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会計基準の持続的経営に

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会計を批判している。

 そこで、本研究ではUS GAPPはそれ自体が投機的・近視眼的な経営を誘発するものかど うかを実証的に検定するものである。

 もし仮に田中教授の主張するように、USGAAPが投機的な経営を誘発するものであれば、

目本は国益擁護の立場からIFRSへの移行を阻止するべきである。なぜなら、IFRSもUS GAAPと同様の時価主義会計をベースにしているからである。

 反対にUS GAAPを採用している日本の企業が目本の社会風土の中ではいわゆる堅実経 営を行っているのであれば、田中教授の主張は誤ったものであり、USGAAPであれ目本の 会計基準であれ、これらは単にモノサシにしか過ぎず、企業行動の差は会計基準の差から 生まれるものでないことがわかる。つまり、いずれのモノサシでも企業行動が変わらない のであれば、国際的な共通の尺度の方が利用者にとっては国際比較が可能になって、目本 のグローバル企業にとって事務能率も向上する。みしろ目本が目本の会計基準に拘り続け ることこそ独善的なアナクロニズムと断罪されなければならなくなる。

第2節  従来の研究と本研究の特徴

 本研究と従来の研究との位置づけについて述べる。従来の研究においては、目本企業に おける決算上の利益と仮にUS GAAPを採用した場合の利益との差異に統計的分析を加 える研究が行われてきている。これは同じ企業に対して、同じ年度の利益の計算過程を分 析し、集計するものである。このような研究は例えば次の通り。

1.増村紀子r目米会計基準の相違と株価の関連性」大阪経大論集、2004.9.

2.一ノ宮士郎rQOE利益の質分析」中央経済社2008.6.

3.須田一幸、山本達司、乙政正太r会計操作」ダイヤモンド社、2007.6.

 これに対し、本研究では、いくづかの帰無仮説をたてて、この帰無仮説に対して検定を

行っている。

第3節研究方法

研究フローは図表4.1の通りとする。

図表4.1研究フロー図

US GAAP採用企業に関するデ ータベースの構築

帰無仮説と対立仮説の決定

X2乗検定など

考察・結論

 US GAAPを採用して決算を行ってきた目本の上場企業は、過去44社あり、そのうち、

US GAAPを取り止めた事例が9社ある。9社とはパイオニア、目本アムウェイ、三洋電 機、目本電気、キリン、イトーヨーカ堂、クレイフィッシュ、トレンドマイクロ、クロス ウェイブコミュニケーションである。残りの35社については、ジュピターテレコムが唯一 のジャスダック上場企業であるほかは、全てが東証1部の目本の代表的企業である。これ

らについて、株価、従業員、売上高、自己資本比率などを記したデータベースを作成した。

 新目本監査法人の調査によると昨年2007年8月24日時点で、US GAAPを採用して決 算を行ってきた目本の上場企業38社がリストアップされている。本調査では、これら38 社から10年前には会社が存在していなかったN ECエレクトロニクス、インターネットイ ニシアティブ、トレンドマイクロ、ジュピターテレコムの4社を除いた34社を研究対象の

US GAAP適用企業とした。

 留意点は以下の通りである。

1. 目本アムウェイ、キリン、イトーヨーカ堂、クレイフィッシュ、クロスウェイブコミュニケーション  の5社は、2007年8月24目以前にUS GAAP適用企業から、目本基準に戻っている。

2.2001年8月に、S E C基準適応会社であるサワコー一が民事再生法を申請した。

3. この38社から4社(パイオニア、三洋電機、目本電気およびトレンドマイクロ)は、2007年8月24  目以降に米国上場を取りやめて、目本基準に戻っている(◆印)。

 これらの34社は、全て東証1部の目本の代表的企業である。これらについて、株価、従 業員、売上高、自己資本比率などを記したデータベースを作成した。

 これらの34社について、目本基準を採用しているライバル企業を一つ選択し、比較対象 とした。ライバル企業群の選択はダイアモンド社の運営するrZAiONLINEトップ」に依 拠し、その中から市場価格総額の最も近いものを選択した。

 ここで、田中理論を求めるための帰無仮説は次の通りである。

(1)株価

  HO l S E C基準対応企業の株価変動=目本基準企業の株価変動   H、:S E C基準対応企業の株価変動>目本基準企業の株価変動

 田中教授によれば、時価主義会計の色濃いアメリカ基準では短期的業績を求める経営を 誘発するから自ずと株価変動が大のはずである。

(2)従業員数

  Ho:S E C基準対応企業の従業員数の増減=目本基準企業の従業員数の増減   H、:S E C基準対応企業の従業員数の増減>目本基準企業の従業員数の増減

 田中教授によれば、時価主義会計の色濃いアメリカ基準では短期的業績を求めるため、

M&Aやリストラを簡単に行うから従業員数の増減は激しいはずである。

(3)倒産確率

  Ho:S E C基準対応企業の倒産確率=目本基準企業の倒産確率   H1:S E C基準対応企業の倒産確率>目本基準企業の倒産確率

 田中教授によれば、時価主義会計の色濃いアメリカ基準では短期的業績を求めるため、

倒産確率は高いはずである。

図表4.210年間の株価対比表

S E C基準適用企業 対応する目本基準企業

コー一 会社名 1998年 2008年 蝶驚閲 1998年 2008年  懸憩蕪間

頴試

⑳薙間

12月312月3

⑬値動叢

12月312月3

欝値動 の値動

巌妄

,慧

  浅

終値 終値 終値 終値 ・献   民

 飴N

鍛醸 麟蔓

繍  敦

6503 三菱電機 303 472 558 6702富士通 1,422 386 澄煕9罫   裳12患鱗

6594 目本電産 3,290 4,050 23塾 6963ローム 10,190 3,970 蟹6塗隈   薯

841獄国

6971 京セラ 5,760 5,650 議霊9 ・6963 ローム 10,190 3,970 嚢61σ 591

7751 キヤノン 1,773 2,645 492 7741

HOYA

1,310 1,321 08N 483

3591 ワコーノレH 1,374 1,263 萱8垂

rC

8016オンワードH 1,456 667

激542

雀6鐘

6586 マキタ 1,301 1,707 鰻2 6473ジェイテクト 708 643 ,資92 異 40灘

6501 目立製作所 733 422 塗簗2鍵 6702富士通 1,422 386   瓦避鉱29 304 8591 オリックス 7,291 5,230

濯283

8572アコム 7,240 3,410

貫雀蓉2

9 2牲6

6981 村田製作所 4,700 2,955 獲3累韮 6963ローみ 10,190 3,970 猶購610 葛39 7203 トヨタ自動車 3,010 2,800 萱累0 7201目産 391 312

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