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説明変数(管理職に関する変数

変数

会社や職場についての考え

自社の育児休業制度 の仕事と家庭の両立支援を従業員に周知している 5「.0【

男性にも育児休業を積極的に取得するように勧めている 10.【5

会社 上司や同僚に、従業員の家庭責任に対して理解するよう求めている 「」.1」

会社 上司や同僚に、育児に係る休業や短時間勤務に対して協力するよう求めている 」0.58

会社内に仕事と家庭を両立している良 モデル(女性 がいる 44.08

会社内に男性の育児参加の良 モデル。男性週がいる 5.8【

両立支援に取 組む理由

法 定め ているか 】5.45

従業員の定着率を高めるか 45.」「

従業員の帰属意識やコミットメントを高めるか 「8.】4

従業員の勤労意欲(モラ ル を高めるか 」】.「5

従業員の仕事に対する満足度を高めるか 「5.【1

職場の人間関係が向上するか 】.】0

採用 優秀 人材を集めるため 」」.】4

業務改善をすること 、生産性が向上するか 】.】0

製品の品質が高まる 、業績を高めるか 「.0【

顧客に対するイメ アップのため 10.8「

企業の社会的責任を果たすため 【4.4】

仕事に対する考え

今の仕事にや がいを感 る 】1.5】

仕事を通 て達成感を味わうことが多い 59.5【

仕事を通 て自分が成長していると感 る 【4.8【

今職場 必要とさ ていると思う 【】.98

会社や部門の業績に貢献している 【5.54

職場の人間関係 良好 ある 【】.】8

会社や職場の上司・同僚のために働くことに誇 を持っている 55.【5

こ か も、今の会社 働 続けたいと思う 【5.51

役職

課長相当職 【」.90

部長相当職 「」.】0

その他 10.【】

不明 1.】」

職場

もっぱ 男性が配属さ ている 1「.94

男性の方が多く配属さ ている 」4.【8

男女ほぼ同 人数が配属さ ている 「「.58

女性の方が多く配属さ ている 「「.95

もっぱ 女性が配属さ ている 【.「1

その他 0.【4

性別

男性 81.】0

女性 14.】4

学歴

不明 」.59

大卒・大学院卒 58.「1

短大・高専卒 【.「】

専門学校 9.「】

高校卒 「「.1」

中学校卒 0.」8

その他 0.15

配偶関係

配偶者あ 85.58

配偶者 し 10.95

不明 」.4】

子供の有無

子供 し 15.8【

子供あ 80.08

不明 4.0【

平均

※ 単 位 % 。

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説明変数(企業に関する属性

変数 標準偏差

従業員数 1948.8【 【「08.8」

産業

建設業 4.5【

製造業 「5.15

電気・ガス・熱供給・水道業 0.」5

卸売業 4.00

小売業 】.】「

飲食店 0.49

運輸業 4.0】

通信業 0.90

金融・保険業 【.89

不動産業 0.」1

サ ビス業 」4.」0

不明 11.「】

事業所の展開

一事業所のみ 1」.01

地域的に展開 4【.85

全国的に展開 19.【9

海外にも展開 14.9「

不明 5.5」

株式公開

一部上場 14.【1

二部上場 」.58

そ 以外の公開市場 「.【1

未公開 5】.01

不明 「「.19

資本関係

いわゆる外資系 1.91

そ 以外 85.5】

不明 1「.5「

労働組合

あ 55.」】

し 4「.「」

不明 「.40

平均

※ 単 位 、 従 業 員 数 の み 人 。 そ 以 外 % 。

-【0-

第 章 均 等 化 施 策 と ワ ー ク ・ ラ イ フ ・バ ラ ン ス 施 策 が 賃 金 と 離 職 行動 に 及 ぼ す 影 響

1 . 問 題 意 識

わ が 国 、 賃 金 、 就 業 率 、 就 業 形 態 、 管 理 職 比 率 、 労 働 市 場 に け る ェ ン ダ 格 差 が 大 い 。 こ の よ う ェ ン ダ 格 差 を 縮 小 さ せ る た め に 、 多 く の 国 二 種 類 の 政 策 が 実 施 さ て い る 。 均 等 化 政 策 と ワ ク ・ ラ イ フ ・ バ ラ ン ス (Wo r k - L i f e

