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第4章 曲面と第一基本形式 49
例4.1.2(1)u,q≠0∈R3に対し,ベクトルqに垂直で点uを含むR3
の平面をrIu,qとする. U=(te1,IL2,ZL3),q=(ql,q2,q3)と表すことになる.
但し,q3≠0と仮定する. x:R2→R3を
x(r,s)=(r,s,ll!t!L=Z)!{X!{2一;Elt!Z2i−r)qii(iL2NS)q2+ze3)
と定義すると,
a;(ZLI, Ze2) = (IL17 ?L2) U3) = Ul
(zLl 一 r)ql + (zL2 一 s)q2
(x(r, s) 一 u) ・ q == (r 一 ?Ll) × ql 十 (s 一 IL2) × q2 十
× q3 q3
=o
を満たす.したがって,xはR2をHu,qに写像する. xはアフィン写像よ り微分可能である.Xの逆写像ガ1は, X−1(ω1,ω2,ω3)=(ω1,ω2)で与え られ,連続である.xは全単射よりxは同相写像である.また,
一曲一岨b−2
\万ア 五「ノ \一死 一1五ノ
よって,x:R2→Hu,qは定義4.1.1の3条件を満たすので, rIu,qは正則 曲面である.したがって,R3の任意の平面は正則曲面であることがわか
る.
(2)S2={@1,x2,x3)∈R3[@1)2+@2)2+@3)2=1}をR3の単位球 とし,D={(u,v)∈R21♂+v2<1}をR2の開単位円板とする.写像
x:D→S2を
[1] x(zL, v) = (zL, v, Vl 一 u2 一 v2)
で定義する.Xは微分可能である. Xは全単射で逆写像xnt 1(ZL 1,2L2,ZL3)=
(ze 1,u2)をもち,連続である.したがって, xはx:D→S2∩{x3>0}と すると,同相写像である.xのヤコビ行列の階数は
−∩U
2 一 2 一
!
一
nk a
r
2
=一 01
U 2 2 1一
第4章 曲面と第一基本形式
である.同様に,x:D→S2において
[2] x:D一 S2 n {x3 〈 O}, x(iL, v) = (iL, v, 一vil 一 iL2 一 v 2)
[3] x:D 一〉 S2 n {xi 〉 O}, x(u, v) = (Vl 一 zL2 一 v2, iL, v)
[4] x:D 一〉 S2 n {xi 〈 O}, x(u, v) == (一Vl 一 iL2 一 v2, u, v)
[5] x:D一 S2 n {x2 〉 O}, x(u, v) = (zL, vil : iL2 一 v 2, v)
[6] x : D 一〉 S2 n {x2 〈 o}, x(iL, v) = (u, 一VIJ:一II2一:一IJi, v)
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も[1]と同様の条件を満たす.[1]〜[6]でS2上の任意の点を被覆したので,
S2は正則曲面である.
(3)!:σ→Rを開集合σ⊂R2上で定義されたなめらかな関数とする.
graph f= {(u, v,f(u,v)) 1 (iL, v) E U}
とし,x:σ→graph!をx(ZL, v)=(ZL, v,!(u, v))と定義する. xは微分可 能である.逆写像X一1(ω1,ω2,ω3)=(ω1,ω2)が存在し,連続である.よっ て,xは全単射で同相写像である. svのヤコビ行列の階数は,
_。Ag/一り …蟻劇一し
である.ゆえに,graphノは正則曲面である.
(4)g:(α,b)→Rをなめらかな関数で,任意のt∈(α,b)に対し, g(t)>0 であるとする.
graph g= {(iL,g(iL)) 1 ?L E (a, b) c R× R}
とし,graph g⊂R2=R2×{0}⊂R3のx軸のまわりで回転して得られ
る曲面をSとする.x:(α,b)×(O, 2π)→R3を
x(zL, v) = (u, g(7L) cos v, g(u) sin v)
と定義する.xは微分可能である.このとき, xのヤコビ行列は,
( 1 0(…V)能一9(小i・v(sin v) gai}. g(zL) cos v)
第4章 曲面と第一基本形式 51
である.
(一g(u) sin v)2 十 (g(LL) cos v)2 = (g(zL))2(sin2 v 十 cos2 v) == (g(ze))2 〉 o
より,一g(ze) sin v, g(u)cos・vのいずれかは必ず0ではないと分かる.し
たがって,xのヤコビ行列の階数は2である.それにより, xは単射で
ある.S=x((α,b)×(0,2π))より, x:(α, b)×(0,2π)→Sは全単射で ある.逆写像を構成するためx−1(α,b, c)=(ze,v)とおくと, u=α, b=
g(u)cos・v, c=g(u)sin v, b2+c2=g(u)2である.ゆえに, g(u)>0より,
g(④=〉/齋である.すると,b=〉弾cos u, c=P両 sin v
である.cは0<v<πのとき。>0で,π<v<2πのとき。<0である.したがって,
・一伊繍縞Ol〈。
となる.vは。>0, c〈0で連続で,更に, c=0即ちv=πのときも連 続につながっている.よって,x−1は連続である.したがって, Sは正則
曲面である,
ここで,逆関数定理,陰関数定理を思い起こす.証明については,文
献[11]を参照のこと.
