第9節 火災予防計画
1 備蓄体制
被災者等に対し、物資を円滑に供給するため、次のとおり備蓄を図る。
(1)防災備蓄倉庫
原則として、指定避難所として指定している場所及びその近辺への設置を検討するが、
備蓄物資の性格に応じ、集中備蓄又は指定避難所の位置を勘案した分散備蓄を行う。ま た、災害時孤立危険地区の事前把握に努め、備蓄の促進に配慮するとともに、臨時へリ ポートの整備を推進する。
※ 防災備蓄倉庫・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・資料〔2・12・4〕
(2)備蓄品目
食料品・・・・・乾パン、レトルト食品、粉ミルク等
生活必需品・・・毛布、紙おむつ、生理用品、日用品セット
応急医薬品等・・多人数用救急箱
その他・・・・・簡易トイレ、担架、ブルーシート、カセットコンロ等
(3)現有備蓄量
※ 災害用備蓄物資整備状況・・・・・・・・・・・・・・・資料〔2・12・5〕
第2章第 10 節 市民生活の確保計画
第2 章 災害 予防 計画
2
流通在庫等による緊急調達体制の整備
市の備蓄とあわせ、流通在庫等による物資調達を行うため、大量調達が可能な流通業 者等の、関係業者等との協定を締結し、物資の確保に努める。また、あらかじめ流通在 庫の把握・確認、物資保有者との調達に関する調整を行う。
※ 災害時における物資供給協力に関する協定等・・・・・・資料〔2・12・6〕
※ 全国中央卸売市場協会災害時相互応援に関する協定・・・資料〔2・12・7〕
※ 災害時における応急対策業務の協力に関する協定・・・・資料〔2・12・8〕
※ 食料品等取扱業者一覧表・・・・・・・・・・・・・・・資料〔2・12・9〕
※ 災害時に必要な医薬品等の調達に関する協定書・・・・・資料〔2・12・16〕
3
住民への周知
住民に対して、被災後の7日間程度の最低生活を確保できる飲料水、非常食等の備蓄 を行うとともに3日間程度の非常食を含む非常持ち出し品の準備を怠らぬよう、周知啓 発する。また、大規模災害時においては、指定避難所にいなくても市役所からの情報提 供や支援物資提供は指定避難所で行うように周知する。さらに、自主防災組織を通じた 助け合い運動や緊急物資の共同備蓄の推進を啓発する。
第3
飲料水の確保
飲料水は、被災者の生命維持を図る上で極めて重要であるため、次のとおり確保を図る。
1
備蓄体制
配水池や飲料水兼用耐震性貯水槽において飲料水を備蓄するとともに、応急給水体制 の充実を図る。
※ 災害用備蓄物資整備状況・・・・・・・・・・・・・資料〔2・12・5〕
2
応急給水体制の整備
(1)給水目標
一人1日当たりの給水量は、災害直後から3日間は飲料水3㍑程度とし、4日目以降 は生活用水を含め 20 ㍑程度確保する。
※ 生活用水:炊事、手洗い、食器洗浄、洗面等に使用する水
(2)給水能力及び貯水量
給水必要量については、飲料水のみとした場合はもちろん、最小限の生活用水を含め た場合も、上水道及び簡易水道の水源地でほぼ確保できる。
しかし、施設の被災等により災害発生時の貯水確保については、万全を期すことが求 められる。
また、道路の破損その他により被災地への搬送が困難になる事態も予想されるため、
発災直後の飲料水3日分程度については、市内各地区に分散して、別途給水源を確保す る。
※ 上水道施設の現況・・・・・・・・・・・・・・・・資料〔2・12・10〕
※ 簡易水道施設の現況・・・・・・・・・・・・・・・資料〔2・12・11〕
(3)給水源の確保
第2章第 10 節 市民生活の確保計画
- 92 - 第2
章 災害 予防 計画
ア 配水池の耐震化による必要貯水量の確保
配水池の耐震化により必要貯水量を確保し、給水基地の機能の確保を図る。
イ 地震災害対策用井戸の指定
現に飲料用に使用されている市内事業所、団体等及び市民の所有井戸を災害時に活用 できるよう、地震災害対策用井戸として指定し、必要な施設の整備、協力の要請等を推 進する。
(4)給水用資機材の整備
給水活動を円滑に実施するために、給水タンク等給水用資機材の整備・充実を図る。
※ 給水用資機材の現況・・・・・・・・・・・・・・・資料〔2・12・12〕
(5)各家庭等での飲料水の確保
大規模地震時には、水道管等の破損によって給水が途絶する可能性が大きい。各家庭 においては、次の事項に留意し、飲料水、生活用水の確保に努めるよう周知を図る。
〇1人1日3㍑を基準とし、世帯人数の7日分の飲料水を確保しておく 。
〇貯水する水は、水道等衛生的な水を用い、貯水容器は、衛生的で安全性が高く、地震 動により水もれ・破損しないものとする。
〇風呂の残り水をとっておくことや、洗濯機に水をためておき、断水時の生活用水に使 用できるようにしておく。
自主防災組織等においても、次のような体制を整えておく必要がある。
〇応急給水を円滑に実施するために、給水班を編成
〇災害発生時に利用予定の井戸、泉、河川、貯水槽の水は水質検査を実施して、市の指 導のもとに利用方法をあらかじめ検討
〇応急給水に必要とされるポンプ、水槽、ポリタンク、次亜塩素酸ナトリウム等の資機 材を整備
(6)協力体制の整備
災害時の被害を最低限にとどめるために、住民及び自主防災組織等に対して貯水及び 給水に関する指導・啓発を行う。
