浄水場
+水道管
水を飲む
安心・安全な水の供給
水 設備 浄水器
取水地 あり 管路品質
維持困難
自動 販売型 浄水器
水 設備 浄水場
殺菌 装置
水設備 排水
設備
汚泥処理 装置 水処理
装置 前処理
装置
脱水 装置
焼却 装置 濃縮
装置 膜ろ過
装置 沈殿槽 管路品質 維持容易
井戸 ボトル 配給
Level 7
Level 6
Level 5
Level 4
Level 3
Level 2
Level 1
集合地域に 供給
付帯 設備
土木 建築
電気
計装 建屋 沈殿槽 維持
管理
離散地域 に供給
取水地 なし
ボトル
配給 移住
保守管理 システム
監視 システム
料金徴収
システム 管路
安心・安全な町づくり
安心・安全な国づくり
電気、ガス供給など 国内ネットワーク
安心・安全な地域づくり
B国:国づくり 国家横断システム
本当にやりたい のはどれか?
⑥ 実現性分析(価値デザインマトリックス)
海外水ビジネスの事業形態について民間委託、PPP、現地企業投資、ODA+製品売り、
の4種を想定し、これらの価値の比較を行った。
民間委託については事業規模が巨大であり、仮に韓国・中国等の企業と受注競争になっ たとしても、規模の益より収益性は大きいと言える。またアジア・中東・アフリカ等の地 域では生活レベルが向上しつつあり、都市部の人口密度の高まりと水システム使用料金を 支払えるだけの余裕が出来つつあるので成長性は高いと言える。しかしながら現状では欧 米企業が市場をほとんど独占しており、日本企業は殆ど市場に参入できていない。また政 治リスク・治安リスク・盗水等が著しく高く事業リスクは高いと言える。また企業が現地で 一から事業を立ち上げるので環境適応に時間がかかる。
PPPについては事業規模が巨大であるが現地自治体との共同事業であり、収益性は民間 委託より小さいと言える。またアジア・中東・アフリカ等の地域では生活レベルが向上し つつあり、都市部の人口密度の高まりと水システム使用料金を支払えるだけの余裕が出来 つつあるので成長性は高いと言える。しかしながら現状では欧米企業が市場をほとんど独 占しており、日本企業は殆ど市場に参入できていない。また政治リスク・治安リスク・盗水 等が著しく高く、さらにトラブル発生時の対応が企業側のみで意思決定出来ず、また対応 によってはどちらか一方に負荷のかかる場合がありその場合合意形成が難しく時間がかか るため事業リスクは民間委託より高いと言える。また企業が現地自治体と組むので一から 事業を立ち上げるよりも環境適応に時間がかからない。
現地企業投資については事業規模が巨大であるが投資度合によってリターンが変わる。
民間委託やPPPより収益性は小さい場合が多い。またアジア・中東・アフリカ等の地域で は生活レベルが向上しつつあり、都市部の人口密度の高まりと水システム使用料金を支払 えるだけの余裕が出来つつあるので成長性は高いと言える。しかしながら現状では欧米企 業が市場をほとんど独占しており、日本企業は殆ど市場に参入できていない。また政治リ スク・治安リスク・盗水等が著しく高いが、投資度合いによって負担が変わる。また現地企 業が基本的に事業運営を行うので一から事業を立ち上げる民間委託や PPP よりも環境適 応に時間がかからない(図表 3-42参照)。
図表 3-42 価値デザインマトリックス
ODA+製品売りについては事業規模に占める製品の割合が小さく、またほとんどの製品 で競争があり、収益性は小さい場合が多い。またアジア・中東・アフリカ等の地域では生 活レベルが向上しつつあり、都市部の人口密度の高まりと水システム使用料金を支払える だけの余裕が出来つつあるので成長性は高いと言える。市場占有性としては膜等一部の製 品では市場占有率が高いが、全ての製品が占有率が高いという訳ではない。契約条件にも よるが概ねリスクは他の事業より低い。また企業が一から事業を立ち上げるので環境適応 性は低いが、事業規模が小さいので与える影響も小さいと考える。
⑦ 関係性分析
全体(プログラム)と部分(各プロジェクト)の関係付けが重要である。各々のプロジ ェクトに自主性・自立性を持たせつつ全体としての成果を期待するにはこの関係に一定の ルールを設ける必要がある。ルールには原則や組織体制、行動指針等が含まれる。
例えば、海外水サービス事業進出プログラムというものがあったとしよう。ここで、こ のプログラムを構成するプロジェクトとして、「事業受注遂行プロジェクト」「サービス モデル実績構築プロジェクト」「海外事業用資本・リスク拡充プロジェクト」「海外ビジ ネススキルUPプロジェクト」「トータル水ビジネス技術力UPプロジェクト」の5大プ ロジェクトがあるとする。この時、「海外ビジネススキルUPプロジェクト」は「営業力・
