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bア32‐

N

bア92‑‖

6732‑W

6733̲F

6725̲C

Fig。

71 

均整唐草文 Ⅲの系列 と変遷 (1:7)

289

6732の変遷

6725・ 6726 の変遷

中心飾 りの三葉文 は左右が内彎 す る。 K・

Qは

対葉花文 の足 が長 く延 び加減であ る。

「東大寺系」 の

3段

階 の変化 をほかの二つ の グル ープにあてはめてみ ると

,「

官系」 イま対葉 花文 が左右 に分離 し

,「

西大寺系」 では

1単

位第

2支

葉 が な く

,三

美文 も本来の形か らは 変形 す る こと

,唐

草第

3単

位外側 に遊離 した小葉 が一枚 となることな ど

,二

つの系統 とも「東 大寺系(古)」 よ りは新 しい要素 を もってい る。

 

しか し

,「

宮系」 のA・

CoOの

唐草文 は「東 大寺系(中)」 や「西大寺系」 に比較 す ると

唐草 の展 開 は依然連続的である。 従 って6732各 種 は

文様 か らみ る と

,「

東大寺系(古)」→「宮系」→「西大寺系」。「東大寺系(中)」→「東大寺系 (新)」 とい う変遷 をた どって継起的に出現 した と考 える ことがで きる。 また,「 西大寺系」 の

N

と「東大寺系(中)」

Dは

その中で も古い様相 を とどめ

,「

東 大寺系(中)」

Hは

上下外区珠 文 の数 が7に減 る ことか ら,「 東大寺系(新)」 に近い もの と考 える。

 6733の

対葉 花文 の特徴 は,

「東大寺系(新)」

67321や

「西大寺系」 の

6732K・ Qに

現 れ てい た ものであ る。唐草が こ れ らよ りも一層分解す ることや珠文数 が

7で

あ る ことか らみ て も

, 6733は

6732の「東大寺系

(新)」 を遡 らない。

6732と の型式的関連 で述べ なければな らないのは

,6725,6726と

6733であ る。6725と 6726 は

と もに

下 か ら派生す る三棄文 を中心飾 りとす る

3回

反転均整 唐草文 で あ り

, 6725Aと

6726A・

B以

外 は

3葉

構成 の唐草文 であ る。 この点 で は

,均

整唐草文 Iに 含むべ き もの ともい えるが

,そ

の系譜は均整唐車文 Iで はな く

, 6732に

求められる。77)

 

特に

左右に分離する中心 葉の中に三葉文をいれた中心飾 りは

,均

整唐草文 Ⅲに特徴的な文様要素である。 この点を文様 変化を追 って考 えてみよ う。

6725と 6726は 中心飾 りが近似 し

,型

式差が明瞭ではない。そこで

,6725A〜 Cと

6726A・

B・

D〜 Fを

唐草文の特徴か ら二つに分類 し

,第 1支

葉が

2〜 3葉

で構成 される

6725A,6726

A・

Bを

「6725・

6726(古

)」 とし

唐草文の各単位が

3葉

構成の

6725B,6726D〜 Fを

「6725

'6726(新

)」 とする。唐車第

2支

棄を欠いた

2葉

構成の 6725Cも 「6725・

6726(新

)」 に含め てよいだろ う。中心飾 りの対棄花文は欠落するが

,唐

草文 と中心飾 りの特徴か ら,「6725・6726 (古)」 が 6732の 流れを汲む ものであることは容易に類推す ることができる。「6725・6726(古)」

