第3章 タービン棟等建築工事
3.3 タービン棟構造等の仕様
1) 所掌区分
(1) 設計・施工に当たっては、本項目に定める事項と「建築機械設備工事」、「建築電気設備 工事」、「プラント工事」の記載事項との相互の関連に十分留意する。
(2) 「建築機械設備工事」及び「プラント工事」に記載する槽類については、鉄筋コンクリー ト造による場合は、本改良工事所掌とし、容量・形状等は、各章に定めるところによる。
(3) 「プラント工事」の機器、槽類等の基礎は、プラント工事所掌とする。
ただし、単体基礎及び焼却炉構造計画の基本に影響するものは本改良工事の所掌とする。
(4) 配管・ダクト等のく体貫通等は、原則として穴明け及び穴埋め共、工事区分による所掌と する。ただし、構造補強は、本改良工事所掌とする。
(5) 屋上への降雨水の集水は本改良工事所掌とする。
2) 設計基準
(1) タービン棟内に設置される装置・機器の搬出入、薬品受入れ及び灰等の搬出とごみ搬入動 線との関連等を考慮して工場全体を計画すること。
(2) タービン棟内に設置される装置・機器までは、原則として幅員1.0m以上の点検通路を確保 し、装置・機器の周囲は一周できるよう考慮すること。
(3) 工場北側から進入し工場内を周回のうえ、北側から退出できる「コの字」形の搬入路を確 保すること。
(4) 重量が100kg を超える装置・機器の上部等には、原則として、荷役用のIビーム又はフッ クを設け、作業空間を確保すること。
(5) 特に騒音の著しい装置・機器は、原則として減音対策をするか吸音構造の室に納めること。
(6) 特定化学物質等の薬品を取り扱う室には、出入口を2箇所以上設けること。
(7) 消防法等の法令に定めのある標識等を、各工事所掌により設置すること。
(8) アスベストは使用しないこと。
3) タービン棟の平面・断面計画
タービン棟などの各建築物等は、敷地条件に基づき相互の関係、車両動線等を十分に考慮 して配置する。
タービン棟の平面.断面計画に当たっては、「第2章 2.4 設計の前提条件」に従って設 計を行うこと。
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4) タービン棟構造計画
本施設のうち工場棟は、空間構成上、平面及び断面形状が整形になりにくく、機械荷重が偏在 する複雑な施設である。構造耐力上重要な柱、梁、耐力壁、筋かい、基礎を適切に配置し、自重、
積載荷重、外力に対して無理なく抵抗しうる架構形式、構造種別を選定する。
1) 構造計画 (1) タービン棟
① 基礎構造(最下階床版より下部)
地盤調査資料、その他関係資料を入念に検討のうえ、地下構造・上部構造を良質な地盤に 支持させることとする。
直接基礎と併用する杭基礎は、機械式深礎杭(場所打ちコンクリート杭)とする。
② 地下構造(地下部分)
地下構造は、空間構成上地下室が設計する場合は、地震時に応力が集中することから、十 分剛なものとし、鉄筋コンクリート造を主として設計する。
③ 上部構造
上部構造は、プラント設備の特色を考慮して、架構形式を選定する重量機器、振動発生機 器類を支持する架構は、剛性の高い鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)として計画し、所要の強 度のほか、十分なじん性を確保する。
④ その他
タービン棟のクレーン等を支持する架構については、運転時の移動荷重、衝撃荷重及びそ れに伴う振動、偏荷重について考慮し、剛性の高い架構とする。
振動を発生する機器の設置については、単体基礎とする等有害な振動が架構に影響を与え ぬよう処置を講ずる。
2) 構造材料 (1) 材料強度
駆体に使用する材料及び強度は、下記を標準とする。
① コンクリート
設計基準強度 21 N/mm2 以上 (構造的に軽微なものは、この限りでない。
ただし、煙突外筒は 21 N/mm2 以上とする。)
② 鉄筋
異形棒鋼 JIS G 3112の SD295A又は SD345
③ 鉄骨
JIS G 3101の SS400, JIS C 3106の SM400(A, B) SM490(A, B)
④ 鋼管
JIS G 3444の STK400 又は STK490 JIS A 5525の SKK400 又は SKK490
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⑤高力ボルト
JIS B 1186によるもの又は特殊高力ボルト(認定品) (2) 材料の使用規程
構造スラブに使用する鉄筋は、D13 以上を使用する。
鉄筋の使用に際し、同一建物内においては、 SD295Aと SD345とを同ーサイズで混用しない。
鉄骨の使用に際し同一建物内においては、形鋼、鋼板の材質の違うものを同一サイズで混用 しないように配慮する。
3) 構造計算
本施設の構造計算は、建築基準法、同施行令及び日本建築学会諸基準により行い、自重、積 載荷重、水圧、風圧、地震力、積雪荷重、温度応力等の荷重及び機械振動、衝撃力等に対して 安全性を確認する。
(1) 荷重
荷重の組合せは、一般鉛直荷重とともに機械荷重(振動荷重を含む。)、ピット類の満載荷重、
