第2章 基幹的設備改良工事
9. ボイラ設備
2.8 基幹的設備改良工事対象機器
1. 給じん設備
1.1 ごみピットゲート【整備】
本ゲートは、プラットホームからごみピットへのごみ投入口に設置されているゲートで、
油圧駆動シリンダにより開閉する。
(1) 形式 観音開き式
(2) 数量 4門(ごみピット用ゲート3門、粗大ゴミ用ゲート1門)
(3) 主要仕様 有効開口
ごみピット用ゲート 巾3,000mm 高さ6,000mm 粗大ゴミ用ゲート 巾3,000mm 高さ6,200mm 開閉時間 約10秒
開閉操作 遠隔手動、現場手動、自動 駆動方式 油圧駆動
主要部材質 SS400 3.2tmm 両面張り (4) 整備範囲
扉体 4門【整備】
駆動装置 1式【整備】
油圧シリンダ 4基【更新】
(5) 設計仕様
① ゴミ汚水等による腐食を考慮し、扉体を耐久性のある材質(例えばステンレス鋼板等)で整 備すること。
② 消費電力削減のため、駆動装置のうち油圧シリンダ及び回転する部分(下部ヒンジ、上部 スリーブ等)の消耗部品を交換する。
③ ゴミピット内への空気の漏れ込を防ぐためのエアタイト等の部品交換を行うこと。
1.2 ごみクレーン【部分更新】
本装置は、ごみピット上部に設置し、自動運転及びクレーン制御室からの遠隔操作により、
ピットからホッパへの給じん及びピット内のごみの混合・整理・積上げに使用する。
本工事では、省エネ化を図るため横行用クラブトロリの電動機を高効率式に更新し、巻上 げ装置、横行装置等を更新する。
(1)形式 屋内用ポリップバケット付天井走行クレーン (2)数量 2 基
(3)主要仕様
① 吊上荷重 4.1t
② 定格荷重 1.9t
③ バケット 形式 油圧式ポリップバケット
④ バケット切取容量 3.8m2
- 43 - (4)整備範囲
(1) 巻上装置及び横行装置(クラブトロリ) 2基
【更新】
(2) 走行装置(走行車輪含む) 2基
【更新】
(3) バケット 2基
【整備】
(4) 横行用電動機(高効率電動機) 2基 【更新】
(5) 走行用電動機(高効率電動機) 2基
【更新】
(6) 制御装置(電気設備工事範囲) 1式 【部分更新】
(7) 電気配線・配管の離線・復旧(電気設備工事範囲) 1式
【部分更新】
1.3 ごみホッパ
本ホッパは、ごみクレーンで投入されたごみを炉内の燃焼装置の送りに応じて、ブリッジ を起こすことがないよう連続的に供給できる形状とし、また、供給口のごみにより、炉内燃 焼ガスのシールを行う。経年劣化により水冷ジャッケト部からの水漏事故が発生しているこ とから、更新にあたっては現行の水冷式から空冷式に変更するなどの対応を検討すること。
1) ごみホッパ本体【更新】
(1) 形 式 冷却シュート付特殊形状溶接鋼板製 (2) 数 量 2 基(1 炉につき1 基)
(3) 主要項目(1 基につき)
① 容量 20m3(シュート部を含む)
② 材質 一般構造用圧延鋼
③ 板厚 9.0mm 厚以上(ただし、ホッパ傾斜部の底板は12mm 厚以上)
④ 寸法 投入口寸法 巾4000×奥行4600mm シュート出口寸法 巾2430×奥行800mm
⑤ ブリッジ検出装置形式 マイクロ波式
⑥ 点検口形式 密閉構造形 (4) 整備範囲
① 装置本体 2 基
② ホッパゲート 2 基(スイング形、油圧方式)
(5) 設計基準
下部シュートの冷却方式を水冷式から空冷式に変更する。
2) ごみホッパブリッジ解除装置【更新】
(1) 形 式 油圧往復動形 (2) 数 量 2 組(1 炉1 組)
(3) 主要項目(1 基につき)
2.1 炉本体鉄骨及びケーシング【部分更新】
炉体鉄骨は、炉体を支えるのに十分な強度と剛性を有する構造とすること。