また、平常時から、管工事業協同組合及び輸送業者等の組織と協力体制を確立する。
なお、災害時の給水において市の活動で対応が困難な場合には、県又は自衛隊等関係 機関の応援要請を行う。
※ 災害時における飲料水の提供に関する協定等・・・〔2・12・13~15〕
第4
医療救護体制の確保
地震災害は、複合的、広域的災害であり、医療機関の機能低下、交通の混乱による輸送能力 の低下等の事態が予想されるため、関係機関の協力により早期に医療活動を実施し、傷病者の 救護を行う体制を確立する。
1
初期医療体制の整備
地震発生後の電話、道路交通等の混雑・不通により、救急医療体制が充分に機能しな い事態に対処するため、次のように初期医療体制を確立する。
救護所の設置場所を定め、住民に周知
応急医薬品や医療救護用の資器材等を備蓄 第2章第 10 節 市民生活の確保計画
第2 章 災害 予防 計画
医療機関の協力により救護班を編成
救護班の派遣要請の方法、重症者の搬出方法等を規定
応急手当等の家庭看護の普及
自主防災組織による軽微な負傷者等に対する応急救護体制を確立
2
救急救助体制の充実
救急救助組織の整備や高規格救急車、資機材の配備並びに救急救命士の養成等による 技術の高度化を推進する。
救護医療活動のために必要な医薬品等の確保に関しては、医療機関等の関係機関と連 携の上、流通在庫の調達方法及び備蓄について、あらかじめ協議する。
3
災害情報の収集・連絡体制の整備
市は、県とともに医療機関の被災状況や医療機関における収容負傷者の状況、医療従 事者の活動状況を把握する。このため、消防、医療機関等をネットワ-ク化した愛媛県 広域災害・救急医療情報システム(えひめ医療情報ネット)の整備・活用を図るなど、
情報通信手段の強化・充実に努める。
4
難病患者等の状況把握
市は、県とともに平常時の保健医療活動を通じて、難病患者、精神疾患等の慢性疾患 患者、人工呼吸器や人工透析等の在宅医療を受けている患者の状況と、医療を提供する 機関に関する情報の把握に努める。
5
災害医療に関する普及啓発、研修、訓練の実施
市は、県とともに一般住民に対する緊急蘇生法等の家庭看護、トリア-ジの意義やこ ころのケア(メンタルヘルスケア)等の災害時における医療救護、献血者登録等に関す る普及啓発に努めるとともに、医療及び行政関係者に対する災害医療に関する研修・訓 練の実施・参加を推進する。
6
住民及び自主防災組織が実施すべき事項
住民及び自主防災組織は、医療救護を受けるまでの応急手当の技術の習得、軽度の傷 病に対応できる医薬品等の準備に努める。
住民は、献血者登録に協力する。
※ 災害用備蓄物資整備状況・・・・・・・・・・・・資料〔2・12・5〕
※ 食料品等取扱業者一覧表・・・・・・・・・・・・資料〔2・12・9〕
第5
防疫・保健衛生体制の確保
災害の発生に伴う感染症の発生と流行を未然に防止するため、防疫体制を確立するほか、食 品の衛生監視、地域の保健衛生状況に係る総合的な体制を確保する。
○ 災害発生時にただちに防疫活動が実施できる体制を整備
○ 防疫実施計画を作成
○ 防疫用薬品の調達計画を作成
○ 住民が行う防疫活動及び保健活動についての普及啓発
○ 指定避難所を中心とした被災者の健康保持のため、保健師等による巡回健康相談 等の計画策定
第2章第 10 節 市民生活の確保計画
- 94 - 第2
章 災害 予防 計画
第6
清掃活動体制の確保
災害の発生に伴い、食料及び生活物資等を搬送するための道路等の確保をはじめ感染症予防 及び安全な市民生活を維持・確保するために、各地の災害によって生じた災害廃棄物、し尿、
へい死獣等を迅速に収集処理する必要がある。
このため、清掃活動に要する資材を準備し、収集体制を整備する。
1
住民及び自主防災組織との連携
被害想定に基づき廃棄物の応急処理計画を定め、住民及び自主防災組織に対し廃棄物 の応急処理方法、廃棄物を処理する上での役割分担を明示するとともに、生活ごみ及び 災害廃棄物の排出場所を選定して市民に周知し、協力依頼する。
2
道路状況の確認
国等関係機関へ道路状況を確認する。
3
災害廃棄物処理体制
市は、県の協力を受け、災害時に発生した災害廃棄物の市有施設での処理体制の整備 及び仮集積場の確保に努める。
4
し尿処理体制
し尿処理については、被害想定に基づき発生するし尿の応急処理計画を定め、し尿処 分地の選定及び仮設トイレの資機材を準備する。
5
その他協力体制
許可業者及び委託業者へ連絡し、協力体制を確保する。
第7
防災上重要な施設の管理者の留意事項
学校、病院等の防災上重要な施設の管理者は、次の事項に留意してあらかじめ避難計画を作 成し、関係職員等に周知徹底を図ると同時に、訓練等を実施することにより避難の万全を図る。
1
学校及び教育行政機関
学校においては、それぞれの地域の特性等を考慮した上で、避難の場所、経路、時期 及び誘導、並びにその指示伝達の方法等のほか、児童生徒等の保護者への引渡し方法及 び地域住民の避難地となる場合の受入れ方法等を定める。また、義務教育の児童、生徒 を集団的に避難させる場合に備えて、小中学校及び教育行政機関においては、避難地の 選定、収容施設の確保、並びに保健、衛生及び給食等の実施方法について定める。