第6章 性能保証
6.1 性能保証
受注者は、工事期間中に発注者の立会いのもと、予備性能試験及び引渡性能試験を行うものとす る。予備性能試験及び引渡性能試験の実施条件等は以下に示すとおりである。
1) 性能試験
(1)引渡性能試験の条件
① 引渡性能試験におけるごみ処理施設の運転はできる限り発注者が実施するものとし、機 器の調整、試料の採取、計測・分析・記録等その他の事項は受注者が実施すること。
② 引渡性能試験における性能保証事項等の計測及び分析の依頼先は、法的資格を有する第 三者機関とすること。ただし、特殊な事項の計測及び分析については、発注者の承諾を 受けて他の適切な機関に依頼することができる。
③ 引渡性能試験は、1炉運転を原則とし、試験及びサンプリングについては原則として1 系列ごとに実施するものとする。
④ 引渡し性能試験は、平成29年3月15日までに実施すること。
⑤ CO2削減率50%以上の検証を、引渡し性能試験時に行うこと。
(2)引渡性能試験の方法
受注者は、引渡性能試験を行うに当たって、予め発注者と協議のうえ、引渡性能試験項目 及び試験条件に基づいて、試験の内容及び運転計画等を明記した引渡性能試験要領書を作成 し、発注者の承諾を受けなければならない。
性能保証事項に関する引渡性能試験方法(分析方法、測定方法、試験方法)は、それぞれ の項目ごとに関係法令、規格等に準拠して行うものとする。ただし、該当する試験方法のな い場合は、最も適切な試験方法を発注者に提出し、承諾を得て実施するものとする。
引渡し性能試験実施後に、引渡性能試験報告書を提出すること。報告書には、項目ごとの 合否を明示し、また公的機関等の試験を受けた項目については、その証明書等を添付するこ と。
引渡性能試験方法は「表5 東山クリーンセンター基幹的設備改良工事の性能試験項目と試 験方法」を基準とする。
(3) 予備性能試験
引渡性能試験を順調に実施し、かつ,その後の運転を完全に行うため、受注者は、引渡性 能試験の前に予備性能試験を行うものとする。この期間中の施設の処理実績及び運転データ 等を収録、整理し、予備性能試験成績書として発注者に提出する。工事期間内に性能試験を 行うものとする。
予備性能試験期間は3日以上する。ただし、発注者の求める性能が発揮されない場合には、
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受注者の責任において対策を施し、引続き再試験を実施するものとする。
予備性能試験の方法及び検査項目は、引渡性能試験方法を参考に、発注者と協議の上決定 すること。
(4)引渡性能試験の実施時期等
工事期間中に引渡性能試験を行うものとする。試験に先立って1日以上前に定格運転に入 るものとし、引続き処理能力に見合った焼却量における試験を3日以上連続して行うものと する。引渡性能試験は、本組合立会いのもと以下に規定する性能保証事項について実施する こと。
(5) 性能試験にかかる費用
予備性能試験、性能試験による性能確認に必要な分析等試験費用は、すべて受注者負担と する。それ以外は前節試運転及び運転指導にかかる経費の負担区分に従うものとする。
2) 保証事項 (1) 責任施工
本施設の処理能力及び性能は全て受注者の責任により確保されなければならない。また、
受注者は設計図書に明示されていない事項であっても、性能を発揮するために当然必要なも のは、発注者の指示に従い、受注者の負担で施工しなければならない。
(2)性能保証事項
①ごみ処理能力及び公害防止基準等
以下の項目について第1章 総則の「表1 施設の概要と公害防止条件の概要」及び第2章
基幹的設備改良工事の「2.3 基幹的設備改良工事の設計条件」並びに「6.2 公害防止条件」
に記載された数値に適合すること。
ア) ごみ処理能力 イ) 焼却条件
ウ) 公害防止基準(排ガス、排水、騒音、振動、悪臭)
エ) 作業環境基準
オ) 二酸化炭素排出削減率
施設の二酸化炭素排出量を50%以上削減すること。
カ) 緊急作動試験
