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国主導でエコシステムを構築したイスラエル

ドキュメント内 open innovation表1-表4_1c (ページ 125-129)

産学連携の現状②

4.3 国主導でエコシステムを構築したイスラエル

国主導でエコシステムを構築したイスラエル

インテルやIBM、アップル、グーグルなど名立たる大手IT企業や著名なVCの存在が大きいシリ コンバレーに対し、イスラエルは国・政府主導で大学機関、スタートアップ、ベンチャーキャピタル、

さらに海外投資家、グローバル企業を巻き込んだエコシステムを構築した。イスラエルにおける特 徴と成功要因を分析すると、①制約の多い環境が育てた起業家精神、②軍事防衛分野から派生 した高度な技術、③政府による積極投資および支援体制、④欧米を中心としたグローバル企業 M&Aによるエグジットといったポイントが見られる84

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Yozma Fund

イスラエルのベンチャー企業が隆盛する起点となったのが、1993年に設置されたYozmaプログ ラムを通した国内VC産業育成である。1990年代、同プログラムでは年間1億ドルを投じ、イスラエ ル政府、米国およびイスラエルVCの3者によるVCを10社設立した。同プログラムの成功要因は、

米国VCを呼び込んだことでイスラエル側がVCの知見や運営方法を学べたことにある。これらの VCは、現在総額210億ドルの資金を運用し、国内ベンチャー企業に出資している。

現在イスラエルにR&D拠点設置、またはベンチャー企業を買収して現地拠点としたグローバル 企業は300社に上る。2011年には国内R&D投資に占めるグローバル企業のシェアは投資総額の 63%に達した。

図表 4-14 イスラエルにおける主要グローバル企業のR&D拠点

出所: OCS

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図表4-14 イスラエルにおける主要グローバル企業のR&D拠点

図表 4-15 BERDにおけるグローバル企業のシェア(%

出所: OECD

Global Enterprise R&D Collaborationプログラム

Global Enterprise Collaboration Programは、2005年にイスラエルのベンチャー企業と多国籍 企業(MNC)間の共同研究開発事業を促進する目的で設置されたプログラムである87。同プログ ラムでは、イスラエル側(ベンチャー、OCS)が研究資金を拠出し、MNCはリソースやナレッジ提 供で支援する。OCSはプログラム運営や資金拠出で協力するが、MNCとベンチャー企業の交渉 等には直接干渉しないのが特徴である。同プログラムにおけるMNCおよびイスラエル企業に求め られる要件と主なメリットを以下に整理する。

図表 4-16 Global Enterprise R&D CollaborationにおけるMNCとイスラエル企業の要件

MNC イスラエル企業

 年間売上高20億ドル以上  年間売上高7,000万ドル未満

 世界規模で事業展開しており、R&D投資

に積極的である  R&Dプログラムに投資可能

 開発要望の高い技術や分野におけるイス ラエル有望企業を、OCSが紹介

 OCSがリスクと資金負担(プログラム総額 の50%未満)で支援

 リソース・ナレッジ提供の代わりに、新技術 の知的財産権を取得・共有可

 MNCとの協業、MNCによる知見共有、グ ローバル市場へのアクセス

出所: OCS

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図表4-15 BERDにおけるグローバル企業のシェア(%)

図表4-16 Global Enterprise R&D CollaborationにおけるMNCとイスラエル企業の要件

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MNC活用事例と日本企業の動向

2015年までに、Global Enterprise Collaborationプログラムを活用したMNCは43社に上る。特 に、独医薬品大手Merckと量子ドット技術を持つQlight Nanotechは、MNCとイスラエルベンチャ ーとの連携の好事例である。シーズ段階の技術ではベンチャー企業単独で事業化を達成すること は困難だが、同プログラムを活用したことでOCSより150万ドルの投資、Merckより事業化支援を 受け、市場投入に成功。Merckは出資を行った後、2015年6月に同社を買収している。

図表 4-17 プログラムを活用したMNC(※赤枠は日本)

出所: OCS

日本企業に関しては、2014年5月、NECが最初に同プログラムに参画した後、パナソニック、

NTT、リコーが続いている。NECは積極的にイスラエルで活動しており、サイバーセキュリティ/

医療/環境分野などを中心に2-3ヶ月に1度イスラエルを訪問し、ベンチャーの視察を行ってい る。また、イスラエルベンチャー企業に対する投資も今後増やしていく計画としている。

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図表4-17 プログラムを活用したMNC(※赤枠は日本)

4.3.3 「世界のイノベーションンハブ」としてのイスラエル

現在、イスラエルには世界の優良企業300社が新技術開発・製造拠点を設置している。また、

イスラエルベンチャーのIPOまたはM&Aによるエグジット数は年間およそ100社に上る。

図表 4-18 イスラエルに拠点を置く主要企業

出所: IVC-Online

図表 4-19 イスラエルベンチャーの年間エグジット数と最近のエグジット事例

年間エグジット数 最近の主なエグジット例と上場・買収額(USドル)

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4.3.3 「世界のイノベーションンハブ」としてのイスラエル

現在、イスラエルには世界の優良企業300社が新技術開発・製造拠点を設置している。また、

イスラエルベンチャーのIPOまたはM&Aによるエグジット数は年間およそ100社に上る。

図表 4-18 イスラエルに拠点を置く主要企業

出所: IVC-Online

図表 4-19 イスラエルベンチャーの年間エグジット数と最近のエグジット事例

年間エグジット数 最近の主なエグジット例と上場・買収額(USドル)

図表4-18 イスラエルに拠点を置く主要企業

図表4-19 イスラエルベンチャーの年間エグジット数と最近のエグジット事例

4.3.3 「世界のイノベーションンハブ」としてのイスラエル

300 leading corporations have opened development and

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