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実験環境

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第 5 章 原子力発電プラントの模擬的な環境にお ける ISSAR の評価実験けるISSARの評価実験

5.4 実験方法

5.4.1 実験環境

MGT発電施設

本実験は、神戸大学海事科学部のマイクロガスタービン(MGT)発電施設1階の1 画を実験環境とした。このMGT発電施設はタクマ汎用機械株式会社製のマイクロガス

タービン(TCP-30)、冷水ポンプ、冷却水ポンプ、それらを繋ぐ配管とバルブによって

構成される。また、強制対流熱伝達実験装置と蒸気レシプロ機関が併設している。強 制対流熱伝達実験装置はサージタンク、ポンプ、伝熱テスト部、ヘッドタンクおよび冷 却器からなる水ループである。図5.9に実験環境の機器配置図を示す。MGT発電施設 は原子力発電プラント環境を比較した場合、原子力発電プラントはMGT発電施設よ りも遥かに広大であるが機器配置が複雑でバルブが多数存在するという点で共通して いるため、MGT発電施設に存在する多数のバルブから指定されたバルブを順番に探し 出す作業をタスクとした場合の実験結果は、原子力発電プラントの系統隔離作業に適 用できると考えられる。

図 5.9: 実験環境の機器配置図

実験環境

図5.10に示すような、MGT発電施設において、50個のバルブを対象に実験を行っ た。全てのバルブには、識別番号として7桁の無作為な数字が記入された識別IDタグ とRFIDタグを取り付けた。それぞれ絵柄の異なる62個のマーカをMGT施設中に、

どこにいてもマーカが視界に入るような位置に貼り付けた。また、実験の様子を記録 するために固定カメラを3台設置し、被験者の行動を撮影した。

図 5.10: 実験環境の概観

実験室環境におけるウェアラブル型ISSAR評価実験と同様に、固定カメラの映像と 被験者に提示する映像の4つの映像を4画面スプリッタを介して1つの画面に統合し、

実験中は、その映像をビデオに録画すると共にテレビに表示し、実験者が被験者に提 示する映像に問題が生じていないかを確認した。また、MGT施設は広く入り組んでお り、固定カメラの死角が多数存在するため、実験者の1人がハンディビデオカメラを持 ち、タスクの最中は被験者の後方から実験の様子を撮影した。図5.11にバルブ、マー カと実験機器の位置を記した実験環境の見取り図を示す。

実験状況やISSARの情報提示内容を記録するために実験環境録画システムを構成し た。図5.12に実験環境録画システムの構成を示す。実験環境録画システムでは、3 の固定カメラが図5.11に示す場所に実験環境を撮影するために配置されている。一方、

タスク中は被験者が使用するディスプレイの映像は無線トランスミッタによって実験 環境録画システムに送信されており、UHFアンテナがその映像を受信する。その映像 は、観察用のテレビを通って、3台の固定カメラの映像と共に画面4分割統合機によっ て一つの画面に統合され、ビデオデッキで録画される。その録画映像は4分割画面表 示テレビに映され、実験者は実験中それを監視する。

図 5.11: 実験環境の見取り図

図 5.12: 実験環境録画システム

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