逆関数定理
一F=(Fl,_,Fn):(U⊂Rn)→Rnを微分可能写像とする. u∈σでの ヤコビ行列」(F)(u)一(舞(u))とする・このとき・行列式d・t」(F)(u)≠
0ならば,u∈V⊂σとF(u)∈W⊂RnとなるRnの開集合V, Wで,
F:V→Wが微分可能な逆写像F−1:W→Vをもつものが存在する.
例4.1.3F=(一F1,F2).R2→R2を一Fi (x,y)=ex cos Y, F2 (x,y)=
eX sin yとする.
曲t恥)一由t儲1識)
= e2X (cos2 y十 sin2 y) = e2X ; O
より,逆関数定理から,Fは至る所,局所的に微分同相写像となる.一
方,F(x, y)=F(x, y+2mπ)(mは整数)より, Fは大域的には単射でな
い,即ち,F:R2→R2は微分同相写像でない.
第4章 曲面と第一基本形式 52 陰関数定理
!:Rn×Rm→Rmを(u, v)を含むRn×Rmの開集合で微分可能で
!(u,v)一・とする・また・M一(∂蓋畿チ)),・≦乞∬≦mとする・d・・
M≠0ならば,u∈σとv∈VとなるRnの開集合σとRmの開集合V
で,任意のr∈Uに対し,!(r,s)=0となる唯一のs∈Vが存在する.
さらに,g:U一>Vをg(r)=sで定義するとgは微分可能である.
定義4.1.4!:Rn→Rm, n≧m,は微分可能な関数で」(!)=(舞)と する.u∈Rnが!の臨界点とは,ヤコビ行列Jf(u)で表現される線形写 像:Rn→Rmが上への写像でないときにいう.そのとき,!(u)∈Rmを fの臨界値という.v∈Rmがfの臨界値でないとき, vは!の正則値と 呼ぶ. □ 定理4.1.5!:(σ⊂R3)→Rは微分可能な関数でr∈!(σ)が正則値で あるとき,f−i(r)={u∈Ulf(u)=r}はR3の正則曲面である.
証明p=(Xo,yo,Zo)∈!一1(r)とする. rは!の正則値であるから,
傷(P),霧(P),塞(P))≠(・,・・,・)
である.このとき,霧(p)≠0と仮定してよい,F:σ→R3をF(x,y,z)=
(x,y,!@,y,z))と定義すると,
」(F)一縣)
である.9/÷(p)≠0より,det J(F)(p)≠0である.逆関数定理より, p
の近傍V,F(p)の近傍WでF:V→Wは可逆で,一F−1:W→Vは微
分可能となるものがある.ぴ=W∩{z=r}とし,Xlσ →V∩f−1(r)
をx(tt,?ノ)=F−!(u,v,r)と定義すると, xは微分可能な同相写像でrank J(x)(u,v)=2となる.よって,!一1(r)はR3の正則曲面である. □ 系4.1.6α,b,c≠0に対し,次の関数は0を正則値としてもつ.したがっ
第4章 曲面と第一基本形式 53 てf−1(0)はR3の正則曲面である.
楕円体,!(鯛÷多÷1;
一葉又は二借景iEi, f(姻一tl±多÷1・
0<r<αに対するトーラス,f(x,y,z)=z2+(〆+y2一α一α)2−r2
証明 楕円体のときのみを示す.一葉又は二葉双曲面の場合も同様に示さ
れる・(蛋翌蛋ax, oy, oz)一(農,鈴)一(0,0,0)とおくと・@,〃,・)一(0,0,0)
である.よって,(x,y,z)≠(0,0,0)ならば!の正則点となる.!(0,0,0)=
一1≠0より,(0,0,0)¢!一1(0)となる.したがって,任意の(x,y,z)∈
!一1(0)は!の正則点である.すなわち,0は!の正則値である.定理4.1.5 より,!一1(0)はR3の正則曲面である. □ 正則曲面にならない例には,錐{(ze,v,w)lu2+v2=lv2,ω≧0}があ る.ω=〜di +vは0∈R3で微分可能でない.
曲面上の関数!:S→R,曲面間の写像φ:Si→S2が微分可能である ことの概念を定義する.
定義4.1.7(1)曲面上の関数!:S→Rと各座標図x:σ→S,σ⊂R2
に対し,合成写像U9>S1 Rが微分可能であるときに!:S→Rは微
分可能と定義する,
(2)曲面間の写像φ:Si→S2のときも同様である.各座標図Xl:Ui→
Si,σ1⊂R2に対し,合成写像σ1鞠Si広S2が微分可能であるとき
に,φ:Si→S2は微分可能と定義する. □命題4.1.8Sを正則曲面とし, x:σ→R3,σ⊂R2とy:V→
R3, y⊂R2を空でないW=x(U)∩y(V)⊂Sをもつ座標図とする.そ のとき,座標変換ん=ガ1。X:X−1(W)→y−1(W)は微分可能で全単射 である.さらに,h−1=x−1。yも微分可能である.
第4章 曲面と第一基本形式 54 証明 hは同相写像の合成より,全単射で連続である.xとyに関するh−1
とhの対称性よりhの微分可能性を示せばよい.(ro,SO)∈X−1(W)とし,
p=x(ro,80)とする.
y(ze, v) = (fi(zL, v), f2(iL,v), f3(?L,v))
とすると,座標図の仮定より,
rank 」(y)一一麟)一2
である.(2Lo,Vo);h(ro,So)=y−1(p)で鴇{募一筈篶≠0と仮定してよ