B a l a n c e、 以 下 、

W L B

と 略 す 政 策 だ 。 均 等 化 政 策 に よ っ て 労 働 市 場 に け る 性 差 別 を 解 消 し 、 男 女 を 平 等

に 処 遇 す る 一 方 、

W L B

政 策 に よ 仕 事 と 家 庭 の 両 立 を 可 能 に し 、 女 性 が よ 労 働 市 場 活 躍 る 環 境 を 整 え よ う と し て い る 。

均 等 化 に つ い て 、1 9

5

年 に 男 女 雇 用 機 会 均 等 法 が 成 立 し 、1 9 9 7 年 に 法 律 が 強 化 さ た 。 そ に よ っ て 、 女 性 に 対 す る あ か さ ま 差 別 少 く っ た 。 し か し 、 近 年 そ の よ う 消 極 的 理 由 だ け く 、 積 極 的 理 由 女 性 労 働 力 の 活 用 を 進 め る 企 業 が 増 え て い る 。 そ の 背 景 に 、 女 性 の 学 歴 上 昇 、 就 業 意 欲 の 上 昇 、 少 子 化 に よ る 若 年 人 口 の 減 少 が あ る 。

、 そ の よ う 均 等 化 を 推 進 す る 企 業 実 際 に 女 性 の 賃 金 が 高 い の だ う か 。 そ を 明 か に す る の が 本 章 の 第

1

の 目 的 だ 。

女 性 労 働 力 活 用 の た め に 、 均 等 化 施 策 だ け 不 十 分 だ 。 日 本 、 ほ と の 家 庭 女 性 が 家 事 ・ 育 児 に 対 し て 責 任 を 持 っ て い る 。 し た が っ て 、 仕 事 と 家 事 ・ 育 児 の 両 立 が 可 能

け 、 企 業 女 性 を 活 用 い 。1 9 9 1 年 の 育 児 休 業 法 成 立 以 降 、 育 児 休 業 制 度 を め さ ま ま

W L B

施 策 を 実 施 す る 企 業 が 増 え た 。 均 等 化 施 策 同 様 、 近 年 法 の 枠 組 み を 超 え る 水 準 の

W L B

施 策 を 実 施 す る 企 業 が 増 え て い る 。 こ の よ う

W L B

施 策 が 離 職 行 動 に 与 え る 影 響 を 明 か に す る こ と が 本 章 の 第 の 目 的 あ る 。

こ ま 均 等 化 施 策 や

W L B

施 策 が ェ ン ダ 賃 金 格 差 に 及 ぼ す 影 響 を 分 析 し た も の に 、 冨 (1 9 、 谷 (1 9 9 7 、 阿 部 (

5

が あ る 。 冨 女 子 労 働 者 の 雇 用 管 理 に 関 す る 調 査 (1 9 年 、 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 (1 9 年 の 産 業 別 集 計 デ タ を 結 合 し て 、 女 性 雇 用 管 理 が 男 女 の 賃 金 - 勤 続 プ ロ フ ァ イ ル の 傾 の 格 差 に 及 ぼ す 影 響 を 分 析 し て い る 。 そ し て 、 採 用 や 事 業 所 間 配 置 転 換 に け る 女 性 差 別 、 賃 金 プ ロ フ ァ イ ル の 傾 の ェ ン ダ 格 差 を 拡 大 さ せ る が 、 配 置 に け る 女 性 差 別 逆 に 賃 金 プ ロ フ ァ イ ル の 傾 の ェ ン ダ 格 差 を 縮 小 さ せ る こ と を 発 見 し て い る 。

