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付録:地図投影法 87 交している.面積が正しく表されるように,経線の間隔を一定にして緯

ドキュメント内 種々の射影と地図作成への応用 (ページ 88-91)

第6章付録:地図投影法

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第6章 付録:地図投影法 88 軸法の場合,緯線がどちらかの極を中心とする同心円として描かれ,経 線がその極から放射状に延びる直線として描かれるけれど,2つの経線の

なす角は経度の差よりは小さい図法である.世界図は扇形となる.

1.ランベルト正角円錐図法

 緯線は同心円,経線は中心からの放射状直線で表される.緯線間隔は 正角となるように補正されている.頂点は点で表される.割線間隔を0度 にすれば,割線は一本で中心緯度と一致する.正角円錐図法は正角円筒 図法に比べて面積のひずみを小さく押えることができる.

[用途]ヨーロッパやアメリカ合衆国程度までの広さを表す図法として 用いられている.また,航空図や天気図にも用いられている.

2.正距円錐図法

 正距円錐図法とは地図投影法のひとつで,ある基準緯線からの距離が 正しくなるように緯線を等間隔に設定した円錐図法である.極は点では なく一定の大きさをもつ円弧となる.標準緯線が1本の場合をトレミ・一一一 図法という.

[用途]中緯度地域の小縮尺地図に用いられる.世界大地図帳[10]では,

一番多くの地図に用いられており,アジア,ヨーロッパ,アメリカなど 様々な地域の地図を表すのに用いられている.

3.正規多円錐図法

 緯線ごとに,それに接する円錐をかぶせて投影する図法を多円錐図法 と呼ぶ,緯線は中央経線の延長線上に中心を持つ異心円群として表され る.経線は緯線を等間隔に区切った点を結んだ曲線である.緯線の長さ は正しくなるが,経線の長さは中央経線から離れるにつれて引き延ばさ れていく.全世界図としては適していない.中心付近,あるいは中央付 近に沿った地域を取りだせばひずみの少ない地図となる.1820年にアメ

リカのハスラーが考案し,アメリカ図法とも呼ばれる.

[用途]断裂投影(船型・船底型多円錐図法)したときは,地球儀のモデ ルに使用される.

 これら以外にも以下の円錐図法が考案されている.

4,アルベルス正積円錐図法 5.心射円錐図法

[擬方位図法]

擬方位図法とは,方位図法のいずれかの条件を欠くことによって何ら

第6章 付録:地図投影法 89 かの性質の改善を試みたものである.

1.ハンメル図法

 横軸法の正積方位図法を応用して全世界を描けるようにしたものであ る.経線間隔は中心から離れるにつれてわずかずつだが狭められていく.

緯線が曲線であるため,経線と緯線の交差は直角に近くなり,周辺部の 形状のひずみは比較的小さく押さえられている.

[用途]地域図として用いられることは少なく,世界全図として優れた 図法である.

2.エイトフ図法

 ハンメル図法とよく似ているが,横軸法の正距方位図法の半球図を応 用したものである.緯線が曲線であるため周辺部の形状のひずみは比較 的小さく押さえられている。

[用途]世界全図として用いられる,

 [擬円筒図法]

 擬i円筒図法とは,円筒図法のいずれかの条件を欠くことによって何ら かの性質の改善を試みたものである.次の例は,経線を曲線とすること によって,ランベルト正積円筒図法よりは高緯度地方の変形を抑えつつ 正積図法となるようにしている.

1.サンソン図法

 緯線は水平線で正しい間隔,正しい長さで表される.経線は曲線だが 等間隔である,赤道付近と中央経線付近でのひずみは小さくなる.正性 質が多く,全世界図として用いられるが,高緯度では収束による変形が ひどくなるため,主題図にはあまり適していない.考案者は不明で,16 世紀からいくつかの地図に使用されていたが,1650年にフランスの王室 地理学者,サンソンの地図帳で用いられたことから名付けられた.

[用途]世界全図として用いられる.上にも述べたように,極に近い所 では形がゆがむので,ある程度緯度が限定された地域の地図にも用いら れる.実際,世界大地図帳[10]では,オセアニア,アジア南東部,南アメ

リカなどの地域に用いられている.

2.モルワイデ図法

 地図上の任意の場所で実際の面積との比が等しくなる正積図法である。

地球全体を1枚の平面に表現することができ,地図の外周は楕円形にな る。緯線は水平線,中央経線を除く経線は曲線で表される,緯線は正積 の状態で楕円に収まるように間隔が補正されており,距離の比は一定に

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