• 検索結果がありません。

1税 通 脱 罪 〈愉税 罪 〉

税 通 脱 罪 とは,徴 税 法 規 に違 反 して ,帳 簿 も し くは売 掛 証 書 を偽 造 ・ 変 造 ・隠 匿 ・無 権 限廃 棄 す る手 段,帳 簿 上 支 出 の過 大 記 入 も し くは収 入 の 過 少 記 入 ・無 記 入 の 手段,ま た は税 務 機 関 か ら申告 義 務 の通 知 を受 け た後 の不 申告 も し くは虚偽 申告 の手 段 を もっ て,納 付 すべ き税 金 また は既 に 天 引徴 収 して い る税 金 を納 付 せ ず ま た は過 少 納 付 す る行 為 を い う。

(986) 何 飛 松 編 著 ・ 刑 法 教 科 【1}(各 論 編24'3〜29'の Zo5

7有 価 証 券 詐 欺 罪 〈有{介証 券 咋 騙 罪 〉

有 価 証 券 詐 欺 罪 とは,偽 造 も し くは 変 造 され た 国庫 債 券 〈国庫 券 〉ま た は 国家 の発 行 した そ の他 の有 価 証 券 を用 い て詐 欺行 為 を行 い,そ の額 が 高 額 な行 為 をい う。

国債 また はそ の他 の 国家 発 行 有価 証 券,す な わ ち政府 債 券 とは,政 府 が 収 資 の ため に法 定 手 続 に従 って発行 し,一 定 の期 間内 に元 金 と利息 を払 戻 す 一 種 の 有価 証 券 をい う。 この使 用 には,自 己 が 偽 造 ・変 造 して使 用 す る場 合 と,偽 造 ・変造 され た 国 庫債 券 ・そ の他 の 国 家 発 行 有 価 証 券 を直 接 使 用 す る場 合 とが あ る。

刑 法197条;本 罪 を犯 した者 は,5年 以 下 の有 期 懲 役 ま たは拘 留 に処 し,2万 元 以 上20万 元 以下 の 罰 金 を併 科 す る・ そ の 額 が 巨 額 ま た は そ の 他 の情 状 が 重大 な と きは,5年 以 上10年 以 下 の有 期 懲 役 に処 し,5万 元 以 上50万 元 以 下 の罰 金 を併 科 す る。 そ の 額 が 特 に 巨額 また は そ の他 の情 状 が特 に重 大 な と き は,無 期 懲 役 また は10年 以 上 の有 期 懲 役 に処 し ・5 万 元 以 上50万 元 以 下 の罰 金 また は 財 産没 収 を併 科 す る。

8保 険金 詐 欺 罪 〈保 除 炸 輪 罪 〉

保 険 金詐 欺 罪 とは,保 険 金詐 欺 を行 って保 険 金 を騙 取 し,そ の額 が 高 額 な行 為 を い う。 本 罪 の 基本 犯 罪 構 成 は,次 の 通 りで あ る・

(1)本 罪 の主 体 はs一 般 主 体 で あ り,自 然 人 お よび単位 と もに本 罪 の主 体 とな りう る。 保 険 事 故 の鑑 定 人 ・証 人 ・財 産 評 価 人が 虚 偽 の証 明 文書 を故 意 に提 出 して,他 人 の た め に詐 欺 の 条件 を提 供 した と きは,保 険 詐 欺 罪 の 共 犯 とす る。

(2)本 罪 の客 体 は,保 険 金 融 秩 序 お よび保 険会 社 の 財 産 で あ る。

(3)本 罪 の 主 観 面 は,故 意 お よび保 険 金 不 法 領 得 の 目的 で あ る 。 (4)本 罪 の客 観 面 はr保 険詐 欺 を行 って保 険 金 を騙 取 す る行 為 で あ る。 刑法198条 に よれ ば,保 険 金詐 欺 に は次 の 具 体 的 形 態 が あ る。

1)保 険 加 入 者 が 保 険 対 象 を故 意 に捏 造 して,保 険 金 を騙取 す る行 為 。 2)保 険 加 入者 ・被 保 険 者 ・受 益 者 が,発 生 した保 険 事 故 に つ き虚 偽

204 神 奈 川 法 学 第34巻 第3号2001年

(98?) の 当座 借 越 を行 っ て5000元 以 上 の財 物 ・現 金 を騙 取 した が

,追 跡 調査 か ら逃 避 した と き,ま た は銀 行 か らの催 告 後3月 を超 え て も返 還 しない と きは,刑 事 責 任 を追 及 しな けれ ば な らない。 ク レジ ッ トカー ド保 有 者 が銀 行 で保 証 金 を納 付 した と きは,そ の悪 意 の 当座 借 越 額 は,保 証 金 を超 過 す る 金 額 の部 分 に 基 づ き計 算 す る{17)。

