●場所:
○交通的にウェル戸畑を希望します。
○駐車場から会場までの案内表示がなく、分かりにくかった。
・・・等々 ●内容など:
○講義の時間が少し短く感じました。
○歯科医療関係者はこの連携を大切にして貰っていると感じるが、医療 関係者にもっと参加して貰って連携できたらと思います。
・・・等々
③何か印象に残ったところ
○自分の故郷が認知症支援の先進的な取組み地だということを初めて知 りました。
○グループワークで壮絶な現場の話しを聞けた事。
○生の声、実体験が聞けた」。より身近な課題と思った。
○認知症を持った方のご家族がどのような感情を抱くのか理事長の話で 印象に残りました。
○介護御家族のお話しを聞かせて戴いた事。・・・等々
④今後企画して欲しいテーマや内容
○本人と家族の気持ちの相違について。(学生)
○潜在した認知症の方の発掘と個人情報の在り方・問題点について。
(北九州家族の会)
〇認知症を抱える方のご家族が、介護することで何を感じたのか知りた いです。(介護福祉士)
○在宅での看取り。市民の死生観の学び。(看護師・教員)
○共生社会について。地域密着型(小規模多機能型)のネットワーク。
講師は福岡市城南区の覚一浩さんを推薦します。(保健師)
・・・等々
⑤相談したいこと、尋ねたいことについて(分野は問いません)
○紙などを異食することへの対応について。ずっと傍らにいて見守るこ とが難しいし、何か食べものを食べ続けるのは体に悪いと思う。食べ ることを止めるのは辛いだろうと思う。(看護師・教員)
〈まとめ〉
「第9回研修会の目的(主旨)や内容」については、参加者の皆さんは概ね満足さ れたようです。
しかしながら、「何か気になったところ」の項で“研修会場”については今までの研 修会にも度々要望がだされていましたが、“駐車場から会場までの案内表示がなく、
分かりにくかった”ことについては、会場内の掲示板の数を増やす等で対応してはい ますが、その効果は依然とでてないようです。
“内容”については、“歯科医療関係者はこの連携を大切にして貰っていると感じる が、医療関係者にもっと参加して貰って連携できたらと思います”という研修会への 参加呼びかけが提案されていますが、“呼びかけ方法”等について世話人会で再度検 討したいと思っています。
また、「何か印象が残ったところ」については、●グループワークで壮絶な現場の 話しが聞けた事。●生の声、実体験が聞けた。●認知症を持った方のご家族がどのよ
うな感情を抱くのか理事長の話で印象に残りました。等について記載されていまし た。
そして、「今後企画して欲しいテーマや内容」については、学生からは、●本人と家 族の気持ちの相違について。北九州家族の会からは、●本人と家族の気持ちの相違に ついて。介護福祉士からは、●事前指示書や、アドバンスケアプランについて。看護 師からは、●認知症を抱える方のご家族が、介護することで何を感じたのか知りた いです。保健師からは、●共生社会について。地域密着型(小規模多機能型)のネッ トワーク。講師は福岡市城南区の覚一浩さんを推薦します。他、多くのテーマや内容 について提案されていますので、今後の研修会にはこれらの提案内容を組み込ませて 戴く事にします。
「公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団の助成による」
平成28年度 第2回研修会グループワークテーマ
認知症を理解し、支援するために
~認知症の人と家族が安心して暮らせる街づくりとは~
認知症の方とその暮らしで 課題-1:大切にしたいこと 課題-2:必要と思うこと
課題-1については、“本人と家族の尊厳を守ること。”(Aグループ)、“当たり前の生 活が出来ること。”(Bグループ)、“本人がやりたいことに制限しないこと。”(Dグル ープ)、“本人自身の役割を果たせるようにすること。”(Eグループ)、“BPSDを 受け入れ、その行動に至った原因を理解すること。”(Fグループ)、“地域を巻き込 み、近所と付き合いをすること。”(Gグループ)、“本人の意志を尊重すること。”
(Iグループ)、等の意見があった。
課題-2については、“生き甲斐、居場所を守る。迷惑を掛けても良いという地域づく り。”(Aグループ)、“家族や地域が理解する。”(Bグループ)、“隠さず、皆で助 け合う社会づくり。”(Dグループ)、“本人も家族も犠牲になってはダメ。ストレスを 溜めず発散することも必要。”(Eグループ)、“家族のような同じ思いを共有できる場 づくり。”(Fグループ)、“認知症に対して偏見をなくす。”(Gグループ)、“若年 者に高齢者と接する機会をつくり、実態を理解させる。”(Iグループ)、等の意見があ った。
認知症になっても安心して暮らすために大切にしたいことは、「本人と家族の尊厳を守 る。」、「本人自身の役割を果たせるようにする。」、「行動を理解し、本人の意志を尊重す る。」等の他、同様な意見がでている。
認知症ケアの対象は抽象的、物的な存在ではなく、一人一人が個別の顔を持ち、時を 経て、固有名詞を持つ生的な存在であるため、認知症ケアといってもその方法は様々で あり、そのため、先ずは「一人の人間」として受け入れると共に、認知症について知識 を深め、認知症の方の思考や行動等を理解することが大切であるといえる。
また、安心して暮らすために必要なことは、「生き甲斐、居場所を守る。迷惑を掛けて も良いという地域づくり。」、「本人も家族も犠牲になってはダメ。ストレスを溜めず発散 することも必要。」、「家族のような同じ思いを共有できる場づくり。」、「若年者に高齢者 と接する機会をつくり、実態を理解させる。」等の意見がでている。
認知症になっても、本人とその家族が今まで生活してきた地域の文化や土壌、食材や 風景の中で、「自分らしい生活の臭いがする生活環境で生きていく。」ことは、病の進行 を緩やかにし、QOL(生活の質)を高めるといわれている。
また、地域の方々と「認知症カフェ」等で楽しく交流を図ることは、ノーマライゼー
ション(認知症の人と健常者が区別されることなく、社会生活を共有すること。)を実現 することになり、「認知症になっても安心して暮らすことができる地域づくり。」の実現 を可能にすると考える。
「公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団の助成による」