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第5節  恋愛、婚姻、家庭の新しい認識

 改革開放後に出生した若者たちにとって、結婚、出産、子育て、親の扶養は、人生の重 要部分を占めている。観世代と比べて、彼らの家庭に対する意識には、どのような変化が みられるのだろうか。

 2004年、『中国青年報』では23−26歳の若者の意識調査を行った。調査によれば、中国 人の婚姻に対する伝統的な価値観は、現在の若者に対しても影響がある。調査では、それ ぞれ75.1%、65.3%、64.1%の人が「婚姻は人生にとって必要な経験」、「婚姻は終生変わる べきではない」、「男性は家庭に対して主たる責任を取るべき」という意見に賛成している。

 配偶者を選択する際に重視することがらについては、性格が第1位になっており、以下、

能力、資質、趣味、外形、経済、家庭という順位になっている。「家柄・身分がつり合って いること」といった伝統的な基準はみられなくなっている。「80后」は恋人の選択におい て、内面やお互いの性格が合うかどうかを重視し、また、外部からの干渉を欲しない。

 恋愛と婚姻の関係について、「80后」のほとんどは、「恋愛相手が必ずしも結婚相手にな るとは言えない」と思っているが、彼らの両親たちがこの観点に賛成する比率は1割しか ない。「恋愛は何回でも構わない、愛する人ができたら結婚する」というのは、「80后」の 一般的な認識である。

 婚姻に対する認識は、観世代よりも子世代でかなり開放化しており、伝統的な観点はま さしく「80后」から変わってきたともいえる。「初めての性行為」に対する調査は、「80 后」と親の観点において最も大きな違いとして現れた。両親で「結婚後の行為」と答えた 比率は84.2%占め、「自然な行為」を選択した人は15.8%に止まる。しかし、「80后」は 46.2%の人が「自然な行為」を選択し、26.8%の人は「結婚後の行為」に賛成する21。

 伝統的な「貞操」観念は、「80后」の時代でも、4分の1の人は守っているものの、半数 に近い人は「自然な行為」という考えに変わっている。一方、ほとんどの親たちは、初め ての性行為は結婚後の行為と主張している。これをみてもわかるように、性問題は「80后」

家庭の主要な問題の一つとなっている。

 子育てに対して、若者は特別な関心をもっている。彼らは、子供に対する態度が寛容で ある。調査のなかで、86%の人は「親と子供は平等な関係がよく、子供の意見や考えを尊 重すべきだ」と答えている。また、62,4%の人は「子育ては女性の責任だけでなく、男性

も」緒にするべき」と思っている。子供に対する投資は、教育が92.4%を占めている。続 いて、子供の栄養(73.5%)、住環境(53.9%)、娯楽(28.7%)、衣食(16.3%)などへの 投資となっている。

212006年、漸江(せっこう)省疾病控制センターの払黎明さんは断江省の2か所の綜合大学でアンケート調 査を実施しました。78%の大学生を参加し、有効横本22712に達す。

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 社会の発展とともに、婚姻もファッション的色彩を帯びつつ、r80后」の婚姻では、次 のような4つの特徴がみられる。

 第1に、核家族世帯の増加である。現在、核家族は60%に達し、さらに増えつつある。

家庭規模の小型化が進み、」つの家庭は3,4人となっている。子供にかかる費用の上昇と、

若者の自己意識の強化があいまって、夫婦2人で子供はいらないとする「ディンクス」も 増えている。しかし、多数の若者は「子供が居る家庭は居ない家庭よりも幸福感が強い」

という説に賛成している。これは、多数の若者が、夫婦と子供の「核家族」に賛成してい ることを表している。

 第2に、晩婚化が進み、独身の比率も増加している。晩婚化が進んでいる。調査によれ ば、男性が考える結婚の適齢は28歳で、女性が27歳である。この数字は観世代よりも、

遅くなっている。晩婚化が招いた一つの結果は、出産が遅くなったことである。平均出産 年齢は29.7歳となっている。経済の圧力(67,1%)は、多くの若者が子供を要らないと考 える主要因となっている。また、74.5%の若者は性別にかかわらず、子どもはどちらでも いいと考えている。子供を欲する理由については、ほとんどの若者は、「家庭の生活趣味を 増やす」(54.9%)とr愛の証明」(49.6%)などを選択している。r家を継承するため」(27.8%)

とr老後の保障」(19.9%)の順位は低くなっている。

 社会の発展と開放化とともに、若者の婚姻自由度も増している。婚姻も必ずしなければ ならない行為ではなく、結婚するかどうかは個人の自由に委ねられている。結婚適齢期で あっても、独身で通す若者が決して少なくない。比較的年をとってからの結婚と出産・子 育てを主張したりもしている。いろんな生活方式は、若者の多様な生活選択を反映したも のでもある。

 第3に、婚前性行為、同棲、試婚(婚姻生活を試みること)が増加している。協議離婚、

試離婚など、離婚の新方法が採用されたこともあり、離婚率も上昇している。夫婦の感情 が離れることが理由で離婚することについて、75%の若者は理解できると答えている。知 識や文化水準が高ければ高いほど、感情も豊かで愛情に対する要求が高くなる。そのため、

離婚の可能性も高くなる。婚外恋に対しては、大目に見る態度が社会には見出せる。婚姻 への責任とは、確かな自己認識、自己修正の態度などであり、決して外界のプレッシャー などではない。個人の自由に対する開放とともに、チャンスも増えており、今後は婚外恋

も増えていくことになるだろう。

 第4に、配偶者の選択では、性格や婚姻の質が重視される。婚姻における適性への欲求 が高まるとともに、家庭生活も新鮮感、幸福感を重視している。すなわち、家庭において、

男女平等、家庭暴力の減少、夫と妻が一緒に家事をすることなどが一般化している。

 北京晩報によると、中国の一人っ子の第一世代である「80后」も婚姻適齢期にさしかか っているが、北京市西城裁判所の統計では、2006年受理した500例の離婚案のうち、5%

は「80后」であることを明らかにしている。」人っ子の「一人」性は、結婚後、お互いに 37

非寛容であったり、双方の両親と合わなかったりするなど、離婚における主要な理由の背 景に存在する。9割の離婚理由は、性格の不一致であり、「一人」性はその主要原因である。

 統計によれば、「80后」の離婚案例中、夫婦生活をみると」番短いものが4か月、長く ても2年にすぎない。離婚の原因は性格が合わないが90%を占める。調査によれば、「独」

は離婚の基本的要因となっている。「80后」の若者は、性格が独立的だが、独立生活能力 において低く、二人が一緒になるには完全に性格が合うかどうかにかかっており、もレ性 格が合わないのであれば別れることになる。お互いの理解と寛容さは、夫婦の間の調和を 保つ鍵である。しかし、ひとつの家庭で、二つの中心が現れた場合、生活の細かなことに まで争論が生じ、離婚に至ることになる。離婚実例のうち、70%の夫婦は自由恋愛で結婚 している。恋愛の時にはロマンチックで、現実生活に対する現実的な考えに欠く。これは 結婚後にお互いの不適合を引き起こすことに在る。

 世代間の矛盾は、離婚の1つの原因となる。新婚夫婦は、上の世代から自分たちの生活 を干渉されることを嫌う。上の世代からすれば、若者たちの我侭な行為や性格、生活能力 に対して不満がある。若者夫婦が、相手の両親と付き合えないのも離婚の原因となる。ま た、「80后」の離婚では、当事者に財産の分割と子供の後見などの問題がないことから、

離婚することに対して迷いやとまどいがない。

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