地下外壁に作用する士圧、水圧及びクレーン荷重等による各組合せ応力の最大値を長期応力と し、これに水平応力を加えたものを短期応力として設計する。
積載荷重は、実状に基づいて算定することを原則とする。
なお、ごみの荷重は 0.5t/㎥、灰の荷重は 1.5t/㎥として計算する。
鉛直荷重による柱と基礎の軸方向力算定に際し、床支持数による積載荷重の低減は行わない。
風圧力については、建設省告示第1074号による低減及び建築基準法施行令第87条 3項による 低減は行わない。クレーンを支持する架構の設計に当たっては、垂直静荷重(自重)、垂直動荷 重(吊り荷重)、水平動荷重等、各荷重に対して当該クレーンの使用に支障となる変形が生じな いよう強度、剛性を確保する。
建築設備工事の回転機器の荷重は、機械自重(基礎重量を含む。) の1.5倍以上を見込むもの とし、プラント機器については、プラント工事の条件提示により設計を行う。
4) 一般構成材
一般構成材は、経年変化が少なくかつ作業性の良い材料を選定する。
- 75 - 5) タービン棟
(1) 床
① 一般床
建物内部の床は、厚さ 130mm以上の鉄筋コンクリート造の構造スラブを標準とし、必要に 応じ、 PC版及び複合版等によるプレハブ化を考慮する。
炉室吹抜部分は、グレーチング張り(プラント所掌)とする。
本改良工事でグレーチング床を設ける場合は、使用するグレーチングの仕様についてプラ ント工事との統一を図る。
特に振動を発生する機器が載る床版は、版厚を増すか小梁を設ける等して、振動を吸収す る構造とする。
蒸気.水系統の機器設置場所並びに水を使用する作業及び床洗浄を行う必要のある室の床 は、それぞれの使用内容に応じた防水を施工する。なお、防水は、塗膜防水を標準とする。
(2) 天井
二重天井の場合、下地は軽量鉄骨を標準とし、設備との取合いを十分考慮する。
中央制御室、データ処理室、電子計算機室の一部、事務室OAスペース等については、照明設備 と協調し、VDT作業等に適した視環境の確保を考慮する。
(3)階段及び手摺
階段は、鉄筋コンクリート造又は鉄骨造とする。
手摺、ノンスリップは、金属等の強固なものを使用する。また、見学者用廊下の両側には手 摺を設け、片側は車椅子用として適切な形状の壁付手摺を設ける。
(4)建具
建具は、アルミ製・スチール製及びステンレス製を標準とする。
木製建具は、防火上、管理及び機能上支障のない箇所に使用してもよい。
① 扉
扉は、スチール製を標準とする。
機材搬出入扉は、運搬される機材の最大寸法により大きさを決定する。また機材搬出入用 扉のうち、一般連絡用にも使用するものは、片開き扉をはめ込む等、容易に使用できるよう 考慮する。
一般連絡用は、両開き(H=2.1m, W=1.8m)、親子(H=2.1m, W=1.3m)及び
片開き(H=2.1m, W= 0.9m) を標準とし、設置箇所の機能によりその形式を決定し、必要個所 は額入りとする。なお、高さ又は幅が2.5mを超える大きさのものは、扉見込寸法を50mm以上 とする。枠見込寸法はそれぞれの扉に見合った寸法とし、構造上、機能上、十分な強度を有 するものとする。
防臭を必要とする個所は、エアタイトとし、騒音発生源機器室の扉は、防音構造とする。
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空調・換気のため必要とする場合、換気回数を考慮した寸法のガラリを扉に設ける玄関扉 は、ステンレス製を標準とする。内法高さは 2.0m以上とし、枠見込みは 100mm以上とする。
プラットホーム出入口自動扉のガイドレールはステンレス製とする。
② 窓(一般)
アルミ製引違いを標準とする。ただし、日常作業で建具操作を行わない部分及び遮音性を 必要とする部分は、はめ殺しとする。また、防臭を必要とする箇所は、エアタイト又ははめ 殺しとする。
はめ殺しとする箇所及び清掃が困難な箇所等は、内外両面の清掃が安全に行えるよう配慮 する。
なお、枠見込み寸法は、窓の高さ 1.9m以下のものは、 70mm以上、1.9mを超えるものは、
100mm以上、4.0mを超えるものは、 150mm以上とする 引違い窓には、必要に応じて防虫網を設ける。
③ トイレブース
トイレブースは、メラミン化粧合板(アルミエッジ付)を標準とする。
④ 建具金物
扉支持金物の種類と、その大きさは、各扉の重量に応じ泱定する。特に重量扉は、釣元の ひずみを防ぐよう考慮する。
一般連絡用扉は、ストップ付ドアチェック、シリンダ本締錠を標準装備とし、機材搬出入 用扉は、上げ落棒式レバーハンドルを標準とする。内部扉には、戸当り、外部扉については、
煽止めを設ける。
各金物の大きさ等は、それぞれの扉の大きさにより決定する。
施錠は、マスターキー方式とする。
便所の出入口扉には、丁番・ドアチェック・押し板.把手を、パーティションドアには、ラ バトリーヒンジ・戸当り・使用表示器を標準装備とする。
⑤ ブラインド
ブラインド及びブラインドボックスを各室等の必要箇所に設ける。
ブラインドの形式は、各室の用途により選定する。
ブラインドは、事務室、会議室及び見学者説明室においては、電動式とする。
⑥ ガラス
取付け個所により種類、厚さを選定する。