谷 賃 金 事 情 調 査 ( 大 阪 府

1 9

年 の 企 業 調 査 と 従 業 員 調 査 の 個 票 を 結 合 し て 、 企 業 の 均 等 度 が 賃 金 格 差 に 与 え る 影 響 を 分 析 し て い る 。 そ の 結 果 、 均 等 度 が 低 い 企 業 ほ 勤 続 と と も に ェ ン ダ 賃 金 格 差 が 拡 大 す る 傾 向 に あ る こ と を 発 見 し て い る 。

阿 部 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 (

1

年 と 女 性 雇 用 管 理 調 査 (

1

年 の 個 票 を

結 合 し て 、 企 業 の 属 性 が 賃 金 に 及 ぼ す 影 響 を 分 析 し て い る 。 そ し て 、 女 性 を 基 幹 的 職 務 に 配

置 し て い る 企 業 、 勤 続 に よ る ェ ン ダ 賃 金 格 差 の 拡 大 傾 向 が 弱 い こ と を 発 見 し て い る 。

-【1-

先 行 研 究 と 比 較 し た と 本 研 究 の 特 徴 、 均 等 化 施 策 の み ず

W L B

施 策 の 影 響 も 分 析 し て い る こ と 、 ま た 、 賃 金 へ の 影 響 の み ず 就 業 続 へ の 影 響 を 分 析 し て い る こ と だ 。 均 等 化 施 策 配 置 や 教 育 訓 練 に け る 性 差 別 解 消 に よ 、 賃 金 関 数 そ の も の に 影 響 を 及 ぼ す の に 対 し 、W L B 施 策 賃 金 関 数 に 与 え る 影 響 よ も 勤 続 年 数 に 与 え る 影 響 が 大 い と 考 え

る 。 さ に 、 分 析 に 使 用 し た デ タ 、 企 業 調 査 、 管 理 職 調 査 、 一 般 社 員 調 査 の つ を 結 合 し た も の あ る の も 本 研 究 の 特 徴 だ 。 こ に よ っ て 、 企 業 の 制 度 に 対 す る 管 理 職 や 一 般 社 員 の 認 識 や 評 価 が 明 か に る 。

本 章 の 構 成 以 下 の 通 あ る 。 第 節 、 本 章 の 分 析 方 法 を 説 明 す る 。 第

3

節 研 究 に 利 用 し た 調 査 の 説 明 を 行 い 、 第 節 主 要 変 数 の 説 明 を 行 う 。 第

5

節 分 析 結 果 を 議 論 し 、 第 節 議 論 を ま と め る 。

. 分 析 方 法 と 予 想 さ る 結 果

O a x a c a 1 9 7 3

、 賃 金 関 数 を 用 い て ェ ン ダ 賃 金 格 差 の 要 因 分 析 を 行 っ た 。 賃 金 格 差

、 学 歴 や 勤 続 年 数 や 他 社 の 経 験 年 数 の 説 明 変 数 の ェ ン ダ 格 差 に よ っ て 説 明 さ る 部 分 と 、 そ の 係 数 の ェ ン ダ 格 差 に よ っ て 説 明 さ る 部 分 に 分 け る こ と が る 。 前 者 、 賦 存 量 効 果 あ る い 属 性 効 果 と 呼 、 後 者 価 格 効 果 あ る い 係 数 効 果 と 呼 る 。 川 口 (

