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年度 第3回北九州在宅医療・介護塾研修会 アンケート要約

アンケート回収(16名(提出数)/42名(参加者数))

1.年齢について

・40歳代と60歳代(6名)が最も多く、次に50歳代(3名)だった。

2.性別について

・女性(13名)の方が男性(3名)よりも多かった。

3.職業について

・介護支援専門員(7名)が最も多く、次に草の根ネット(4名)だった。

4.所属について

・居宅介護支援事業所(7名)が最も多く、次に草の根ネット(4名)だった。

5.研修の目的(主旨)や内容等について

①“研修の目的(主旨)や、内容が満足できましたか?”については、満足できた

(7名)が最も多く、次にまあまあ満足できた(5名)、十分満足できた(4名)、 あまり満足できない、全く満足できない(各0名)ということで、第10回研修会 の目的(趣旨)や内容については、「ケアマネ実務のテキストの解説を聞いた感じ だった。(介護支援専門員)」という記載があったが、「説明が理解しやすかった。

(草の根ネット)」、「多職種の方と出会えて良いと感じた。(介護支援専門員)」な ど、概ね満足されたようである。

●十分満足できた:

○説明が理解しやすかった。(草の根ネット)

○ケアマネージャーに対して意見ができ良かったです。(草の根ネット)

〇グループワークで他職種の方の意見が聞けたこと。(北九州家族の会)

・・・等々 ●満足できた:

〇介護支援専門員の養成、仕事内容が理解できた。(草の根ネット)

〇ケアマネの立場で参加したのだが、多職種の方と出会えて良いと感じ た。(介護支援専門員)・・・等々

●まあまあ満足できた:

〇グループワークの中で持論を一方的に言う人がいた。(草の根ネット ワーク)

〇ケアマネ実務についてテキスト内容の解説を戴いた感じがします。

(介護支援専門員)

〇専門的で難しい。私自身、勉強が必要だ。本日参加して良かった。問 題が見えた。(北九州家族の会)・・・等々

②「何か気になったところ」については、研修場所は、“会場周辺にある駐車場の料 金が高価過ぎるので、従来開催していた鴎ホールの方が良い。”、内容 は、“実践経験された中で、痛感したり、大切にしていることを聞きた

かった。(介護支援専門員)”という意見があった。

●場所:

○今日の場所は、周りの駐車場の料金が高価なので鴎ホールの方が良 い。(草の根ネット)・・・等々

●内容など:

○岩田さんの実践経験された中で、痛感されていることや大切にされて いることを、もう少し伺いたいと思いました。(介護支援専門員)

○とくになし。(北九州家族の会)・・・等々

③何か印象に残ったところ

○ケアマネをしていましたが、現在のケアマネは大変だなと思いまし た。(草の根ネットワーク)

○生保の方の経済面、行政の方との繋ぎ方(QOL)をどれだけ考えら れるか)。(介護支援専門員)

○グループワークで皆さんと意見交換ができて良かったです。(介護支 援専門員)・・・等々

④今後企画して欲しいテーマや内容

○とても難しい方の事例について全員で(多職種で)話合う会議や、在 宅で最期を迎えた方の事例に触れる企画等。(介護支援専門員)

・・・等々

⑤相談したいこと、尋ねたいことについて(分野は問いません)

〇インフォーマル サービスを知りたい。(介護支援専門員)

〇ごくごく単純で、役に立つノウハウが欲しい⇒例)開業医に最も面会 しやすい時間帯は? とか。(介護支援専門員)・・・等々

以上

〈まとめ〉

「平成28年度 第3回研修会の目的(主旨)や内容」については、参加者の皆さん は概ね満足されたようです。

しかしながら、「何か気になったところ」の項で“開催時間や研修会場”については 今までの研修会で何度か小倉駅周辺に研修会場を変えてはどうかという要望がだされ ていましたが、今回の研修会場は小倉駅近くであったにも関わらず、駐車料金が割高 だったということで、今までの会場で良い。」という意見があっています。

そして、“内容”については、「ケアマネ実務のテキストの解説を聞いた感じだっ た。(介護支援専門員)」や、「説明が理解しやすかった。(草の根ネット)」、「多職種 の方と出会えて良いと感じた。(介護支援専門員)」などが記載されていました。

