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世界最大規模のアクセラレーター・インキュベーター

ドキュメント内 open innovation表1-表4_1c (ページ 122-125)

産学連携の現状②

4.2 エコシステムを先導するシリコンバレー

4.2.3 世界最大規模のアクセラレーター・インキュベーター

シリコンバレーから数多くのベンチャー企業が生まれる背景には、大規模なアクセラレーターや インキュベーション施設の存在がある。500 StartupsやY Combinator、TechStarsをはじめとした これらの組織では初期段階での投資および支援プログラムの提供の他、同地域のエコシステム に精通するメンターがVCとの付き合い方やビジネスのスケール方法、プロトタイプの作成など多 様な相談・アドバイスを提供している。大企業やベンチャー企業同様に、複数のアクセラレーター・

インキュベーターが近接していることがわかる。

81 MaGIC、Programs with Stanford, https://global.mymagic.my/en/stanford/

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図表4-12 スタンフォード大学とマレーシア政府の連携プログラム

4.2.3 世界最大規模のアクセラレーター・インキュベーター

図表 4-13 シリコンバレーに集中するアクセラレーター・インキュベーター

出所: 事業構想大学院大学82

ここでは、500 StartupsとPlug and Playの主な支援内容について紹介する。

500 Startups

500 Startups はマウンテンビューに拠点を置くインキュベーション施設で、起業家にシード・フ ァンディングを行なうと同時に、起業家のビジネス立ち上げをサポート、これまでに累計300社以 上に投資を行ってきた。500 Startupsでは、起業家が持っているアイデアを製品にするための 様々なサポート、ベンチャー企業に対して、25,000ドルから10万ドルの小額投資を行い、そのリタ ーンとして会社株式の5%程度を取得する。同インキュベーションプログラム「500 Startups Accelerator」では、3ヶ月から6ヶ月の 期間で、製品開発から次期ファンディング獲得までを目指 す。このプログラムに参加するベンチャー企業は、500 Startupsからファンドを得て製品開発を行

い、DemoDayと呼ばれるプログラム最終日のピッチイベントを通してベンチャーキャピタルからま

とまった額の投資を受けることを目指す。

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図表4-13 シリコンバレーに集中するアクセラレーター・インキュベーター

シリコンバレーのインキュベーター

“silicon Valley in a Box”

14 Y Combinator

I/O Ventures

Plug and Play Tech Center 500 Startups The Foundation Institute

AngelPad

nestGSV

First Floor Labs @AOL Dog Patch Lab

GreenStart

LightSpeed Summer Fellowship

Environmental Business Cluster Lemnos Labs

JFE Network

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プログラム中の支援内容としては、Weekly Accelerator Curriculumとして毎週同組織のメンタ ー(約120名登録)と支援ベンチャー企業が1対1で打ち合わせを行いアドバイスを受けるセッショ ンの設置、専任デザイナーがベンチャー企業のウェブサイトやスマートフォン・アプリのデザインに アドバイスするUX支援、Investor Demo DayというVC向けの製品デモイベント等である。また、支 援ベンチャー間の連携提案や互いのサービスや技術からコラボレーションを生むコミュニティ形 成・運営にも力を入れる。

Plug and Play

500 Sartupsに並ぶインキュベーション施設で、Plug and Playはシリコンバレー3ヶ所にオフィス を開設し、常時300 社以上が入居する。同組織が提供する「Startup Camp」というプログラムで は、10週間という期間で製品を開発し、メンターによるアドバイス等を通じて改良を重ね、最終的 に新製品のデモまで漕ぎ着ける。「Startup Camp EXPO」と呼ばれる本デモは年2回開催されて おり、500 StartupsのDemo Day同様、投資を受けることを目的にVCへの製品・サービスを紹介 するピッチを行う。Plug and Playでは、特に大学生や若手人材を対象としているのが特徴で、ベ ンチャー企業だけでなくスタンフォード大学やプリンストン大学等の大学機関を通じてのエントリー も可能である。そのため、アイデアやコンセプトを事業レベルにまで昇華させるサポートに力を入 れており、常駐メンターからアドバイスを受けられる「Executives In Residence」では事業モデル の構築方法からVCとの対応の仕方などを教育する83

このようにシリコンバレーでは、VCやエンジェル投資家による豊富な資金、大学・研究機関、世 界各国からの移民が流入し多様性を持った優秀な人材の集結、大企業やベンチャー企業間の人 材流動性、起業成功者によるメンター支援、ベンチャー支援で重要な役割を担うアクセラレータ ー・インキュベーション施設などがつながるコミュニティが形成されており、人材・資金・技術が流動 し、常に新たな企業やイノベーションが生まれ続ける循環機能を持つエコシステムが構築されて いる。

83 NEDOシリコンバレー事務所 「シリコンバレーにおけるITイノベーション」(2012年9月)

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国主導でエコシステムを構築したイスラエル

インテルやIBM、アップル、グーグルなど名立たる大手IT企業や著名なVCの存在が大きいシリ コンバレーに対し、イスラエルは国・政府主導で大学機関、スタートアップ、ベンチャーキャピタル、

さらに海外投資家、グローバル企業を巻き込んだエコシステムを構築した。イスラエルにおける特 徴と成功要因を分析すると、①制約の多い環境が育てた起業家精神、②軍事防衛分野から派生 した高度な技術、③政府による積極投資および支援体制、④欧米を中心としたグローバル企業 M&Aによるエグジットといったポイントが見られる84

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