5

年 の 賃 金 構 造 基 本 統 計 調 査 を 用 い て ェ ン ダ 賃 金 格 差 の 要 因 分 析 を し た 結 果 、 賃 金 格 差 の

3

% が 属 性 効 果 、 % が 係 数 効 果 説 明 さ る と し て い る 。 属 性 効 果 の よ そ

3

分 の 、 勤 続 年 数 の 格 差 あ る 。

本 章 も 賃 金 関 数 を 利 用 し て 分 析 を 行 う が 、 属 性 効 果 計 測 い 。 と い う の 、 こ の 研 究 用 い る 調 査 ラ ン ダ ム ・ サ ン プ リ ン グ し た も の い た め 、 労 働 者 の 属 性 の 分 布 、 日 本 の 労 働 者 の 属 性 分 布 と か 異 っ て い る か だ 。 そ こ 本 章 、 賃 金 関 数 と 就 業 続 関 数 の 二 つ を 推 定 す る 。 そ の 関 数 、 労 働 者 の 属 性 を 所 与 と し 、 企 業 の 諸 施 策 が 賃 金 よ び 就 業 続 に 及 ぼ す 影 響 を 捉 え る 。

均 等 化 施 策 と

W L B

施 策 が 賃 金 と 勤 続 年 数 に 及 ぼ す 影 響 と し て 、 次 の 二 つ が 予 想 る 。

予 想

1 .

女 性 労 働 者 の 属 性 を 所 与 と し た 場 合 、 均 等 化 施 策 女 性 労 働 者 の 賃 金 を 上 昇 さ せ る 。

予 想

. 女 性 労 働 者 の 属 性 を 所 与 と し た 場 合 、W L B

施 策 女 性 労 働 者 の 勤 続 年 数 を 延 す 。

予 想 常 識 的 も の の 詳 し い 説 明 を す る ま も い だ う 。 均 等 化 施 策 、 配 置 、 教

育 訓 練 、 昇 進 男 女 を 平 等 に 扱 う と す る 施 策 あ る 。 企 業 の 均 等 度 や 均 等 化 施 策 を 捉

え る 変 数 を 説 明 変 数 と し て 用 い る と 、 こ の 変 数 女 性 の 賃 金 に 正 の 影 響 を 及 ぼ す こ と が

予 想 さ る 。 配 置 や 教 育 訓 練 の 機 会 が 平 等 に 、 勤 続 年 数 や 学 歴 の 属 性 を 所 与 と し

て 、 女 性 の 賃 金 が 上 昇 す る か あ る 。 そ に 対 し 、W L B 女 性 の 勤 続 年 数 を 延 す と 予

-【「-

想 さ る 。 仕 事 と 家 庭 の 両 立 が 可 能 と 、 結 婚 や 出 産 退 職 す る 確 率 が 低 下 す る か だ 。

W L B

施 策 が 女 性 の 賃 金 に 及 ぼ す 影 響 っ と 予 想 い 。W L B 政 策 が 労 働 者 の

モ ラ ル や 仕 事 へ の コ ミ ッ ト メ ン ト を 高 め る と 、 勤 続 年 数 を 所 与 と し て も 女 性 の 賃 金 が 上 昇 す る 可 能 性 が あ る 。 逆 に 、W L B 施 策 が 女 性 の 賃 金 を 下 る 可 能 性 も あ る 。W L B 政 策 の 利 用 報 酬 の 一 部 と 解 釈 す 、W L B が 充 実 し て い る 企 業 賃 金 を 低 く し て も 労 働 者 を 確 保

る か あ る 。

均 等 化 施 策 が 女 性 の 勤 続 年 数 に 及 ぼ す 影 響 も 明 確 に 予 想 い 。 女 性 の 賃 金 を 上 昇 さ

せ る こ と に よ 就 業 続 に 正 の 影 響 を 及 ぼ す と 予 想 る 。 た だ し 、 賃 金 上 昇 の 影 響 を 除 去

す 、 均 等 度 や 均 等 化 施 策 自 体 が 就 業 続 に 影 響 が あ る か う か わ か い 。 均 等 待

遇 に よ っ て 就 業 続 意 欲 が 向 上 す る 可 能 性 も あ る が 、 逆 に 均 等 待 遇 に よ っ て 男 性 並 み の 責 任

が 要 求 さ 、 家 庭 と の 両 立 が 困 難 に る か も し い 。