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実験方法

ドキュメント内 修士学位論文 (ページ 57-60)

第7章 第1実験

7.1 実験方法

密な他者)」と「この教室で同じテストを受けた同学年の平均的な学生(平均的他 者)」の2種類を設定することから、2種類のフォームを用意してランダムにいずれ か一方を配布した。回収できた172部の内訳は、親友・親密な他者のフォーム

(TMU19001)が88部、平均的他者のフォーム(TMU19002)84部であった。

7.1.2 質問紙の構成

質問紙は以下のとおりである。

(1)フェイスシート

[Part1] 学年、所属(学部・学科)、専門(研究室)

(2)課題と自己評価

[Part2-①] 難易度が低い課題【総合テスト(A)】

[Part2-②] 難易度が高い課題【総合テスト(B)】

[Part2-③] 自己評価

(3)他者との比較

[Part3-①] 他者との比較(親友・親密な他者との比較)

[Part3-②] 他者との比較(平均的他者との比較)

なお、実験参加者に配布する質問紙の構成は次のとおりであり、冊子の形式にして まとめて配布した

【親友・親密な他者との比較のケース】

[Part1]➡ [Part2-①]➡ [Part2-②]➡ [Part2-③]➡ [Part3-①]

【平均的他者との比較のケース】

[Part1]➡ [Part2-①]➡ [Part2-②]➡ [Part2-③]➡ [Part3-②]

7.1.3 調査内容

実験参加者に「大学生の志向性に関する調査」と題して、最初に実験を実施した大 学の卒業生を新卒採用した実績がある国内企業の採用試験で実際に使用された「基礎 的な知識や一般常識により短時間で正解できるよう設計された難易度が低い問題」と

「応用力や推理力、時事知識が不可欠で解答にも時間がかかるよう設計された難易度 が高い問題」を活用し、総合テスト(A)として難易度が低い基礎的な課題10問を、

総合テスト(B)として難易度が高い発展的な課題10問を連続して解答させる。

次に、解答終了直後に、正解をフィードバックしない状態で、総合テスト(A)及 び総合テスト(B)のそれぞれについて、自分の正解が10問中何問と思うか、「0:全 問不正解」から「10:全問正解」までのリッカートタイプの尺度(11件法)で回答を 求める。他者との比較を行う過程で、自己評価の書き換えや修正が起こらないよう、

回答後に速やかに回収する。

続いて、総合テスト(A)及び総合テスト(B)のそれぞれの第1問から第3問の正 答を実験参加者にフィードバックし、他者の得点を推定するのに十分な情報を与えた上 で、他者と比べた自己評価を「1:とても少ない」から「7:とても多い」までのリッ カートタイプの尺度(7件法)で回答させ、比較相手よりも自分の得点が上か下かの 回答を求める。併せて、比較相手が親友・親密な他者のケースでは、実験参加者に対 して質問紙上に具体的に想起した人物のイニシャルを記入するよう求めた。最後に、

総合テスト(A)及び総合テスト(B)を回収して採点を行い、実験参加者の実際の 得点を集計した。

なお、Alicke(1985)やBrown (1986)を嚆矢とする平均以上効果の先行研究の多 くが、実験参加者へ自己評価と他者評価を別々の尺度で回答させ、 2つの差を測定す る間接的比較法を採用してきた。これに対して、本研究では 通常の認知心理学実験で 多数の人々と自己を明示的に比較するよう要求する際に使用する直接比較法を採用し ている 11

11 Heine et al. (2001) では、直接比較法を採用することにより、中央値を差し引いて得 られる値が正ならば平均以上効果が、負ならば平均以下効果が現出していると判定してい る。一般に、テストを実施すると、成績に正規分布が見られ、受験者の半数が平均以上で 残り半数が平均以下となる。よって、本研究の質問紙Part3-①及びPart3-②では、実 験参加者の50%以上が尺度の5~7に回答していた場合には、簡便的に平均以上効果が現 出したことを確認できる(c.f.,8.1.3 調査内容)。

7.2 結果

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