交渉力向上プロジェクト」と「言語・文化理解力向上プロジェクト」の2つの小プロジェ クトで構成されているとする。この時、「言語・文化理解力プロジェクト」は「海外水サ ービス事業進出プログラム」の一部を構成しており、このプログラムを成功させるために は3年以内に全社員がTOEICで500点以上取得しなければならない。それは、3年後に は海外プロジェクトを本格的に開始するからである。そのための要員として専属スタッフ
企業が一か ら始めるの で低 契約条件によるが 水事業よりリスク 低
膜など一部 製品は占有 性大 同上
事業規模小さく 競争により収益 小
ODA+
製品売り PJ
現地企業な ので現地環 境適応性高 顧客と組む ので適応性 高
企業が一か ら始めるの で低
環境適応性
投資度合いのリス ク負担なので低 企業側のみで意思 決定出来ないので リスク高
PPPほど高くない が事業規模大きい のでトラブル発生 時のリスク高
リスク性
一部有り 現状ほとん ど無し 現状ほとん ど無し
市場占有性
同上 同上 これから の市場な ので高
成長性
投資度合いによ るが民間委託や PPPより小 現地企業
投資PJ
顧客と分け合う ので民間委託よ り小
PPP PJ
競争により収益 小でも事業規模 大なので収益性 大
民間委託 PJ
収益性 価
値 デ ザ イ ン マ ト リ ッ ク ス
企業が一か ら始めるの で低 契約条件によるが 水事業よりリスク 低
膜など一部 製品は占有 性大 同上
事業規模小さく 競争により収益 小
ODA+
製品売り PJ
現地企業な ので現地環 境適応性高 顧客と組む ので適応性 高
企業が一か ら始めるの で低
環境適応性
投資度合いのリス ク負担なので低 企業側のみで意思 決定出来ないので リスク高
PPPほど高くない が事業規模大きい のでトラブル発生 時のリスク高
リスク性
一部有り 現状ほとん ど無し 現状ほとん ど無し
市場占有性
同上 同上 これから の市場な ので高
成長性
投資度合いによ るが民間委託や PPPより小 現地企業
投資PJ
顧客と分け合う ので民間委託よ り小
PPP PJ
競争により収益 小でも事業規模 大なので収益性 大
民間委託 PJ
収益性 価
値 デ ザ イ ン マ ト リ ッ ク ス
を3名配属した。ここで、この「3年以内に全員500点以上」を達成させるためにいくつ かの小プロジェクトを実施していく。それは、「社内教育」「中途採用」「海外現地出向」
「外部研修」の4つに構成され、それはさらに営業・技術等の部門別、アメリカ・ヨーロ ッパ等の地域別に分かれる。ここで、これらは原則として「言語教育は定時時間外に実施 する」事となっている。定時時間内は通常業務を優先させるためである。また、評価基準
はTOEIC 点数とし、半年毎にチェックを行い、達成レベル・達成人員数が進捗より遅れ
た場合、プロジェクトの組換え等を行う。例えば、中途採用枠の増加や、現地出向者数の 増加、または人事考課に対する TOEIC 点数の割合を高める等のルール改正などである。
それでも進捗が遅れる場合には商社等スキル保有企業との提携、さらには合併等も選択肢 として考えていく。こういった原則・ルール等を整備しプログラムと各プロジェクトとの 関係を明確にし、「無駄なプロジェクト(いろいろやったけど結局何の役にも立たなかっ た)」といった事の無いよう、常に目標・目的を意識しつつ状況に応じて方法・手段を切 り替えられるようにしておく。そのためにプログラムと各プロジェクトの関係を明らかに しておく事は重要である(図表 3-43参照)。
図表 3-43 関係性分析(例)
ここで、関係付けを整理するには、各ステークホルダー毎により関係性が異なるのでこ れを整理する事が重要である。例えば、浄水場を PFI等により企業が委託運営する場合、
事業運営には企業体を形成する場合が多いのでまず「パートナー」が関与してくる。その
海外水サービス事業進出プログラム
海外事業用 資本・リスク拡充
プロジェクト サービスモデル実績
構築プロジェクト
海外ビジネススキルUP プロジェクト
営業力・交渉力向上 プロジェクト 言語・文化理解力 向上プロジェクト 事業受注遂行
プロジェクト
進捗状況に応じて プロジェクトの組替え
ルール(例)
半期毎にチェックし 進捗より遅れた場合 プロジェクトを変更する
・社内教育 ・現地出向
・中途採用 ・外部研修
・ルール改正
(TOEIC点数と人事考課の組合せ等)
原則(例)
言語教育は定時時間外に 実施する
(定時時間内は通常業務を優先)
例)言語力向上 目標:3年以内に全社員が
TOEIC500点以上取得 作成ドキュメント全て英文化
専属スタッフ:3名 トータル水ビジネス 技術力UPプロジェクト