の うち

,唐

招提寺所用の

6725Aは

1支

葉の

2葉

は巻きがほぼ同じであるのに比べ

,6726Aの

1支

葉はその うちの

1枚

が大 き くかつ強 く巻 き込むため

, 3葉

構成の単位唐車に近似する。

唐草が

3葉

構成をとる 「6725。

6726(新

)」 は基本的には

6726Aか

ら変化 したと考 えられる。

6725・

6726(新

)」

6725Bと

6726D・

Fが

3単

位外側 に小葉を加 えるの も

,6726Aの

特 70

徴 を受 け継 ぐものであ る。

「6725・

6726(新

)」 に近似 した唐草文 を もつのは

,他

6689Cが

あ る。 中心飾 りは上外区 界線か らの びる三葉文 で あ るが

,主

葉 がやや長 く第

3単

位外側 に遊離 した小乗 を加 える唐車文 の特徴 は

6726Fな

どに共通 す る。

6733は 6732に似 るが

,唐

草 は分解 し対葉花文基部が長 く延 びる。

6733Fだ

けは対葉花文 が 短 く

,6732V o Wに

近似 す る。唐草文 の特徴 は6732の「東大寺系」 と共通 す る ものである。

このほかに

,均

整唐草文 Ⅲの型式 として

6734Aと

6739があ る。 ともに中心飾 りと外区文様 は異質ではあ るが

,唐

車文 の特徴 は均整唐草文 Ⅲに含 め る ことがで きる。

6734Aは ,上

外 区線 か ら垂下す る短線 と三 ツ葉形 を組み合わせた垂飾 りを もつ。唐草先端が玉状 に1彰らみ

,第 3単

29θ

位外側 に

1枚

の小葉 をお く点 は 「西大寺系」や一部 の「東 大寺系」6732と 共通 した特徴 で あ る。6739は

,中

心飾 りが 単位唐草文 とかわ らない形 で

,唐

草文 もかな り分解す る。

外 区 に多数 の珠文 を配 す る点 か らは

,均

整唐草文 Ⅳとの関 連 を うかが うべ きか も知 れ ない。

均整唐車文Ⅳ(Fig。

72) 4回

反 転 均整唐草文 には6667, 6669, 6691, 6695, 6704, 6729, 6767, 6768が あ る。これ

らは

,中

心飾 りや唐車 に よって

,6667,6669,6691,6695

の一群 と

,6704,6767,6768の

一 群 に分 け る ことがで きる。

第1の一群 は

6667Aを

初 現 とす る。

6667Aの

中心飾 り は花頭形垂飾 りと上 向 き

C字

形 の中心葉 が組 み合 うもので あ る。垂飾 りは先端 が左右 に開 き

,一

方 が界線 に接 す る。

均整 唐車文Iで行 な った分類 で は

,花

頭形垂飾 り第

1類

と 第

2類

の中間形 にあたる。

Aと

酷似 す る

Cで

,垂

飾 りは 先端 が界線 に接 す る花頭形第

2類

で あ る。 A・

Cと

も唐車 文 は流麗 であ り

,第 4単

位 は

,均

整 唐車文 Iの唐車第

3位

パ ター ン①

bに

近似 したお さめ方

,つ

ま り

,唐

草 の主葉 が 長 く延 びて脇区界線 に接 し第

1支

葉 は小振 りで あ る。6667

Aを

小型 に した

6669Aも ,文

様構 成 は

6667Aと

ほ とん ど 同 じで あ る。

6691Aは , 6667Aを

祖 形 と して 成立 した 型式 で あ る。

 ::9【食

6667Aと

の差 として

,中

心飾 りの垂飾 り軸部 が一本の線 に

00ツ0‐A        υ υ ὺA⊂ ツノ/―  , T'L■

^lⅢ ノ ∀ノ 」ヒ

^1,ノ十円

Wiυ   /thシノ 狙ット (ヒ

Fig。

72均 整唐草文Ⅳの変遷(1:?)  なり基部だけが開くことや ,唐 草がわずかに違 うことなど

bb95‐

A

が あげ られ るが

,き

わ めて よ く似 てい る。

6691Fの

垂飾 りは基部 が開 かない。唐車文 の流れは

6691Aに

近 い。 第

4単

位 の主葉 は長 く延 びるが

,界

線 には とどか ない。

6691B・

Dは

中心飾 りの垂飾 り基部 が開かない。

Dは

先端 が上外 区界線 につ く。 この

2種

は 唐車 がやや分解気味 で

,特

に唐卓第

4単

位 の主棄 が短 く

,第 2支

葉 が主葉 よ り長 く延 びて

,一

主葉 の外側 に

2枚

の支葉 が付属す るかのよ うである。

 

この第

4単

位 の特徴 は

6667Bに

80)

