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これは、自分の車(ポンコツ車からスタート)を、友人の持っている駐車場空きスペース をさがして停めるというものだ。これはうまくできていて、数時間以内しか停められない ので、また停めなおさないとならない、したがって、定期的にアクセスすることを強要し てくることになる。順調に駐車ができると、奨金(ボーナス)をもらえることによって、
新しい車も買える。もし、一定の時間内で、駐車スペースが見つからなかった場合には罰 57
金が科せられる。また、友人がたくさんいないと、駐車スペースがなかなかみっからない ことになる。友人の友人が保有しているスペースにまで駐車できるので、そこで自分の友 人の友人と新たなつながりが生まれることなど、いろいろと特徴をもったゲームである。
現実社会でのストレスが相当大きいr80后」は、SNSでたくさんの人たちとっながる半 面、せめてネット上では気楽に遊びたいというのも本音であろう。SNSはストレスを背景 にした新たなコミュニケーションチャネルである。社会人は仕事のストレスなどで疲れて いる。ストレスの解消策としては、娯楽性が高いものと、友人とコミュニケー一ションのと れるものが好まれる。MSNやQQなどが非常に利用されるが、関心網もそれと同じよう に気楽に友人と交流できる。
また、関心網、校内網のようなSNSは、連絡が取れなくなった人と再び繋がることが出 来る。中国の多くの若者が大学時代の同級生たちとほとんど離ればなれになっているよう な状況が普通だ。したがって、人と人をつなげるという、いわゆるSNSサービスの二一ズ はそもそも高いのである。そのときに、自分の持っているアドレス帳から登録者を探して
くれるというシステムもユーザーにとって魅力的なところである。
「80后」は、ネットで過ごす時間が多い一方、テレビを見る時間は少なくなっている。
友人のひとりは、「ネットにはすべてがある。テレビはいらない」と言い切っていた。確か に、中国のテレビは、局数が膨大にあるものの、結果的に、コンテンツはそれほどそろっ てはいない。このあたりは、日本とは大きく異なるところだろう。中国の「80后」がネッ
トに傾斜する理由でもある。
日本に滞在していて感じるのは、日本と比べるとそれほど流行というものがないという ことである。日本では、1年の間に流行するものがたくさんある。日本で生活していれば、
ダイエットやドーナツなど、今何が流行っているの? と聞かれたら、簡単に答えること が出来る。一方、中国では、流行というもの自体がそれほど多くはない。しかしながら、
関心網、校内網だけは非常に流行しているといえる。2008年からの中国での流行の一つと 思われる。
ところで、このインターネットを通じた「つながり欲求」には、何らかの問題性が見出 せることも事実である。大都市部の「80后」(高校生時点)の「上・中・下」とは、親の 所得階層と通っている学校のレベルによって分けられるものである。中国の経済成長も背 景にあって、「上」の子どもたちからは、未来への希望が大きく語られ、女の子たちからも
「起業したい」「CE0になりたい」などという自信に満ちた発言が多くなされる。一方、「下」
の子どもたちは、「本当は大学に行きたいけれど、自分は行けるはずがない」「自分は落ち こぼれなので、自分の未来は既に見えている」などという、日本の若者以上に閉塞した自 信のない発言が多く聞かれ、また、日本以上に格差が激しい。人生の早いうちから勝負が 決まってしまう(少なくとも彼らはそう思っている)風潮も強く見られる。
2億人もいる「80后」の競争は熾烈で、成長路線に乗ることができる者の優越感と、成 58
長に乗り遅れる者の劣等感は凄ましく、彼らの抱えるrプレッシャー」は、日本社会では 到底理解できないほど大きなものなのかもしれない。そのような時代背景の中、ほとんど が一人っ子であるために、いとこを「お姉ちゃん」などと呼んで兄弟姉妹のように振る舞 ったり「ネットを通して会話したことがある人は、他人ではありません」などと発言する 人も多かったりする。インターネットで知り合った人と平気で旅行に行ったりしてしまう 彼らを見ていると、やはりどこか「寂しさ」を抱えた世代であるとも言えるのかもしれな
い。・
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