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動作

ドキュメント内 master thesis watanabe 2001 ver1 3 (ページ 69-72)

第 5 章 CdTe ピクセル検出器試作第1号の性能 評価評価

5.1 動作

5.1.1 動作成功

試作第1号のピクセル検出器の共通電極であるIn電極にバイアス電圧を与え、57Co線源からの ガンマ線を当てることにより、ガンマ線イベントの取得に成功した。動作条件は以後、温度−20C In電極に与えるバイアス電圧800Vである。また、ピクセル検出器のガードリングはグランドに 落としている。

5.1.2 イベント処理

各イベントでVA2TAの全チャンネルの出力がADCCHの値で得られる。このイベントデータ からペデスタルを求め、コモンモードノイズを差し引き、ピクセルからの信号のパルスハイトを 出すために次のようなイベント処理を全データ取得後、おこなった。

1. 全イベントデータを用いて、VA2TAの各チャンネルの平均を求める。

2. 1で求めた平均から60ADCCH以上であるものはガンマ線イベントであると考えて、それら

を除き、VA2TAの各チャンネルの平均を求め、これをペデスタルとする。

3. 各イベントデータからペデスタルを引く。

4. ピクセルにつながっていないVA2TAのチャンネルのデータから各VA2TAChipごとに コモンモードノイズを求める。

5. ピクセルにつながっているVA2TAのチャンネルのパルスハイトからそれぞれのChipのコ モンモードノイズを差し引き、これをパルスハイトとする。

5.1.3 ファーストライトイメージ

パルスハイトが200ADCCHを越えるイベントで作ったイメージを図 5.1 に示す。使った線源 は、57Co (a)はピクセル検出器全体に照射したものである。(b)は図5.2 のようにして、取得 したもので、鉛製のオブジェの影が見えている。

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18

IMAGE (PH 200 ADCCH)

(a)

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18

LEAD STAR IMAGE (PH 200 ADCCH)

(b)

図5.1: (a)は、CdTeピクセル検出器の全面に57Coを照射したときのイメージ。(b)は図5.2のセッ トアップで取得したイメージ。どちらも200ADCCH以上のガンマ線イベントに対するイメージ。

(a)

(b)

図 5.2: (a)は、イメージ取得時のセットアップの模式図。ピクセル検出器の直上にオブジェを置

き、上から57Coを照射。(b) は使用したオブジェ。鉛シート(1mm厚)を切って、製作。

5.1. 動作 69 5.1.4 スペクトル

あるピクセル(X=7,Y=2)から得た57Coのスペクトルを図 5.3 に示す。122keVのピークのエ ネルギー分解能はFWHM7.3keVで、136keVのピークも分離されている。200ADCCHから

300ADCCHにある成分は、後方散乱によるものとエスケープピークが混じったものであると考え

ることができる。

図 5.3: CdTeピクセル検出器で得られたあるピクセルのスペクトル。線源は57Co122keV 136keVのピークは分かれて見えている。122keVのピークのFWHMは、7.3keV200ADCCH

ら300ADCCHの成分は後方散乱によるものとエスケープピークが混じったものであると考えら

れる。

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