6 システム構築
6.5 仮想サーバ起動時ユーザスクリプトファイ ルの作成
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6.5 仮想サーバ起動時ユーザスクリプトファイ
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• 無限ループになる処理
• 仮想サーバ起動時ユーザスクリプトファイルの起動時には,次の環境変数が渡されま す。
• VMX_VIRTUALID(仮想サーバ名)
• VMX_STATUS(現在の仮想サーバの状態)
現在の仮想サーバの状態には,SETUP(仮想サーバのデプロイ中)または STARTING(仮想サーバの起動中)が設定されます。
• 仮想サーバ起動時ユーザスクリプトファイルを実行できるユーザは,Windowsの場合 はローカルシステムアカウント,Linuxの場合はスーパーユーザになります。
6.5.1 仮想サーバ起動時に JP1/IM のサービスを開始するた
めの設定
ここでは,仮想サーバ起動時にJP1/IMのサービスを開始するために,仮想サーバ起動 時ユーザスクリプトファイルに設定する内容について説明します。
仮想サーバ起動時ユーザスクリプトファイルには,次のコマンドを実行するように設定 します。各コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照して ください。なお,仮想サーバ起動時ユーザスクリプトファイルは,仮想サーバ起動中
(環境変数VMX_STATUSの値が「STARTING」の場合)に,コマンドの処理が実施さ れるように作成してください。
• JP1/Baseのサービスを起動するコマンド(jbs_start.model)
• JP1イベントを発行するコマンド(jevsendd -i <イベントID> -d <JP1/IM - Manager
(JP1運用管理ホスト)のホスト名>)
仮想サーバが起動されたことをJP1イベントで通知します。<イベントID>には任意 のIDを設定します。
• ログファイルトラップを起動するコマンド(jevlogstart)
コマンドの引数には,マスタ仮想サーバの構築時に指定したログファイルトラップ動 作定義ファイルを指定します。
6.5.2 仮想サーバ起動時に JP1/PFM のサービスを開始する
ための設定
ここでは,仮想サーバ起動時にJP1/PFMのサービスを開始するために,仮想サーバ起動 時ユーザスクリプトファイルに設定する内容について説明します。
仮想サーバ起動時ユーザスクリプトファイルには,次のコマンドを実行するように設定 します。各コマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リ ファレンス」を参照してください。なお,仮想サーバ起動時ユーザスクリプトファイル は,仮想サーバ起動中(環境変数VMX_STATUSの値が「STARTING」の場合)に,コ マンドの処理が実施されるように作成してください。
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• JP1/PFMのサービスを停止するコマンド(jpcspm stop)
• 監視ホスト名をhostmodeコマンドで取得する方法に設定するコマンド(jpcconf host hostmode)
• JP1/PFM - Agentで監視するインスタンス情報を設定するコマンド(jpcconf inst setup)
監視方式がマルチインスタンスエージェントの場合に設定します。インスタンス情報 の設定については,マニュアル「JP1/Performance Management - Agent Option for uCosminexus Application Server」を参照してください。
• JP1/PFMのサービスを起動するコマンド(jpcspm start)
6.5.3 システムの運用に必要な処理をするための設定
システムに固有の運用をするために,各仮想サーバ上で処理をする必要がある場合は,
仮想サーバ起動時ユーザスクリプトファイルにその処理を設定できます。例えば,管理 LANに複数のサブネットを使用する場合に,ルーティングの設定が必要であれば,管理 ユニットのデプロイ時に実行されるように設定できます。
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