ク レジ ッ トカー ド詐 欺 の 額 が高 額 で あ れ ば犯 罪 とな るが

,そ うで な け れ ば犯 罪 に な らな い。

B定 罪

1・ ク レ ジ ッ トカー ドを偽 造 して詐 欺 を行 い,そ の 額 が高 額 な と きは, 牽 連 犯 と して重 い刑 を定 め る罪 と して処 罰 す る。 実 務 上 一般 的 に は,ク レ

ジ ッ トカー ド詐 欺 罪 と して刑 事 責 任 が 追 及 され る。

2・ ク レジ ッ トカ ー ドを窃取 して使 用 した と きは,窃 盗 罪 とな る。行 為 者 がrク レジ ッ トカ ー ド窃 取 後 に ,偽 造 身 分 証 明 書 を用 い て ク レ ジ ッ ト カー ド保 有 者 の署 名 を模倣 した と き,ク レジ ツ トカー ド保 有 者 の 名義 を冒 用 した と きは ・騙 取 され た財 物 が 高 額 で あ れ ば窃 盗 罪 とな る。 なぜ な ら, この場 合,窃 盗 行 為 が 主 た る行 為 で あ り,他 人 の 名義 を冒 用 して使 用 す る 行 為 は窃 盗 行 為 の不 可 罰 的事 後行 為 だ か らで あ る。注 意 すべ きは,行 為 者 が 窃 取 した ク レ ジ ッ トカ ー ドは真 正 有 効 な ク レジ ッ トカ ー ドで な け れ ば な らずs偽 造 ・無 効 の ク レジ ッ トカー ドと知 らず に窃 取 して使 用 した と きは,窃 盗 罪 とな る。 しか し ,行 為 者 が 偽 造 ・無 効 の ク レ ジ ッ トカー ド と知 りなが ら窃 取 して,こ れ を詐 欺 行 為 に用 いれ ば,ク レジ ッ トカー ド詐 欺 罪 とな る。

m刑 事 責 任

刑 法196条;本 罪 を犯 した 者 は ,5年 以 下 の有 期 懲 役 また は拘 留 に処 し・2万 元 以 上20万 元 以 下 の 罰 金 を併 科 す る 。 その 額 が 巨 額 また はそ の 他 の情 状 が 重 大 な と きは,5年 以 上IO年 以 下 の 有期 懲 役 に処 し

,5万 元 以 上50万 元 以 下 の 罰 金 を併 科 す る。 そ の 額 が 特 に巨 額 また は その 他 の情 状 が特 に重 大 な と きは,無 期 懲 役 ま たは10年 以 上 の 有 期 懲 役 に処 し

,5 万 元 以 上50万 元以 下 の罰 金 また は 財 産 の没 収 を併 科 す る。

(988) 何 乗 松 編 著 ・ 刑 法 教 科rl}(各 論 編24'3〜29胸 203

の他 の情 状 が 特 に重 大 な と きは,無 期 懲 役 また は10年 以 上 の 有期 懲 役 に 処 す る。

6ク レ ジ ッ トカ ー ド詐 欺 罪 〈信 用 十 炸 輪 罪 〉

ク レ ジ ッ トカ ー ド詐 欺 罪 と は,不 法 領 得 の 目 的 で を も っ て,偽 造 ・無 効 の ク レ ジ ッ トカ ー ドを 用 い,他 人 の ク レ ジ ッ トカ ー ドを 冒 用 し,ま た は ク

レ ジ ッ トカ ー ドを 用 い た 悪 意 の 当 座 借 越 を 行 っ て,公 私 の 財 物 を詐 取 し, そ の 額 が 多 額 な 行 為 を い う。 本 罪 の 基 本 犯 罪 構 成 は,次 の 通 りで あ る 。

1基 本 犯 罪 構成

(1)本 罪 の 主 体 はr一 般 主 体 で あ る カ㍉ 自然 人 の み に 限 られ る 。 (2)本 罪 の 客 体 は,複 雑 客 体 〔複 合 法 益 〕す な わ ち 国 家 の 金 融 管 理 秩 序 お よ び 公 私 財 物 の 所 有 権 で あ る 。

(3)本 罪 の 主 観 面 は,故 意 お よ び 不 法 領 得 の 目的 で あ る 。

(4)本 罪 の 客 観 面 は,ク レ ジ ッ トカ ー ドを 用 い た 詐 欺 行 為 で あ る 。 刑 法196条 に よ れ ば,ク レ ジ ッ トカ ー ド詐 欺 に は,次 の 四 形 態 が あ る 。

1)偽 造 ク レ ジ ッ トカ ー ドを 用 い る 行 為 こ れ はs行 為 者 が 偽 造 ク レ ジ ッ トカ ー ドを そ れ と 知 りな が ら,現 金 の 預 入 引 出 ・振 替 ・消 費 信 用 貸 借 の 手 段 に 用 い て,公 私 の 財 物 を騙 取 す る こ と を い う 。

2)無 効 ク レ ジ ッ トカ ー ドを用 い る行 為 無 効 ク レ ジ ッ トカ ー ドと はs 有 効 期 限 の 超 過 ・ 解 約 手 続 終 了 等 の 事 由 に よ り使 用 不 能 の ク レ ジ ッ ト