あ り

,6691A以

後 の均整唐草文

Vの

型式 に特徴的 な要素 とす る ことがで きよ う。

6695Aは

花頭形 垂飾 り先端 が下 向 きの矢 印形 に凹み

,第 2単

位 が

2葉

構成 であ る ことな ど,

6667Aか

6691Aの

変 化 の中で はやや異質 であ るが

4単

位主 葉 が短 く第

1支

葉 が大 き く 巻 き込 む特徴 は

6667Bや 6691B o Dに

似 る。 外 区 には均整唐草文 Ⅲに似 た大粒 の珠文 をお く。

以上

この一群 の文様系譜 は

,6695Aが

やや変貝J的 ではあるが

,6667A,6669A→

6691A・

F→6667B,6691B〜 D,6695Aと

い う

3段

階 に区分 で きる。

次 に

, 6704, 6767, 6768と

い う第2の一 群 は

唐 草 の 巻 き が 大 きい ことを特 徴 とす る。

6768は左右 に分離 した中心葉 にそれを小 さ くしたよ うな対 向

C字

形 (A・

C)や

上 向 き

C字

(B)を

い れ る。唐車 は

3葉

構成 だが

,中

心飾 りが唐車 の一部 に見 え る点や第

4単

位 の主葉 が巻 き込んで界線 に接 しない点 は6767に似 る。

 6767Aは

と もに唐草第

1支

葉 が

2葉

構成 とな り,

6721の区分

均整唐草文 Ⅲの影響が うかがえる均整唐草文 Ⅳである。

6767は界線か ら垂れ下がる短線を中心に唐車が

4回

反転 する。

6704Aは

唐草が完全に分解 し第

2支

棄を欠 く。

上記

2群

に含 まれない均整唐車文 Ⅳとして

,67■ Bと 6729が

ある。

 6711に

ついては均整唐草文 Iで 触れたよ

81)

うに

,均

整唐草文 Ⅳ との関連 が深 い。

6729Bは

小字形垂 飾 りを入れ た中心飾 りを もち

,6711の

垂飾 りに類似 す る。

6729Bは

内区の文様 が凹凸逆 転 す る。 これ は均整唐草文 Iの

6710Dと

同 じ表 現法 で あ る。

均整唐草文

V(Fig.73) 5回

反 転 の均 整 唐 草 文 には,

6718,6719,6721,6723な

どが あ る。

6719,6721,6723は

同一系 統 の文様 で あ り

,い

ずれ も

3葉

構成 の唐草文 を

5回

反 転 させ る。

3型

式 の うちでは,

瓦絶 の種類 と出土量 の多 さか ら

,6721を

その代表 として よい。

6721は小学形 の垂飾 りと

,左

右 に分離 して対 向す る中 心葉 か らな る中心飾 りを もつ。6721の内区文様 は,6719

Aを

祖形 とす る もので あ り

,小

宇形 の垂飾 りは

,本

来 は 垂下 す る三葉文 を表現 してい る と思われ る。 この点では,

Gが

最 もよ くその特徴 を示 してい る。 A・

D〜

F・

Hは

,

垂飾 りの左右がほぼ水平 の小葉

,Cは

上 向 きの逆 小学形 であ る。

 Iは

中心飾 りの垂飾 りが

3個

の珠文 とな り

,唐

草文各単位 の第

2支

美 も珠 点 に変 化 してい る。

6723Aは

,

6ア

'9‑A

(鷺 19rケ

b/2,‐

Co

ミ 色髪

b72,̲A

M

… … 〜 ゃ ヽ 政

6/2'―

:律 .n,

672T‐

'

鰤 恥 湘 輸

ぞ浄 騨 E

弱弾翻曜を額 離騨 6ア23‑A

Fig,73 

均整唐草文 Vの 変遷 (1:2)

67211の

さらに変形 した もの。中心飾 りは何を表現 した ものか も分か らな くな り

,唐

草の流れ が分解する。 一方

, JoKの

よ うに下か ら派生 して開 く三葉文は 6721の なかでは原則的でな く

むしろ均整唐草文 Ⅲの6732と 同 じ中心飾 りとみたほ うがよい。

 

」は第

5単

位の唐草文が ほかの ものよ りも小 さく

しか も唐草文の派生が内外区界線か らはなれ

,内

区の中央にまとま

って しまう。

6718Aは , 

中心飾 りに垂飾 りがな く

中心葉が巻き込んで眼鏡状になる。

 

1単

位のみが

3葉

構成で

,そ

のほかは

2葉

構成である。

6755Aは

主葉 だけの唐車を

5回

反転 させるが

,左

4単

位の派生が逆転する。中心飾 りには短線の垂飾 りをお く。 この

2型

式 は中心飾 りの中心葉 が上向き

C字

形である点 な ど

,6721と

別系統 と思われるが

,系

譜を明 らかに しえない。

均整唐草文狂

(Fig.74) 

