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第1章 生活の安定

第1節 復旧事業の推進

第1 罹災証明書の交付等

実施担当 関係部局

《基本的な考え方》

市は、被災者への支援措置を早期に実施するため、被害調査等に基づき罹災証 明書の交付など必要な措置を講ずる。

《施策の展開》

1 罹災証明書の交付(災害対策基本法第90条の2)

市民生活部は災害の状況を迅速かつ的確に把握するとともに、各種の支援措置 を早期に実施するため、罹災証明書の交付の体制を確立し、遅滞なく、住家等の 被害の程度を調査し、被災者に罹災証明書を交付する。

2 証明の範囲

住家の被害その他市長が定める種類の被害について証明する。

3 被災者台帳の作成(災害対策基本法第90条の3)

市は必要に応じて、個々の被災者の被害の状況や各種の支援措置の実施状況、

配慮を要する事項等を一元的に集約した被災者台帳を作成し、被災者の援護の総 合的かつ効率的な実施に努めるものとする。

府は、災害救助法に基づき被災者の救助を行ったときは、被災者台帳を作成す る市からの要請に応じて、被災者に関する情報を提供する。

第2 被災施設の復旧

実施担当 全部局

《基本的な考え方》

市は、被害の程度を調査・検討し、府と連携・協力し、災害発生後の市民生活 の安定、社会経済活動の早期回復を図るとともに、被災前の状態への復元に止ま らず、将来の災害を予防するための施設等の復旧を目指すことを基本として、復 旧事業を推進する。

住民の意向を尊重し、男女共同参画の観点から、あらゆる場・組織に女性の参 画を促進するとともに、障害者、高齢者等の要配慮者の参画を促進する。

《対策の展開》

1 災害復旧事業計画の作成

災害復旧事業計画の作成にあたっては、被災の原因、被災状況等を的確に把握 し、災害の再発防止に努めるよう、関係機関と十分に連絡調整を図り計画を作成 する。

2 災害復旧事業期間の短縮

災害復旧事業計画の作成にあたっては、被災状況を的確に把握し、速やかに効 果の上がるよう関係機関と十分に連絡調整を図り、事業実施期間の短縮に努める とともに、復旧完了予定時期の明示に努める。

(1)公共土木施設災害復旧事業計画

(2)農業施設復旧事業計画

(3)都市災害復旧事業計画

(4)上下水道災害復旧事業計画

(5)住宅災害復旧事業計画

(6)社会福祉施設災害復旧事業計画

(7)公立医療施設、病院等災害復旧事業計画

(8)学校教育施設災害復旧事業計画

(9)社会教育施設等災害復旧事業計画

(10)復旧上必要な金融その他資金計画

(11)その他の計画

第1章 生活の安定 第1節 復旧事業の推進

3 災害復旧に伴う財政援助及び助成計画の作成

関係機関は、被災施設の復旧事業計画を速やかに作成するとともに、国及び府 が費用の全部又は一部を負担又は補助するものについては、関係書類等を作成し、

査定実施が速やかに行われるように努める。

なお、災害復旧事業として採択され得る限度及び範囲については、国庫負担法、

同施行令、同施行規則、国庫負担法事務取扱要綱及び同査定方針による。

(1)法律に基づき一部負担又は補助するもの ア 公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法 イ 公立学校施設災害復旧事業費国庫負担法 ウ 公営住宅法

エ 土地区画整理法

オ 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律 カ 廃棄物の処理及び清掃に関する法津

キ 予防接種法

ク 都市災害復旧は、都市災害復旧事業国庫補助に関する基本方針に基づき、

予算の範囲内で事業費の2分の1を国庫負担する。

ケ 農林水産施設災害復旧事業費国庫負担の暫定措置に関する法律

(2)激甚災害に係る財源援助措置

*本節第3「激甚災害の指定」を参照 4 災害復旧事業の実施

災害により被害を受けた施設の復旧を迅速に行うため、府、市、指定地方行政 機関、指定公共機関及び指定地方公共機関等は、復旧事業の事業費が決定され次 第、早期に実施するため必要な職員の配備、職員の応援及び派遣等について措置 する。

第3 激甚災害の指定

実施担当 本部事務局(危機管理室)、総合政策部

《基本的な考え方》

市は、甚大な被害が発生した場合、迅速に「激甚災害に対処するための特別の 財政援助等に関する法律」( 昭和37年法律第1 5 0 号、以下「激甚法」という。)

による援助、助成等を受けて適切な復旧計画の実施に努める。

《対策の展開》

1 激甚災害指定の手続き

激甚災害指定の手続きは、おおむね次のとおり行われる。

(1)市長は、災害が発生した場合、速やかにその災害の状況及びこれに対してと られた措置の概要を知事に報告する。(災害対策基本法第53条第1項)

(2)市長からの報告を受けた知事は、この災害の状況及びこれに対してとられた 措置の概要を内閣総理大臣に報告する。(災害対策基本法第53条第2項)

(3)内閣総理大臣は、知事の報告に基づき、必要と認めたときは中央防災会議の 意見を聞いて、激甚災害として指定すべき災害かどうか判断する。(激甚法第 2条第3項)

(4)この場合、中央防災会議は、内閣総理大臣に答申するに際し、「激甚災害指 定基準」又は「局地激甚災害指定基準」に基づいて、激甚災害として指定すべ きかどうかを答申する。

(5)内閣総理大臣は、この答申を受けて閣議を開き、激甚災害指定が閣議決定さ れ、政令として公布される。

報告

報告

諮問 答申 災 害 名

通報 (適用事項)

2 激甚災害に関する被害状況等の報告

市長は、激甚災害指定基準又は局地激甚災害指定基準を十分考慮して、災害状 況等を知事に報告する。

被害状況等の報告は、災害が発生したときから当該災害に対する応急措置が完 了するまでの間、次に掲げる事項について行う。

(1)災害の原因

(2)災害が発生した日時

(3)災害が発生した場所又は地域

(4)被害の程度(災害対策基本法施行規則別表第1に定める事項)

(5)災害に対してとられた措置

(6)その他必要な事項

中央防災会議 知 事

内閣総理大臣 閣議決定 政令公布 市 長

第1章 生活の安定 第1節 復旧事業の推進

3 激甚災害指定の基準

激甚災害には、資料編第6章1に示す「激甚災害指定基準」(昭和37年12月7 日/中央防災会議決定、のち数次の追加改正あり)と「局地激甚災害指定基準」

(昭和43年11月22日/中央防災会議決定)の2つの指定基準がある。

4 特別財政援助額の交付手続き

市長は、激甚災害又は局地激甚災害の指定を受けたときは、速やかに関係調書 等を作成し、府各部局に提出し、公共施設の災害復旧事業が迅速かつ円滑に実施 できるよう措置する。なお、激甚災害に係わる財政援助措置の対象は次のとおり である。

(1)公共土木施設災害復旧事業等に関する特別の財政援助

(2)農林水産業に関する特別の助成

(3)中小企業に関する特別の助成

(4)その他の特別の財政援助及び助成

第4 特定大規模災害

実施担当 本部事務局(危機管理室)

《基本的な考え方》

市は、特定大規模災害(著しく異常かつ激甚な災害が発生し、緊急災害対策本 部が設置された災害)を受け、かつ市の工事の実施体制等の地域の実情を勘案し て円滑かつ迅速な復興のため必要があると認めるときは、府に対し、市に代わっ て工事を行うことができる権限代行制度に基づき、支援を要請する。