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第3章 初期応急活動

第5節 二次災害の防止

第1 都市基盤施設等の応急措置

実施担当 本部事務局(危機管理室)、都市整備部、土木部、上下水道経営部、

上下水道事業部

《基本的な考え方》

市及び関係機関は、余震又は大雨による浸水、土砂災害、ライフライン施設、

土木施設等の被災などによる二次災害を防止するため、相互に連携し、二次災害 情報の収集・伝達、施設の応急対策等の必要な措置を講ずる。

特に、人命に関わる重要施設に対しては、早急に復旧できるよう体制等を強化 する。

また、著しい被害を生じるおそれがある場合は、速やかに関係機関や住民に連 絡するとともに、必要に応じ、適切な避難対策、被災施設・危険箇所への立入制 限を実施する。

《応急対策の流れ》

《対策の体系》

《対策の展開》

1 二次災害情報の収集・伝達

地震発生後、余震、大雨等による河川、ため池、橋りょう、道路等の土木施設 市民への広報 土木構造物等の応急対策

企業・ライフラインか らの情報収集

第3章第4節第1 避難の勧告・指示・

誘導 第2章第1節第1

地震情報等収集・伝達

二次災害情報の収集・

伝達

関係機関との連携 地震の発生

1 二次災害情報の収集・伝達 2 土木施設等の応急対策

3 橋梁など道路施設の応急対策 4 応急工事の実施

都市基盤施設等の応急措置

の被災や土砂災害等による二次的な災害発生に備え、関係各部は速やかにパトロ ールを実施して、状況の把握、情報の収集に努める。

(1)関係機関との連携

ア 道路、河川等の土木施設、電気、ガス等のライフラインの損壊などによる 二次災害防止対策については各施設管理者、各業者間において適切な応急処 置が図れるよう連携に努める。

イ 土木部は土砂災害に対して危険度調査が必要な場合、府に対して斜面判定 士の派遣を要請して危険度判定を行い二次災害の防止に努める。

(2)情報収集

パトロールによる情報のほか、枚方寝屋川消防組合、枚方・交野警察署、

各道路・河川等管理者、ライフライン事業者、並びに住民からの情報を収集 し、整理、分析、検討する。

(3)情報伝達

各種情報の検討の結果を踏まえ、必要に応じ二次災害などの被害拡大に関 する情報を関係機関に伝達するとともに、市長公室を通じて被害拡大に関す る情報を住民に広報する。

2 土木施設等の応急対策

(1)土木施設等の応急対策

危険箇所に対する点検確認を速やかに行い、施設の損壊の状況に応じて、

適切な応急措置を講じ二次災害の防止に努める。

(2)避難及び立入制限

土木施設等が著しい被害を受けて二次災害の生ずるおそれがある場合は、

速やかに関係機関や付近の住民に連絡するとともに、必要に応じ災害現場に おいて適切な避難対策、被災施設・危険箇所への立入制限を実施する。

3 橋梁など道路施設の応急対策

(1)道路管理者は二次災害防止のため、緊急点検調査を実施し通行に危険がある と判断される場合は通行規制を行い、警察等関係機関に連絡する

(2)復旧工法等を検討し、建設業関係団体等の協力を得て復旧作業を行う。

4 応急工事の実施

危険がなくなったあと、被害の程度に応じた仮工事により、施設の応急の機能 確保を図る。

第3章 初期応急活動 第5節 二次災害の防止

第2 建築物等に対する措置

実施担当 都市整備部、教育委員会

《基本的な考え方》

市は、被災建築物等による二次災害を防止するため、「都市整備部自然災害対 応マニュアル」に基づき、被災建築物応急危険度判定及び被災宅地危険度判定を 迅速に実施する。

《対策の体系》

《対策の展開》

1 公共(市有)建築物

市有建築物の被害状況を速やかに把握し、必要に応じ応急措置を行うとともに、

二次災害を防止するため、倒壊の危険性のある建物への立ち入り禁止措置や適切 な避難対策を実施する。

2 民間建築物・宅地

被災状況の情報収集に努め、危険度判定実施の要否判断および決定を行う。実 施決定後の展開(概要)は「都市整備部自然災害対応マニュアル」のとおり。な お、判定実施本部は職員会館へ設置するものとする。