また、「何か印象が残ったところ」については、●ケアマネをしていましたが、現在 のケアマネは大変だなと思いました。(草の根ネットワーク)●生保の方の経済面、

行政の方との繋ぎ方(QOL)をどれだけ考えられるか)。(介護支援専門員)、等が

記載されており、ケアマネさんのお仕事の大変さが理解出来た研修会となったようで す。そして、「今後企画して欲しいテーマや内容」については、●とても難しい方の事 例について全員で(多職種で)話合う会議や、在宅で最期を迎えた方の事例に触れる 企画等。(介護支援専門員)が要望されていましたので、今後の研修会テーマについ て検討させて戴く事にします。

相談したいこと、尋ねたいことについては、●〇インフォーマル サービスを知り たい。(介護支援専門員)、●ごくごく単純で、役に立つノウハウが欲しい⇒例)開 業医に最も面会しやすい時間帯は? とか。(介護支援専門員)、などについて尋ね られていましたので、これらの項目については、北九州在宅医療・介護塾HP

(http://kaigojuku.info/)で簡単な内容で回答させて戴きます。

「公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団の助成による」

平成28年度 第3回北九州在宅医療・介護塾 研修会グループワークテーマ

その人にふさわしい生活の実現のために、ケアマネージャーに求められる役割と課題

課題 : ケアマネージャーって?

CMをどのように捉えているのかということについては、“在宅復帰に向けて相談や、

医療や介護に対するサービス調整を行う役目だが、CMとしての認識や知識などに違い があるため、CMの仕組みを理解されていない方が多い。”(Aグループ)、”多くの情報 収集を行うことでCMの質の向上を図り、ケアプランに反映させることが必要”(Bグル ープ)“医師が介護支援体制の頂点となっているため、CM本来の”繋ぐ”機能が現場で は果たせていない。”(Cグループ)、“書類の多さ、会議の多さと比例して、本人様や家 族の意向に大変な気配りをしているため、非常に激務な職種である。また、CMの人柄 や相性、情報の多さが職務に関わるため、ご家族やご本人様の望んでいることに対して 真摯に応えているのかが見えにくい。”(Dグループ)、“CM次第で天と地と違うが、C Mによって知識と経験に差があり、地域のインフォーマルな部分を知らない方が多い。

地域は介護サービスや施設のことを知らないことが多く、CMは地域のことについて知 らない方が多いので情報交換を行い、CMには多くの情報量を獲得することを求めた い。医療関係の情報を持っているCMが少ないため、医療に強いCMに担当して貰いた い。CM=中立というイメージがあるが、実際にはそうでないことが多い。CMの1人 1人は見えるが、CMの集団が公的には見えないため、CMの存在感が感じられな い。”(Eグループ)、“要介護1以上~については、CMが知っているところしか紹介 できていないようなので、CMの意識を変えてインフォーマルサポートにも知っておく 必要がある。”(Fグループ)、などの発言があった。

また、CMに望むことについては、“民生員、町内会長などと連携を図り、利用者様 と事業所との繋がりや、フォーマルサポートやインフォーマルサポートなどの社会資源 を幅広い利用を図ること。”(Aグループ)、“地域との交流を図り、インフォーマルな 資源の活用など地域との関わりを図ること。”(Bグループ)、“CMは繋ぐ役割という ことで、医療制度の在り方を明らかにして本音が言える関係づくりを図ること”(Cグ ループ)、“積極的に情報交換を行い、CMは医療や地域に関わる多くの情報を得るこ と。”(Eグループ)、“個人の意識には限界があるが、CMの意識を考えることが必 要。インフォーマルサポート、認知症カフェなどの社会資源活用のシステム作りが必要 である。”(Fグループ)、ということだった。

「介護保険における適切なケアマネジメントの推進に関する調査研究事業 新たなケ アマネジメントの評価のあり方を探る」(平成22年度厚生労働省老人保健健康増進等事 業、平成23年3月、代表白澤政和)によると、利用者は介護支援専門員に最初に会った

時の期待は、介護保険制度のサービスと調整をしてもらうことだけでなく、相談相手や見 守りを求めているが、ただし、医療との調整についての期待はやや弱く、半数程度しか求 めていなかったと報告されている。

介護支援専門員には、医療サービスとの調整も含めて、医療保険制度や介護保険制度に よるフォーマルサポートや、介護保険などの制度を使わない、例えば地域の”認知症カフ ェ”など、NPO法人やボランティアグループ、家族・親戚・町内会などの支援によるイ ンフォーマルサポートを活用し、利用者ご本人の生活全体を支援する役割を担って欲しい と切に願っている。

「公益財団法人 在宅医療助成 勇美記念財団の助成による」