唐車が連続する均整唐草文には

,反

転数が

3回 ,4回 ,5回 ,の 3種

がある。

3回

反転の ものには

,6670A,6697A,6716が

ある。

6670Aは

花頭形垂飾 り第

3類 ,6697A

はそれに似た「まさか り」形の垂飾 りを もつ。 ともに上向き

C字

形の中心葉が伴 う点は均整唐 草文Iに近似する。6716に は下向きの

C字

形中心葉

,唐

草第

1単

位が上か ら派生する特徴

,外

区の杏仁形珠文 など均整唐草文 Ⅱと共通する要素がある。中心飾 りは

,中

に小型十字形 をお く 292

AoCと ,上

か ら派生す る三葉 文 をお く

DoEの 2種

があ り

,両

者 は唐草文 に も違 い が あ る。 つ ま りA・

C

は連続 す る主葉 の内側 に第

1支

業 が あ り

,Aで

は右第

1単

位 と左第

2単

位 以外 に

,Cで

は第 2・

3単

位 に書 状 の第

2支

葉 が あ る。 これ に対 し

,D・ Eは

1単

位 に内彎 す る第

2支

葉 があ る以外支葉 を伴 わず

,主

葉 の 先端 が二股 にわかれ る。

Bは

中心飾 りが 明かで ないが, 唐草 は A・

Cに

似 る。

4回

反 転 には

,6654,6675,6717な

どが あ る。6654

Aは

中心飾 りが な く

,左 5回

反 転 の変 則 的 な均整 唐草 文 で あ る。 単位 唐草文 の形 は違 うが

,同

じ文様展 開の 例 が法隆寺 にあ ると

6675Aの

中心飾 りは

,逆 V字

形 の 中に珠 点 をおい た下 向 きの三葉文 の垂飾 りを

,上

向 き

C宇

形 の中心葉 が囲 む。 唐草文 は

2な

い し

3葉

構成 で あ る。 この

2型

式 は基本的 には連続 す る主 葉 の内側 に

支美をおいた唐草文 ユ であ り,  藤原官式軒平瓦

6642・

6643の文様 をその まま受 け継 ぐもので あ る。

6717Aの

中心飾 りは

,上

向 き

C字

形 の中心葉 の中 に 珠文 をお くが

,中

心葉 の巻 き込 みが近接 す るので

,垂

飾 りは下 向 きの三葉文 に見 える。ち ょうど,6671(均整 唐草文 Ⅱ

)の

中心飾 りを上 下逆 転 した 形 で あ り

また

6675Aの

それ に も近似 す る。 唐草文 は支葉 を欠 き

,二

股 に別れ た主葉 の先端 に珠文状 の小葉 をお く。

5回

反 転 には

,6712,6713,6714が

あ る。牛頭状 の 中心飾 りを もつ

6712Aの

唐 草 文 単位 は

2葉

構成 で あ

る。第

1支

葉 の巻 き込 みが普通 の もの とは逆 で あ った り

,紡

錘形 の点 であ った りと各単位 にば らつ きはあ る ものの

,上

でみ た

4回

反転 の均整 唐草文 Ⅵ と共通 す る 唐草文 で あ る。

6714Aは ,下

向 きに派 生 す る左右

2葉

の唐車が釣鐘状 の飾 りを囲む。釣鐘状 の形 の中には, 意味不 明の文様 が あ る

16713Aは 6714Aが

変形 した も ので あ る。唐草文 は延 びき って支葉 が な くなる。

以上

,均

整唐草文 Ⅵは

, 3回

反 転 の型式 では相互 の

関連 が薄 い ものの

, 4回

反転 と

5回

反 転 は

,そ

れぞれ一連 の系統 に まとま り

,ま

た唐草文 に も 似 た ところが あ るよ うに思われ る。

 

なお

,均

整唐草文 Ⅵの うち

,6654と

6675は追 分 廃寺所用 と推定 され

,6712,6716,6717Aの 3型

式 は

6716Aを

除 くとすべ て大安寺 とその周辺

,6713A, 6714A,6716Aは

法華寺 とその周辺 に分布 が集中す る。

均整唐車文Щ(F辱

75) 

そのほか の均整 唐草文 は,これ までの分類 にあては まらない型式

,6759

29」

7'6‐D

Fig。

74 

均整唐草文 Ⅵの変遷

ドキュメント内 A  平城宮・京 出土軒瓦編年の再検討 (ページ 39-76)

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