公益法人及び特定非営利活動法人であっ て、次の事項について業務を適正、かつ確実に行うことができると認められるものを、その申 請により水防協力団体として指定する。
○ 水防団又は消防機関が行う水防上必要な監視、警戒その他水防活動
○ 水防に関する情報又は資料の収集、及び提供
○ 水防に関する調査研究
○ 水防に関する知識の普及及び啓発
○ その他附随する業務
消防活動に必要な資機材の確保に向け、水防倉庫の充実、資器材の備蓄強化を努めるととも に、災害時における安全な消防活動の拠点施設やヘリポート、盛土構造物等となる施設の整備 等を図る。
1
防災施設等の機能維持管理
中小河川の維持管理内容等を明確化し、その対策を確実に実施することにより、機能の維持 を図る。
各河川の特性に配慮し、最低限行う管理行為の内容、点検・確認作業の頻度等を定 めた維持管理の基準制定
河川ごとに管理方針・計画策定とその公表(災害の有無に関わらず、出水後に治水 機能、施設状況等について評価)
河川機能確保と維持に向け、施設や構造物構成部材等の基準化と施設整備・維持管 理・更新
2
危機管理体制の強化
災害時の危機管理体制及びそのための平常時の対応を総点検し、危機管理体制の強 化
堤防の決壊等により災害が発生した場合でも救助・救援・復旧・復興の活動を円滑 に実施するため、県や防災関係機関と連携し、水害発生時の行動計画の策定
第2章第7節 津波災害・水害予防計画
- 74 - 第2
章 災害 予防 計画
緊急時に水防資器材等の広域的調達が可能となるように、広域支援計画の策定、応 援協定の締結等、河川管理者や水防団体等による広域支援体制を整備
大規模な豪雨災害の発生時に、迅速かつ機動性のある調査・評価の実施体制整備
※ 水防倉庫一覧表・・・・・・・・・・・・・・・・資料〔2・7・3〕
※ 水防資器材保有状況・・・・・・・・・・・・・・資料〔2・7・4〕
第5
伝達体制の整備
地震発生後、最短津波到達時間は、±20㎝で4分、+1mで115分と想定されるため、津波警 報や避難指示の情報を沿岸部に迅速に周知するための同報無線設備の整備や公民館放送の整 備、また広報車等による広報体制などの整備に努めるものとする。各防災関係機関は、地震配 備体制に基づく休日、夜間の配備を強化し、迅速な情報の受伝達を可能とする組織体制を確立 するものとする。情報伝達等の迅速かつ確実な遂行を図るため、関係機関と合同で情報伝達等 の訓練を実施する。
また、避難勧告等を行う際に、国又は県に必要な助言を求めることができるよう、連絡調整 窓口、連絡の方法を取り決めておくとともに、連絡先の共有を徹底しておくなど、必要な準備 を整えておく。
第6
地下空間浸水災害対策の強化
1
地下空間での豪雨及び洪水に対する危険性の事前の周知、啓発
(1)浸水により起こる危険な事態の周知、啓発
津波等の水害時における建築物の地下施設への水の急激な流入、水圧によるドアの開 閉障害等の危険性について、周知、啓発を図る。また、このような事態も含めた防災教 育の充実を図る。
(2)浸水実績の公表
地下空間の浸水被害の実績について、被害の内容、浸水範囲、浸水深、降雨状況、地 形等の情報を公表・周知する。
さらに、地下室を設置するか否かの判断や津波等水害時の避難の判断に役立つよう海 岸保全施設や河川管理施設の整備状況についても広報する。
2
情報伝達体制の整備
地下駐車場、地下街、ビルの地下施設等の地下空間の分布把握に努め、地下空間の管 理者等に対して、津波予報等の浸水の危険性に関する情報を的確かつ迅速に伝えられる 体制の確認を促す。
また、地下空間の管理者等は、災害時に利用者等が迅速かつ的確に避難できるよう、
情報の伝達体制(利用者等への案内放送等)の確立に努めるとともに、震度速報、津波 予報等に基づいて浸水の発生について判断できるように、地震、津波に関連する情報等 の入手に努める。
3
避難体制の整備
地下空間において、浸水被害が発生し、又は発生するおそれがある場合に、迅速かつ 的確に避難勧告等を行えるよう体制を整備する。
第2章第7節 津波災害・水害予防計画
第2 章 災害 予防 計画 地下空間の管理者等は、利用者等に対する避難誘導体制を整備するとともに、平常か
ら非常出口、非常階段、避難設備の設置場所等の周知に努める。
4
地下施設への流入防止等浸水被害軽減対策の促進
本章 第6節 第6『地下空間の浸水防止』による。
第7
津波対策の強化
1
津波警戒に関する知識の啓発
各種訓練・講習会、市広報紙の活用等あらゆる機会を通じて『強い地震を感じたら海 浜から離れ安全な場所に避難すること、船舶は港外に退避すること』を基本とし、次に 示す「津波に対する心得」の例により、津波警戒に関する周知徹底を図るものとする。
一般編
(1) 強い地震(震度4程度以上)を感じたとき又は弱い地震であっても長い時間ゆっくり とした揺れを感じたときは、直ちに海浜から離れ、急いで安全な場所に避難
(2) 地震を感じなくても、津波警報が発表されたときは、直ちに海浜から離れ、急いで安 全な場所に避難
(3) 正しい情報をラジオ、テレビ、広報車などを通じて入手 (4) 津波注意報でも、海水浴や磯釣りは危険なので行わない。
(5) 津波は繰り返し襲ってくるので、警報・注意報解除まで気をゆるめない。
船舶編
(1) 強い地震(震度4程度以上)を感じたとき又は弱い地震であっても長い時間 ゆっくりとした揺れを感じたときは、直ちに港外退避 注1,2)
(2) 地震を感じなくても、津波警報・注意報が発表されたら、すぐ港外退避 注1,2)
(3) 正しい情報をラジオ、テレビ、無線などを通じて入手
(4) 港外退避できない小型船は、高い所に引き上げて固縛するなど最善の措置を とる。 注2) (5) 津波は繰り返し襲ってくるので、警報・注意報解除まで気をゆるめない。
注1) 港外:水深の深い、広い海域
注2) 港外退避、小型船の引き上げ等は時間的余裕がある場合のみ行う。
2
避難対策の推進
海岸付近では、津波から逃れるため、高層建物所有者の協力を得て避難ビルの確保 に努める。
津波危険予測図等に基づく避難場所、主要避難路等を示した防災マップを作成し、
住民に配布・周知を行う。
第2章第7節 津波災害・水害予防計画
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章 災害 予防 計画
避難に時間を要すると考えられる避難行動要支援者に対しては、「避難行動要支援 者支援対策マニュアル」に基づき避難行動要支援者リストを作成し、事前把握に努 める。
第2章第7節 津波災害・水害予防計画