炉体の外周には、各部の温度上昇に応じた耐火材及び断熱材を使用し、放熱を極力防止する こと。また、炉全体の気密を保つために全周囲を鋼板で囲み、溶接により可能な限り密閉構造 とする。
乾燥・燃焼ストーカの型式を変更し、安定燃焼及び熱回収量の増加に向けた部分更新をする。
(1)形 式 全鋼板囲製耐震鉄骨形 (2)数 量 2 基
(3)主要項目(1 基につき)
① 鉄骨 一般構造用圧延鋼及び溶接構造用圧延鋼
② ケーシング 一般構造用圧延鋼4.5mm 厚以上 (4)整備範囲
① 炉本体鉄骨 2 基
② ケーシング 2 基
③ のぞき窓及びマンホール 1式 (5)設計基準
① 炉体外周には、適所にのぞき窓及びマンホールを設け、点検、清掃及び修理を考慮し た構造とする。
② 炉体ケーシング表面温度は、原則として80℃以下とする。
③ 水平荷重は、建築構造が負担しないこととする。
(6) ストーカ付近のケーシングは、熱による変形を起こさない厚さとするとともに、適切な箇 所にステーを配置するなど、強度補強を行うこと。
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2.2 耐火物築炉【部分更新】
耐火物築炉は、炉体鉄骨及びケーシング内に耐火材、断熱材等を使用して、ごみ焼却に適し た構造とする。
乾燥・燃焼ストーカの型式変更にともない耐火物を更新する。また、乾燥・燃焼ストーカ側 壁部のクリンカ防止装置(空冷壁)を更新する。
(1)レンガ積方式 原則として小口積み2 枚厚さとする。
(2)数量 2 基分
(3)材質 引張り金物 SUS316、SCH11、SCH13 等
壁面第1層レンガ 炭化珪素質レンガ(火格子上面より1.2m まで)
乾燥室後半及び主燃焼室 炭化珪素質レンガ(SiC90 同等品以上)
段差部 第1 層に炭化珪素室レンガ(SiC90 同等品以上)
(4)整備範囲
① 耐火物 1 式
② 引張り金物 1 式
③ 断熱材 1 式
2.3 燃焼装置
本装置は、ごみの安定供給、安定燃焼ができる構造とする。
本組合の長寿命化計画では、型式を現在の揺動型から摺動型へ型式変更して更新する計画と しているが、安定した燃焼と熱回収量の増加を図るため、最も適切なストーカ形式とすること。
1) 給じん装置【更新】
本装置は、ごみホッパから炉内へごみを給じんするものである。
安定燃焼・熱回収量増加に向けた乾燥・燃焼ストーカの型式変更にともない更新する。
(1) 数量 2 基 (2) 整備範囲
① 装置本体 2 基
② 付属品 1 式 (5) 設計基準
① 乾燥・燃焼ストーカの型式変更に応じた構造とする。
- 46 - 2) ストーカ【部分更新】
本装置は、焼却炉内部の下面に設置され、ごみホッパから炉内へのごみの給じん、移送及 びかく拌を行うとともに、ストーカ上面のごみを、乾燥・燃焼・後燃焼させる。
現在型式を変更し、落じん・タール等がストーカ下に落下せず、かつごみの完全燃焼がで きる構造とする。
(1) 数量 2 基 (2) 整備範囲
① 乾燥帯火格子 2 基分
② 燃焼帯火格子 2 基分
③ 付属品 1 式
2.4 ストーカ駆動装置【部分更新】
本装置は、油圧発生装置を用いて、ストーカを駆動し、操作は自動及び中央制御室からの遠隔 操作とする。
乾燥・燃焼ストーカの型式変更にともない部分更新する。
(1)形式 ユニット形油圧駆動式 (2)数量 2 基(1 炉1 基)
(3)整備範囲
① 装置本体 2基
【整備】
② 給じん装置用油圧シリンダ 2基
【更新】
③ 乾燥・燃焼ストーカ用油圧シリンダ 2基
【更新】
④ 油圧配管部分更新 1 式 (4) 設計基準
① 本装置は、油タンク、油圧ポンプ、ろ過器、スイッチ、各種計器、弁類等を一箇所 にまとめた構造とし、故障表示、警報等を設ける。
② 予備用の油圧ポンプを設ける。
