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会計方針及び開示における変更

ドキュメント内 2017IFRS連結財務諸表記載例 (ページ 44-47)

2. 重要な会計方針

2.4 会計方針及び開示における変更

日本国に所在するオフィス用不動産(有形固定資産)の再評価

当グループは、一部の有形固定資産項目について、当初認識後の測定に関する会計処理方法を見直しました。従来、すべての 有形固定資産項目を原価モデルで測定しており、有形固定資産に分類された資産について当初認識後は減価償却及び減損損 失累計額控除後の取得原価で計上していました。

当グループは2016年1月1日に、有形固定資産に分類される日本国に所在するオフィス用不動産の会計処理方法の変更を選択 しました。これは、再評価モデルにより、財務諸表利用者により有用な情報が提供でき、競合他社が採用している実務との整合を より図ることができると判断したためです。なお、オフィス用不動産の公正価値に関する信頼性のある見積りは、利用可能な評価 技法を用いることによって行われます。当グループは再評価モデルを将来に向けて適用しています。

当初認識後、日本国に所在するオフィス用不動産は再評価日時点の公正価値からその後に発生する減価償却及び減損損失累 計額を控除した金額で測定されることになります。詳細は注記16に記載しています。

IAS 16.30

IAS 8.17 IAS 8.18

注釈

IAS第8号17項及び18項により、この会計方針の変更は、会計方針の遡及的適用の規定及びIAS第8号28項から31項に規定されている詳細な 開示規定から免除される。当グループは、日本国に所在するオフィス用不動産の測定について会計方針の変更を適用し、再評価モデルを将来に 向けて適用している。

新規もしくは改訂された基準及び解釈指針

当グループは、2016年1月1日以降開始する年度から発効する基準及び改訂を初めて適用しています。当グループは、公表され ているものの未発効である基準、解釈指針又は改訂の早期適用は行っていません。

IAS 8.28

連結財務諸表の注記

個別財務諸表における持分法 (IAS第27号の改訂)

本改訂により、企業は、個別財務諸表において子会社、ジョイント・ベンチャー及び関連会社に対する投資の会計処理に持分法を 使用することができます。すでに個別財務諸表においてIFRSを適用している企業が、持分法への変更を選択する場合には、当該 変更を遡及適用する必要があります。 本改訂が当グループの連結財務諸表に与える影響はありません。

年次改善2012-2014年サイクル 本年次改善の内容は以下のとおりです。

IFRS第5号「売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業」

資産(又は処分グループ)は、通常、売却又は所有者への分配を通じて処分されます。本改訂では、いずれかの処分方法からもう 一方の処分方法に変更された場合、それを新たな処分計画とみなすのではなく、当初計画の継続として取り扱うべきことが明確 化されています。したがって、IFRS第5号の規定の適用が中断されることはありません。本改訂は将来に向かって適用されます。

IFRS第7号「金融商品:開示」

(i) サービシング契約

本改訂では、報酬を含むサービシング契約が金融資産に対する継続的関与に該当しうることが明確化されています。企業は、開 示が求められるか否かを判断するにあたり、IFRS第7号に示される継続的関与に関するガイダンスに照らして報酬と契約の性質 を評価しなければなりません。どのサービシング契約が継続的関与に該当するかの評価は、遡及的に実施しなければなりません が、企業が最初に当該改訂を適用する事業年度より前の期間に関しては、求められる開示を行う必要はありません。

(ii) IFRS第7号の改訂の要約期中財務諸表への適用可能性

本改訂により、直近の年次財務諸表で報告されている情報から重要な更新がある場合を除き、相殺に関する開示規定は要約期 中財務諸表には適用されないことが明確化されています。本改訂は遡及適用されます。

IAS第19号「従業員給付」

本改訂により、優良社債の市場の厚みは、当該債務が所在する国ではなく、当該債務の通貨に基づいて評価することが明確化さ れています。当該通貨の優良社債に厚みのある市場が存在しない場合、国債の利回りを用いなければなりません。本改訂は将 来に向かって適用されます。

IAS第34号「期中財務報告」

本改訂により、求められている期中開示は、期中財務諸表に織り込むか、あるいは期中財務諸表と当該開示が含まれている期 中財務報告書の当該箇所(例:経営者による説明又はリスク報告書)との相互参照によって組み込まなければならないことが明 確化されています。期中財務報告書における他の情報は、利用者が、期中財務諸表と同じ条件で同時に利用できなければなりま せん。本改訂は遡及適用されます。

これらの改訂による当グループへの影響はありません。

開示イニシアティブ (IAS第1号の改訂)

IAS第1号の改訂は、現行のIAS第1号の規定を大幅に変更するものではなく、以下の事項に関して明確化を行っています。

IAS第1号の重要性に関する規定

損益計算書及び包括利益計算書ならびに財政状態計算書において表示項目を細分化することができる

財務諸表で開示する注記の順序を柔軟に決めることができる

持分法で会計処理される関連会社及びジョイント・ベンチャーのその他の包括利益に係る持分を、事後的に純損益に組替 調整される項目とされない項目に区分した上で、各項目内で合算して単一の表示科目として表示する必要がある また、本改訂では、損益計算書及び包括利益計算書ならびに財政状態計算書に追加の小計を表示する場合に適用される規定 が明確化されています。本改訂による当グループへの影響はありません。

投資企業:連結の例外の適用 (IFRS第10号、IFRS第12号及びIAS第28号の改訂)

本改訂は、IFRS第10号「連結財務諸表」における投資企業の例外を適用する際に生じていた問題に対処するものです。IFRS第 10号の改訂により、投資企業に係る連結財務諸表の表示の免除は、投資企業がすべての子会社を公正価値で測定している場 合において、投資企業の子会社である親会社にも適用されることが明確化されています。

また、IFRS第10号の改訂において、子会社自体が投資企業ではなく、かつ投資企業にサービスを提供する子会社のみが連結さ れることが明確化されています。投資企業のその他のすべての子会社は、公正価値で測定されます。なお、IAS第28号「関連会 社及びジョイント・ベンチャーに対する投資」の改訂により、投資者は持分法を適用する際、投資企業である関連会社又はジョイン ト・ベンチャーがその子会社に対する持分に対して適用した公正価値測定をそのまま維持することができます。

本改訂は遡及適用されます。当グループは連結の例外を適用していないため、これらの改訂による当グループへの影響はありま せん。

2.4 会計方針及び開示における変更 (続き)

連結財務諸表の注記

2.4 会計方針及び開示における変更 (続き) 注釈

当グループは、本連結財務諸表への影響の有無にかかわらず、例示目的で、2016年1月1日から有効となるすべての新たな基準、改訂され た基準及び解釈指針に関する開示を列挙している。しかし企業が考慮すべき代替案として、グループの財政状態、経営成績又は開示に影響を及 ぼすもののみを取り上げることも考えられる。

ある地域によって(たとえば、日本の金融庁による国際会計基準の「指定」やEUのエンドースメント、オーストラリアにおける基準の法制化など)、

財務報告にIFRSを採用するためには、特定の法的プロセスを経なければならないことがある。それによって新たな基準及び解釈指針の発効日 がIASBの定めた発効日と異なる場合がある。そのような場合であっても、企業が完全な1組の財務諸表を作成する際には、上述の法的プロセ スが完了したかどうかに関わりなく、IAS第8号30項に従い、公表されているが、未発効の基準としてすべての新しい基準や解釈指針につい て、開示を検討すべきである。

連結財務諸表の注記

ドキュメント内 2017IFRS連結財務諸表記載例 (ページ 44-47)