非常停電(受電、自家発電などの一切の停電を含む)、機器故障など本施設の運 転時に想定される重大事故について、緊急作動試験を行い、本施設の機能の安全を 確認すること。
② 施設全体の機能保証
①の性能を保証するため、全ての設備機器が協調して健全に動作するよう配慮し、必要 に応じて対策を講じること。
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表5 東山クリーンセンター基幹的設備改良工事の性能試験項目と試験方法
(1/4)番号 試験項目 保証値 試験方法 備考
1 ごみ焼却能力 設計図書に示すごみ質 の範囲において、見積設 計図書に記載された焼 却能力曲線以上とする。
(1) ごみ分析法
① サンプリング場所 ホッパステージ
② 測定頻度
2時間ごとにサンプリング を行う。
③ 分析法
「昭和52.11.4 環整第95 号厚生省環境衛生局水道環 境部環境整備課長通知」によ るごみ質の分析方法による。
(2) 焼却能力試験方法
組合が準備したごみを使 用して、設計図書に示すごみ 質の範囲において、実施設計 図書に記載され九焼却能力 曲線に見合った焼却量につ いて試験する。
2 灰の熱しゃく 減量
5 %以下
ただし、ごみの組成が標 準として提示したもの とかなり相違する場合 は協議する。
(1) サンプリング場所 灰押出装置 (2) 測定頻度
2時間ごとにサンプリングを 行う。
(3) 灰分析法
「昭和52.11.4 環整第95号厚 生省環境衛生局水道環境部環境 整備課長通知」によるごみ焼却 施設の焼却残さの熱しゃく減量 の測定方法による。
3 排 出 ガ ス
ばいじん 0.02g/N m
3以下 (1) 測定場所
煙突において監督員の指定 する箇所
(2) 測定回数 3回/箇所以上
(3) 測定方法は長野県の「公害の 防止に関する条例」による。
硫黄酸化物 塩化水素 窒素酸化物 一酸化炭素
30ppm以下
50ppm以下 乾き 120ppm以下 ガス
50ppm以下 いずれも、酸素濃度 12%換算値とする。
(1)測定場所
① 硫黄酸化物及び塩化水素に ついては、 塩化水素除去装置の 入口及び出口以降において監 督員の指定する箇所
② 窒素酸化物については、監督 員の指定する箇所
③ 測定回数 6回/箇所以上
(2) 測定方法は長野県の「公害の 防止に関する条例」による。
吸引時間は、
30分/回以上とす る。
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(2/4)
番号 試験項目 保証値 試験方法 備考
3 排 出 ガ ス
煙突頂部排 ガス流速
20m/s以上(基準ごみ質 時において)
(1) 測定場所
① 煙突頂部排ガス流速 煙突筒身内ガス流量測定値 に基づく頂部計算値
② 煙突頂部排ガス温度 煙突頂部付近温度測定孔
② 測定回数 6回/箇所以上
(2) 測定方法① 煙突筒身内排ガス流量 JIS Z8808による。
② 煙突頂部排ガス温度 煙突頂部付近測定孔に設置 する温度計による。
煙突頂部 排ガス温度
180 ℃以上
白煙 外気温度 10℃
(煙突頂部) 相対湿度 60%
の外気条件において煙 突出口で白煙を生じな いこと。
ビデオカメラ、外気温度・温度記 録計による。
測定回数,測定時期等は、監督員が 指示する。
不要
(使用中止)
4 排 水 処 理 設 備 水 質
PH SS
設定pH値士0.5 以内 50mg/ℓ 以下
(1) 測定場所 排水処理設備出口 (2) 測定頻度
2時間ごとにサンプリングを行 う。
(3) 測定方法
「下水の水質の検定方法に関 する省令」による。
そ の 他 の 項 目 に つ い て も 計 測する。
放 流 枡 排 出 水 質
放流水 「別表2-1 排水水質条 件」の許容限度以下とす る
(1) 測定場所 放流枡出口付近 (2) 測定頻度
2時問ごとにサンプリングを行 う。
(3) 測定方法
「下水の水質の検定方法に関
する省令」による。
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