カ ー ドを い う。

3)他 人 を詐 称 して ク レ ジ ッ トカ ー ドを 用 い る 行 為 ク レ ジ ッ トカ ー ド保 有 者 で な い 者 が,所 有 者 の 名 義 で そ の ク レジ ッ トカ ー ドを 使 用 して, 他 人 の 財 物 を 騙 取 す る 場 合 で あ る 。

4)悪 意 の 当 座 借 越 行 為 悪 意 の 当 座 借 越 とは,ク レ ジ ッ トカ ー ド保 有 者 が,不 法 領 得 の 目 的 で,規 定 さ れ た 金 額 ま た は 期 限 を超 過 し て 当 座 借 越 を行 い,ク レ ジ ッ トカ ー ド発 行 銀 行 か ら催 促 さ れ て も返 還 し な い 行 為 を い う。 実 務.ヒ,行 為 者 が 自 己 の 支 払 無 能 力 を 知 りなが ら悪 意 に 当 座 借 越 す れ ば,不 法 領 得 の 目 的 が あ る と認 め ら れ る 。 ク レ ジ ッ トカ ー ドを 用 い た 悪 意

202 神 奈 川 法 学 第34巻 ・第3号2001年

(989) 4)そ の他 の 方法 で信 用証 書 を用 い て ,詐 欺 を行 う行 為 これ は包 括 的 な規 定 で あ り,既 述 の 方 法 以外 を用 い る信 用 証 書 詐欺 行 為 で あ る

。 実 務 上 ・この 主 な形態 と して ,輸 入業 者 が 長 期信 用証 書 に よる 後払 と して輸 入 商 品受 領後,そ の支 払 期 日直 前 に財 産 を移 転 また は 隠匿 して

,財 物 を騙 取 す る場 合,不 法 な銀 行 と共謀 した者 が ,信 用 証 書 の 支払 期 限 到 来前 に銀 行 の 資 金 を移 転 して債 務 超 過 を宣 告 し,輸 入貨 物 を不 法 領 得 す る場 合,「 不 確 定 条 項 」の あ る信 用 証 書 を用 い て輸 入 品 を不法 領 得 す る場 合等 が あ る。

「不 確 定 条 項 の信 用 証 書」とは ,信 用 証 書 を発 行 す る際 に 一定 の 暗黙 脱 法 的 な条 項 を故意 に定 め て,信 用 証書 発 行 者 また は発 行 銀行 が 随時 一方 的 に 支 払 責 任 を解 除 し うる信 用 証 書 をい う。 この よ うな不 確 定 条項 の 信 用 証 書 が用 い られ るの は,信 用 証書 の効 力が 発 行 後即 時 で は な く銀行 か らの通 知 後 初 め て生 じる場 合,発 行 申 請者 が 品 質規 定 書 を作 成 す る場 合

,品 質規 定 書 が 発 行 銀行 に よる確 認 ・発 行 銀 行 保 存 の 鑑 定 書 との符 合 を求 め られ

る場 合,発 行 申請 者 が 現 金受 領 書 を発 行 または確 認す る場 合 等 で あ る

。 こ の よ う な不 確 定 条項 の信 用 証 書 の 利 用 は ,国 際 貿 易 上}民 事 的 詐 欺 とな

り,不 法 領 得 の 目的 もあ れ ば 詐 欺 罪 とな る。

刑 法195条;本 罪 を犯 した者 は,5年 以 下 の有 期 懲 役 ま た は拘 留 に処 し ・2万 元 以 上20万 元 以 下 の罰 金 を併 科 す る。 そ の額 が 巨 額 また は そ の 他 の情 状 が 重 大 な と きは,5年 以 上10年 以 下 の 懲 役 に処 し,5万 元 以 上 50万 元 以 下の 罰 金 を併 科 す る 。 そ の 額 が 特 に巨 額 また は そ の 他 の情 状 が 特 に重 大 な と きは,無 期懲 役 また は10年 以 上 の有 期 懲 役 に処 し,5万 元 以 上50万 元 以 下 の 罰 金 ・財 産 の 没収 を併 科 す る。

刑 法199条;そ の額 が特 に巨 額 で ,か つ 国 家 ・人民 の 利益 に特 に重 大 な損 失 を与 え た と きは ,死 刑 また は無期 懲 役 に処 し,財 産 の没 収 を併 科 す る。

刑 法200条;単 位 が 本 罪 を犯 した と きは ,単 位 に罰 金 を科 す る ほ カ㍉

そ の直接 責 任 を負 う管理 職 お よび その他 の 直接 責 任 者 は,5年 以 下 の懲 役 ま た は拘 留 に処 す る 。 そ の額 が 巨 額 ま た は そ の 他 の情 状 が 重 大 な と き は ・5年 以 上10年 以 下 の 有期 懲 役 に処 す る 。 そ の 額 が 特 に巨 額 また はそ