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歳以上のてんかん患者 16 例を対象に、レベチラセタム 1000~3000 mg/日を 経口投与から 15 分間静脈内持続投与(4 日間、1 日 2 回)に切り替えた時の安全性を検討した。そ

た。

部分発作を有する 16 歳以上のてんかん患者 16 例を対象に、レベチラセタム 1000~3000 mg/日を 経口投与から 15 分間静脈内持続投与(4 日間、1 日 2 回)に切り替えた時の安全性を検討した。そ

の結果、15 分間静脈内持続投与は安全かつ良好な忍容性を有することが確認された。更に、副次 目的として薬物動態及び有効性を検討した結果、レベチラセタムを経口投与から 15 分間静脈内持 続投与へ変更した後も、レベチラセタムの血漿中トラフ濃度はほぼ一定であり、発作コントロール も維持されることが示唆された。

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レベチラセタム 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 66

2.7.6.4.2 N01166 試験(成人てんかん患者における経口から静脈内への投与経路変更時 の安全性及び忍容性の検討)( 5.3.5.2.2 :参考資料)

治験方法の概略(表 2.7.6.4.2-1)及び結果の要約を示した。

2.7.6.4.2-1 治験方法の概略

項目 内容

標題 部分発作を有する16~65歳のてんかん患者を対象とし、抗てんかん薬との併用療法とし て、レベチラセタム注射剤(500 mg/5 mLアンプル)1000~3000 mg/日を15分間静脈内持 続投与した時の安全性及び忍容性を検討するための多施設共同、非盲検、非対照、探索的 試験

開発の相 第II相

目的 レベチラセタム錠を併用療法として1000~3000 mg/日服用している部分発作を有する成人 てんかん患者を対象に、投与経路を変更し、レベチラセタム注射剤を15分間静脈内持続投 与(4日間、1日2回)した時の安全性及び忍容性を検討する。

治験デザイン 多施設共同、非盲検、非対照

治験方法 対象は、治験開始の4週間以上前から併用療法としてレベチラセタム錠(1000~3000 mg/

日)を1日2回投与中の患者とした。

評価期間開始時に、レベチラセタム錠の経口投与から、同用量のレベチラセタム注射剤の 静脈内投与に投与経路を切り替え、4日間、1日2回、15分間静脈内持続投与した。評価期 間終了時に、同用量のレベチラセタム錠の経口投与に再度切り替えた。最終来院日はレベ チラセタム錠に再度切り替えて1回以上投与以降レベチラセタム錠及び/又は併用抗てんか ん薬の用量変更/中止前とした。

併用抗てんかん薬は1剤又は2剤とし、治験開始の4週間以上前から治験終了までの間、

一定の用法・用量で投与することとした。

治験スケジュール(フランス及びドイツ)

観察期間

(スクリーニング) 評価期間 後観察期間

D−7~D0 D1 D2 D3 D4 D5~D11

V1 V2

a.m.

IV 1 V3 p.m.

IV 2 V4 a.m.

IV3 V5 p.m.

IV 4 V6 a.m.

IV 5 V7 p.m.

IV 6 V8 a.m.

IV 7 V9 p.m.

IV 8

V10 最終来院 経口投与a) 15分間静脈内持続投与b) 経口投与 治験スケジュール(英国)

観察期間

(スクリーニング) 評価期間 後観察期間

D−14~D0 D1 D2 D3 D4 D5~D11

V1 D−14 (±3)

V1a D−7 (±3)

V2 a.m.

IV 1 V3 p.m.

IV 2 V4 a.m.

IV3 V5 p.m.

IV 4 V6 a.m.

IV 5 V7 p.m.

IV 6 V8 a.m.

IV 7 V9 p.m.

