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ハイパーバイザと関連する環境の構築

ドキュメント内 仮想化システム構築・運用ガイド (ページ 125-130)

5   前提となる環境の準備

5.2  ハイパーバイザと関連する環境の構築

5. 前提となる環境の準備

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5. 前提となる環境の準備

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(1) 管理 LAN の IP アドレスの決定

物理マシンごとに割り当てる管理LANのIPアドレスを決定します。

各マシンに割り当てる管理LANのIPアドレスの例については,「5.1 仮想化システム で使用する環境の準備」を参照してください。

(2) ネットワークラベルの決定

管理LANと業務LANのネットワークラベルを決定します。

管理LANと業務LANのネットワークラベルの例については,「5.1 仮想化システムで 使用する環境の準備」を参照してください。

(3) VMware vSphere Client のインストール

操作端末に,OSおよびVMware vSphere Clientをインストールします。OSには管理 LANのIPアドレスを割り当てます。

インストールする製品については,「2.3.2(7) 操作端末の前提条件」を参照してくださ い。OSおよびVMware vSphere Clientのインストール方法については,各製品のド キュメントを参照してください。

(4) 運用用データストア用のストレージの準備

ストレージ装置上から運用用データストアに使用するストレージ(LUN)を割り当てま す。

詳細については,ストレージ装置のドキュメントを参照してください。

(5) 運用用物理マシンへのハイパーバイザのインストール

現用系と予備系の運用用物理マシンそれぞれに対して,次の作業を実施します。すべて の作業が終了したら,予備系の運用用物理マシンはシャットダウンします。

1. ハイパーバイザをインストールします。

2. ハイパーバイザに管理LANのIPアドレスを指定します。

3. OSの時刻を正確な時刻に調整するために,NTPクライアントを導入し,ハイパーバ

イザにNTPサーバを指定します。システム全体で同じNTPサーバを指定してくださ い。

4. 操作端末のVMware vSphere Clientからハイパーバイザに接続して,次の作業を実 施します。

運用用データストア用のストレージへの接続がiSCSIまたはNFS version 3 over

TCP(Linuxの場合)の場合には,ハイパーバイザにストレージ接続用の管理

LANのIPアドレスを設定します。

現用系では割り当てたストレージに運用用データストアを作成します。予備系では 作成した運用用データストアを認識させます。

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管理LANの物理NICを割り当てられている既存の仮想スイッチに,管理LANの ネットワークラベルを設定したポートグループを作成します。

物理NICを割り当てない仮想スイッチを作成し,業務LANのネットワークラベル を設定したポートグループを作成します。

業務用データストア用のストレージへの接続がiSCSIまたはNFS version 3 over

TCP(Linuxの場合)の場合には,ハイパーバイザにストレージ接続用の管理

LANのIPアドレスを設定します。

(6) ハイパーバイザ管理ホストの仮想マシンの作成

操作端末のVMware vSphere Clientから,運用用物理マシン(現用系)のハイパーバイ ザに接続して,ハイパーバイザ管理ホストで使用する仮想マシンを作成します。データ ストアは運用用データストアを使用します。この仮想マシンは仮想NICを一つ構成し,

管理LANのネットワークラベルに関連づけます。

(7) VMware vCenter Server のインストールと初期設定

ハイパーバイザ管理ホストに,OSおよびVMware vCenter Serverをインストールし て,初期設定をします。OSには管理LANのIPアドレスを割り当てます。また,OSの 時刻を正確な時刻に調整するために,NTPクライアントを導入し,NTPサーバの設定を します。システム全体で同じNTPサーバを指定してください。時刻の調整はslewモー ドで実行する設定にします。

パターン3の場合は,ここで説明している作業を現用系と予備系のマシン両方に対して 実施します。作業が終了したら,予備系のマシンはシャットダウンします。

インストールできるOSおよびVMware vCenter Serverについては,「2.3.2(2) ハイ パーバイザ管理ホストの前提条件」を参照してください。なお,VMware vCenter Serverのインストール時,接続情報httpsポートに「443(デフォルト)」を設定してく ださい。OSおよびVMware vCenter Serverのインストール方法,ならびに初期設定に ついては,各製品のドキュメントを参照してください。

(8) 管理対象マシンへのハイパーバイザのインストール

管理対象マシンにハイパーバイザをインストールします。ハイパーバイザのインストー ル時に管理LANのIPアドレスを指定します。また,OSの時刻を正確な時刻に調整す るために,NTPクライアントを導入し,NTPサーバの設定をします。システム全体で同 じNTPサーバを指定してください。ここで説明する作業は,管理対象マシンの台数分実 施します。

インストールする製品については,「2.3.2(4) 管理対象マシンの前提条件」を参照して ください。インストール方法については,ハイパーバイザのドキュメントを参照してく ださい。

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(9) 仮想サーバイメージ管理ホストへのハイパーバイザのインストール

仮想サーバイメージ管理ホストにハイパーバイザをインストールします。ハイパーバイ ザのインストール時に管理LANのIPアドレスを指定します。また,OSの時刻を正確 な時刻に調整するために,NTPクライアントを導入し,NTPサーバの設定をします。シ ステム全体で同じNTPサーバを指定してください。

インストールする製品については,「2.3.2(3) 仮想サーバイメージ管理ホストの前提条 件」を参照してください。インストール方法については,ハイパーバイザのドキュメン トを参照してください。

(10) VMware vCenter Server への管理対象の設定

操作端末のVMware vSphere Clientから,ハイパーバイザ管理ホストのVMware vCenter Serverに接続して,すべてのハイパーバイザをVMware vCenter Serverの管 理対象として設定します。

詳細については,ハイパーバイザのドキュメントを参照してください。

(11) 管理対象マシンのハイパーバイザの初期設定

VMware vCenter Serverで,管理対象マシンのハイパーバイザを初期設定します。ここ で説明する作業は,管理対象マシンの台数分実施します。

管理LANの物理NICを割り当ててある既存の仮想スイッチに,管理LANのネット ワークラベルを設定したポートグループを作成します。

業務LANの物理NICを割り当てた仮想スイッチを作成し,業務LANのネットワー クラベルを設定したポートグループを作成します。

業務用データストア用のストレージへの接続がiSCSIまたはNFS version 3 over TCP

(Linuxの場合)の場合には,ハイパーバイザにストレージ接続用の管理LANのIP アドレスを設定します。

各作業の詳細については,ハイパーバイザのドキュメントを参照してください。

(12) 仮想サーバイメージ管理ホストのハイパーバイザの初期設定

VMware vCenter Serverで,仮想サーバイメージ管理ホストのハイパーバイザを初期設 定します。

管理LANの物理NICを割り当ててある既存の仮想スイッチに,管理LANのネット ワークラベルを設定したポートグループを作成します。

物理NICを割り当てない仮想スイッチを作成し,業務LANのネットワークラベルを 設定したポートグループを作成します。

業務用データストア用のストレージへの接続がiSCSIまたはNFS version 3 over TCP

(Linuxの場合)の場合には,ハイパーバイザにストレージ接続用の管理LANのIP アドレスを設定します。

5. 前提となる環境の準備

115 各作業の詳細については,ハイパーバイザのドキュメントを参照してください。

5. 前提となる環境の準備

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