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住宅・都市行政の再編による住宅行政の強化

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7. 短期施策の検討

7.1 住宅・都市行政の再編による住宅行政の強化

表 7.1 住宅行政関連組織とその活動

行政機関 住宅行政に関する活動

NESDB  住宅政策を含む国家経済社会開発計画の作成

 住宅政策作成専門部署はない NHPB  長期的国家総合住宅政策作成・監督

 活動中止中 MOI

 住宅地を含む土地利用・都市マスタープラン作成、土地開発審査、コミュニティ 開発方針作成、都市計画法・建築基準法の施行

 住宅関連部署はなし MSDHS

 NHA(公共住宅供給)、CODI(コミュニティ開発)を傘下にもつ

 NHA、CODIの一般管理費の予算措置

 住宅政策・住宅計画の策定はしていない MOF  持家取得促進のための持家購入奨励策の実施

 MOF傘下のGHBやGSBなどSFI8社の管理 地方政府  低所得者用住宅供給

 都市マスタープラン作成及び土地開発審査 NHA  低中所得世帯に対する住宅供給

CODI  低所得世帯の住宅を含むコミュニティ開発 出所:JICA調査団

7.1.2 住宅行政のための新組織

住宅行政のための新組織として、住宅政策立案を担当する住宅・都市開発委員会

(HUDB)

の設立と、

住宅の計画・調整・規制・監督等の行政を担当する新組織設立の検討・実施を行う。

(1)

住宅・都市開発委員会(HUDB)の設立

住宅開発に関する政策は、建築物単体の開発だけでなく、その集合体としての住宅地の開発をも 扱うのが一般的である。どこに、どれだけの規模の住宅地を開発するかは、都市計画や都市開発 と一体的に計画する必要がある。しかし、現在活動を中止している国家住宅政策委員会(

NHPB

) は住宅政策・計画を立案する小委員会は持っているが、都市計画・開発の政策を検討・立案する 小委員会を持っていない。

既存の

NHPB

が都市計画・開発と調和のとれた住宅整備計画・開発のための政策立案組織となる ため、都市政策・計画小委員会を新たに設け、都市と住宅を一体的に扱えるようにする。また、

住宅市場や住宅産業に関する政策も新たに検討・策定するようにする。この検討・策定は既存の 小委員会が行うようにする。これらの組織変更に合わせて、名称も住宅・都市開発委員会

(HUDB)

と改める。

明確な政策や計画なくして個別プロジェクトの着実な実施はできないため、

HUDB

設立はできる だけ速やかに行うべきである。現在実施されている第

11

次五箇年国家開発計画

(2012

2016)

2016

年を最終年としている。

2017

年からの新たな五箇年計画を策定するためにも、設立に必要な 調査・検討を、他の戦略の調査・検討に先駆けて行うべきである。

出所:JICA調査団

図 7.1 HUDBの小委員会構成

(2)

住宅行政を担当する新組織の設立

現在、住宅行政、たとえば、住宅供給計画、住宅セクターの規制・監督を担う機関が省・部局レ ベルで存在していない。住宅市場や住宅関連産業の規制・指導・監督をおこなう部署もなく、住 宅市場、住宅業界に対する政府の関与も弱い。

MSDHS

は、社会福祉やセーフティーネットとして、低中所得世帯向け住宅供給を

NHA

CODI

を通じて行っている。

NHA

内の既存

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部門は、住宅政策・計画部、住宅開発戦略部という住宅 政策に関連する部門と住宅建設、コミュニティ開発等の事業実施部門から構成されている。

MOI

は、都市計画や都市インフラ計画、宅地開発許可等を扱う部署は持っているが、住宅整備に関す る部署は存在せず、住宅行政にも係わっていない。

しかし今後行政は、低中所得世帯に対する住宅供給だけでなく、国全体を対象とした住宅整備お よび都市整備を一体的に行うことが求めれられる。また、住宅行政として、公明性

/

透明性と効率 性の向上をより一層求められることから、レギュレーターとオペレーター機能の分化が進む方向 にあるものと考える。

そのため、

NHA

の住宅計画部門と事業実施部門を分離することを提案する。分離された計画部門 は省または部局レベルで住宅計画、調整、規制監督を担当する新組織のベースとなる。住宅整備 および都市整備を一体的に行っていくため、可能であれば新組織は

MOI

内に設置する。それに伴

って、

NHA

の管轄も

MSDHS

から

MOI

へ移すようにする。低低所得世帯向け住宅整備・コミュ

ニティ開発を行っている

CODI

は、今まで通り

MSDHS

が管轄する。

HUBD

で策定される住宅都市開発政策を行政レベルで実施に移すために、

MOI

への新規部署の設 立および

NHA

の管轄移転に関する調査・検討を早急に行い、設立・移転を実施すべきである。

7.1.3 NHA の都市開発プロジェクトマネージメント能力の強化

NHA

は、住宅供給だけでなく新市街地開発や都市再開発等の都市開発事業を、今後の主要な業務 と考えている。例えば

 公共性の高い都市開発案件

 民間が手を出せない採算性は低いが公共性の大きな都市開発

 開発に多数の民間が必要となり、その調整が必要な大型都市開発案件

規則小委員会 住宅政策及び計画

小委員会

財務小委員会 国会住宅委員会(NHC)

住宅政策および計 画小委員会

住宅市場及び産業 小委員会

規則小委員会 都市計画および開

発小委員会

財務小委員会 HUDB

等である。

NHA

はこれらの事業実施に合った組織に改編する必要がある。また、これらの事業を 円滑に進めるため、人材開発や募集、民間との交流等でプロジェクトのマネージメント能力を高 める必要がある。そのため、都市開発部新設、外部リソースによる能力向上、民間との共同実施 などの調査・検討を早急に実施し、

NHA

の組織改編と都市開発プロジェクトマネージメント能力 の強化を図る必要がある。

(1)

都市開発部の新設

事業実施部門の再編を行うとともに、市街地開発や都市再開発を担当する都市開発部を新設する。

都市開発部の事業実施計画を作成し、それに合わせた人員配置計画を作成する。計画に沿って人 員の再配置・獲得を行っていく。

(2)

外部リソースの専門家の受け入れによる能力の向上

NHA

は、都市開発の経験がない。そのため、都市開発を行っている民間企業からの人材を、また、

JICA

等から専門家を受け入れ、都市開発の知識を習得・普及するとともに、彼らを中心として都 市開発プロジェクトを実施していく。

(3)

民間企業との都市開発プロジェクトの共同実施

NHA

に都市開発の経験がないため、初めから

NHA

単独で都市開発を実施するのは不可能である。

そのため、都市開発の経験・実績のある民間企業と共同で都市開発プロジェクトを実施し、経験 を積むようにする。

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