IV 8

V10 最終来院 経口投与a) 15分間静脈内持続投与b) 経口投与 a) レベチラセタム錠1000~3000 mg/日、1日2回投与(治験開始の4週間以上前から、一定の用

法・用量で投与)

b) 観察期間と同一用量で1日2回投与

被験者数 計画例数:25例、登録例数:26例、治験薬投与例数:25例、完了例数:25例

【被験者数設定の根拠】

目標被験者数の設定は統計学的に行わなかった。

計画例数は、レベチラセタムを静脈内投与した時の安全性及び忍容性の検討に十分と考え られる例数に設定した。

対象 部分発作を有する成人てんかん患者(16~65歳)

2.7.6 個々の試験のまとめ

2.7.6.4.2-1 治験方法の概略(続き)

項目 内容

主要な選択/除外基 準

主要な選択基準:

1) 国際抗てんかん連盟(ILAE)による「てんかん発作の臨床・脳波分類(1981)」で分 類される部分発作を有する入院又は外来患者

2) 18~65歳の男性又は女性患者(英国は16~65歳)

3) 体重40 kg以上の患者

4) レベチラセタム錠を1剤又は2剤の抗てんかん薬と併用している患者

5) スクリーニング来院時の4週間以上前からレベチラセタム錠及び他の抗てんかん薬の 用法・用量が一定である患者。ただし、レベチラセタム錠の用法・用量は1000~

3000 mg/日、1日2回投与であること

除外基準:

1) 妊娠中又は授乳中の女性、若しくは妊娠の可能性がある女性では医学的に認められた 避妊方法を実施しない女性

2) 本治験に以前に参加した患者

3) 過去2年以内にアルコール依存症又は薬物中毒の既往のある患者

4) 治験開始前6ヵ月以内にてんかん重積状態の既往又は合併症を有する患者、若しくは 群発発作の既往又は合併を有する患者

5) 静脈内投与ができない患者

6) 併用抗てんかん薬の投与に関連した安全性上の問題で、医学的介入が必要な患者 7) 急性進行性の脳障害又は悪性の脳腫瘍が疑われる臨床症状や画像所見がある患者 8) 過去5年以内に、入院又は薬物治療を必要とする重篤な精神障害(双極性障害、幻覚

及び錯覚を伴う重度のうつ病、精神病等)の既往を有する患者

9) 治験責任医師又は治験分担医師が、臨床的に重要な心電図異常と判断した患者 10) 臨床的に重要な急性又は慢性の疾患(心疾患、腎疾患、肝疾患又は精神疾患等)を有

し、治験を適切に実行できない又は治験実施計画書で禁止されている薬剤を必要とす る患者

11) 以下の基準に該当する肝機能異常の患者

・ALT (GPT)、AST (GOT)、ALP、γ-GTP:基準値上限の3倍超

ただし、抗てんかん薬投与による肝酵素誘導が原因であれば、登録可とする 12) 臨床検査値に臨床的に重要な基準値からの逸脱が認められた患者。特に、以下のいず

れかの基準に該当した患者

・血小板数:100,000/μL未満

・好中球数:1,800/μL未満

13) クレアチニンクリアランスが80 mL/分未満の患者、又は重大な腎機能障害の既往を有 する患者

14) Vigabatrineを投与中の患者。Vigabatrineを投与されていた患者で、標準的な静的視野

検査(Humphrey視野計又はOctopus視野計)又は動的視野検査(Goldman視野計)を 含む視野検査結果報告書がない患者

15) 治験開始前18ヵ月以内にfelbamateの投与を開始した患者 16) 裁判の判決により施設に収容された患者

17) 治験開始前3ヵ月以内に他の臨床試験又は臨床薬理試験に参加した患者

18) レベチラセタム注射剤に含有する成分に対して禁忌となる患者、又はピロリドン誘導 体に対してアレルギーを有する又は忍容性のない患者

19) 治験責任医師又は治験分担医師、治験責任医師又は治験分担医師の配偶者又は子供、

若しくは治験協力者

20) 過去3ヵ月以内に献血を実施した、又は治験期間中に献血の予定のある患者

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レベチラセタム 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 68

2.7.6 個々の試験のまとめ

( 1 ) 被験者の内訳