③ 駆動部等頻繁に給油が必要な箇所及び給油が困難な箇所には集中給油機構を設け、給 油箇所には、 受皿を設ける。
④ ストーカ駆動用シリンダを設ける場合は、保守点検を考慮し、炉体ケーシング外部に 設置する。
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2.5 ストーカ下ホッパ及びシュート【更新】
本ホッパ及びシュートは、ストーカ下に設けて、燃焼用空気の風箱としての機能と、主灰お よびストーカの隙間からの落じんを、灰押出装置へ導く機能をあわせ持つ。
乾燥・燃焼ストーカの型式変更にともない更新する。
(1) 形式 鋼板製溶接構造
(2)数量 給じん×1、乾燥×1、燃焼×1、後燃焼×1 (3)主要項目(1 基につき)
① 材質 主灰ホッパおよびシュート 一般構造用圧延鋼12mm 以上 上記以外のホッパ及びシュート 一般構造用圧延鋼6mm 以上 シュート部槽水面2m 上方まで ステンレス鉄鋼版6mm 厚以上
② ホッパ保温 外表面温度を80℃以下
ラッキング材 着色ステンレス鋼鋼板 0.5mm 厚以上 (4)整備範囲
① 乾燥ストーカ下ホッパ ・シュート 2基【更新】
② 燃焼ストーカ下ホッパ・シュート 2基【更新】
③ 後燃焼ストーカ下ホッパ・シュート 2基【更新】
④ 主灰ホッパ・シュート 2基【更新】
⑤ ブリッジ警報装置及び解除装置 2基【更新】
⑥ 点検口 2基【更新】
(5) 設計基準
① ホッパ及びシュートは、灰及び落じんが支障なく落下する傾斜をつけ、また、落じん の大きさ及び量に応じた容量と、ブリッジが起りにくい形状を考慮する。特に、乾燥 ストーカ下ホッパ及びシュートには、タール対策を考慮する。
② ホッパ及びシュートには、点検しやすく安全な位置にマンホール又は点検口を設け、
十分な気密性を考慮する。
③ 主灰シュートの断面積は発生するクリンカ等の通過に支障のない構造を考慮する。
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⑤ 中央制御室及び現場から遠隔で変速操作が行えること。
⑥ ロードリミッタ動作の警報を中央制御室に表示する。
3.3 スプレッダ
装置全体が経年劣化しているため、更新する。駆動装置に高効率モータを採用し、省エネ化 を図る。
(1) 数量 2基(1炉1基)
(2) 設計基準
灰ピットへ焼却灰が適切に落下及び分散ができる装置とすること。
3.4 飛灰処理装置
本装置は、飛灰に薬剤を添加し、混練処理することにより、飛灰に含まれる重金属等を安定 化させるためのもので、飛灰貯槽、薬剤添加混練処理装置等から構成される。
定量フィーダ、飛灰混練機及び飛灰処理コンベヤは、電動機を高効率式に更新し、省エネ化 を図る。なお、飛灰混練機は型式を現在のパン式からより混練効率が良く、灰の飛散が少ない 形式(例えばパドル式等)に変更する。
また、液体キレート希釈槽は、経年劣化により単純更新する。
1) 定量フィーダ【更新】
飛灰貯槽からの定量切り出し装置である。
(1)形式 テーブルフィーダ式 (2)数量 2 基
(3)主要項目(1 基につき)
① 切出容量 400kg/h (4)整備範囲
① 装置本体 2 基【更新】
② シュート 2 基分【更新】
(5) 設計基準
① 飛灰貯槽の各レベルの間にて、定量フィーダの切出し量を調整する。HレベルとMレベ ルの間は高速運転、MレベルとLレベル間は低速運転の2段階運転を貯留量に応じて制 御する。
② 消費電力削減のため、電動機には高効率型(JIS C4212)を採用すること。
③ 定量フィーダは、閉塞しにくい形式のものを選定する。また、灰による閉塞が生じた 場合においても、灰の供給を停止し、復旧作業が容易にできる構造とすること。