第 6 章 危険感受性シートによる安全教育
6.2 危険感受性シートによる安全教育の進め方
安全教育の有効性を検証するために、「安全教育群(以下、教育群)」と「安全未 教育群(以下、未教育群)」に分けて実施して両群を比較した。図
6-1
にその流れを 示す。図
6-1
危険感受性シートよる安全教育の有効性検証の流れ 出典:筆者作成「教育群」は、第
1
回目測定をおこない、その後に第2
回目測定を実施した。「未 教育群」は、第1
回目測定をおこない、「交通安全運転に関する映像(約14
分)」8888 交通安全運転に関する映像で使用した映像は以下の通りである。
・自転車交通安全教育「あなたの人生も変える加害事故」上映時間:7分
出所:http://www.youtube.com/watch?v=rS9LnD7r6b0 2013年5月2日アクセス。
・自転車交通安全教育「危険を予測してみよう! ~被害事故~」 上映時間:3分 出所:http://www.youtube.com/watch?v=2UlO5dJy1uE 2013年5月2日アクセス。
・自転車交通安全教育「ふいに襲ってくる事故の恐怖」 上映時間:3分
出所:http://www.youtube.com/watch?v=4TXI8PDdIts 2013年5月2日アクセス。
109
を見てから、その後に第
2
回目測定を実施した。そして、安全教育をおこなった。表
6-1
に危険感受性シートによる安全教育内容を示す。表 6-1 危険感受性シートによる安全教育内容
出典:筆者作成
第
1
回目、第2
回目測定ともに同じ危険感受性シートである(図6-2、
図6-3
参照)。 このシートに危険個所にマル(○)を付け、マルを付けた個数を回答してもらった。「脚立作業」、「配線接続の作業」の設問については、「KY活動で最も周知すべき内 容」を自由記述で回答してもらった。
110
図 6-2 危険感受性シート(立馬作業、脚立作業)
出典:筆者作成
図 6-3 危険感受性シート(配線ラック内のチェック、配線接続の作業)
出典:筆者作成
図
6-4
に事故防止活動のアンケート調査質問紙を示す。フェースシートの基本属111
性は、氏名、年齢、経験年数、現場での役割の
4
項目とした。アンケート調査内容 は、現場で労働災害又は品質事故を防止するために効果的な項目として、①作業前 のKY
活動、②作業手順書の周知徹底、③作業員の適正配置、④定期的な安全教育 の参加、⑤過去事故事例の活用、⑥ヒヤリ・ハットの共有、⑦その他(自由記述)として複数回答が可能とした。
図 6-4 事故防止活動のアンケート調査質問紙 出典:筆者作成
危険感受性シートは、筆者を含む
2
名の安全管理者によって模範解答と照合し、同じ群における第
1
回目と第2
回目の測定の差は、対応のあるt
検定で有意差を調 べた。さらに、「教育群」と「未教育群」における測定の差は、対応のないt
検定で 有意差を調べた。なお、統計解析ソフトはIBM
社のSPSS Statistics Version 19
を用 いた。「KY 活動で最も周知すべき内容」を自由記述については、KJ 法を用いて分 類した。自由記述回答者のID
番号は、調査した日付の順に付けて教育群を英文字112
の
E、未教育群を N
として番号の前に付けた。安全教育対象は、現場代理人、職長、作業員、SE89(社員及び