第3 危険物等に対する措置

実施担当 危機管理室、健康福祉部、環境部、枚方寝屋川消防組合

《基本的な考え方》

市及び枚方寝屋川消防組合は、地震による危険物等災害の被害を最小限にとど めるため、施設の管理者等との緊密な連携を行い、必要な措置及び対策を実施し、

周辺住民に対する危害防止を図る。

施設の管理者等は、爆発などの二次災害防止のため、施設の点検、応急措置を 行う。府、市及び枚方寝屋川消防組合は、必要に応じて、立入検査を行うなど、

1 公共(市有)建築物 2 民間建築物・宅地 建築物等に対する措置

適切な措置を講ずる。

《施策の体系》

《対策の展開》

1 危険物災害応急対策

(1)市及び枚方寝屋川消防組合は、関係機関と密接な連絡をとるとともに、所管 する危険物の安全管理、施設の使用停止等の緊急措置を講ずる。

(2)枚方寝屋川消防組合は、関係事業所の管理者、危険物保安監督者及び危険物 取扱者等に対して、災害状況の把握と状況に応じた従業員、周辺地域住民に対 する人命安全措置及び防災関係機関との連携活動の確立を要請する。

(3)市は枚方寝屋川消防組合と連携して、施設の管理者と密接な連絡を図り、災 害の拡大を防止するための消防活動、負傷者等の救出、警戒区域の設定、広報 及び避難の指示等必要な応急対策を実施する。

(4)応援の要請

市長及び枚方寝屋川消防組合消防長は、災害の状況や災害規模から判断して、

必要に応じて相互応援協定により応援を要請する。

2 高圧ガス・火薬類災害応急対策

市は枚方寝屋川消防組合と連携して、施設の管理者と密接な連絡を図り、災害 の拡大を防止するための消防活動、負傷者等の救出、警戒区域の設定、広報及び 避難の指示等必要な応急対策を実施する。

3 毒劇物災害応急対策

(1)市は、府、枚方寝屋川消防組合と連携して、施設の管理責任者と密接な連絡 を図り、災害の拡大を防止するための消防活動、汚染区域の拡大防止措置、負 傷者等の救出、警戒区域の設定、広報及び避難の指示等必要な応急対策を実施 する。

(2)市は、毒劇物の施設が災害により被害を受け、毒劇物が飛散漏えい、又は地 下に浸透し、保健衛生上危害が発生し、又はそのおそれがある場合は、府、枚 方寝屋川消防組合、枚方・交野警察署等関係機関と連携して、交通規制、緊急

1 危険物災害応急対策

2 高圧ガス・火薬類災害応急対策 3 毒物劇物災害応急対策

4 危険物等輸送車両災害応急対策 5 放射性同位元素に係る災害応急対策 危険物等に対する措置

第3章 初期応急活動 第5節 二次災害の防止

避難、広報活動等の必要な措置を行う。

4 危険物等輸送車両災害応急対策

(1)枚方寝屋川消防組合は、危険物、高圧ガス、火薬類、毒劇物の輸送車両によ る事故が発生した場合は、枚方・交野警察署等関係機関と連携し、事故の状況 及び積載危険物の種類、性状等に応じた適切な措置を行う。

(2)警戒区域の設定、広報及び避難の指示等必要な応急対策は、危険物応急対策 等に準じて実施する。

5 放射性同位元素に係る災害応急対策

(1)市及び枚方寝屋川消防組合は、放射性同位元素に係る施設の設置者等から事 故が発生、若しくは発生のおそれがある旨の通報を受けた場合、直ちに関係機 関へ連絡するとともに、必要な措置を講ずる。

(2)市及び枚方寝屋川消防組合は、放射性同位元素の輸送事業者等から、輸送時 に事故が発生、若しくは発生するおそれがある旨の通知を受けた場合、直ちに 関係機関と協力して、必要な措置を講ずる。

(3)応急対策の内容

ア 関係機関への情報連絡及び広報 イ 放射線量の測定

ウ 放射線による被曝を受けた人等の救出・救護 エ 付近住民等の避難

オ 危険区域の設定と立入制限 カ 交通規制

キ その他災害の状況に応じた必要な措置