3 システム構成パターンの選 択
3.1 システム構成パターンと選択の指針
3.2.1 システム構成
パターン1でのシステム構成を次の図に示します。
3. システム構成パターンの選択
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図3-1 パターン1(テスト環境のオンデマンド提供)でのシステム構成
このシステム構成の場合,次の条件を満たす必要があります。
● 使用するハードウェア
マシンごとに使用するハードウェアを次の表に示します。
3. システム構成パターンの選択
47 表3-4 マシンごとに使用するハードウェア(パターン1の場合)
● システム構成の前提条件
システム構成の前提条件を次に示します。
• 仮想サーバ運用管理ホスト,ハイパーバイザ管理ホスト,JP1運用管理ホスト,およ びマスタ仮想サーバは,ラックマウントサーバ上に異なる仮想マシンとして構築され ます。
• 管理対象マシンの仮想サーバは,サーバブレード上に構築されます。
• 運用用物理マシン兼仮想サーバイメージ管理ホストは,現用系と予備系のコールドス タンバイ構成とします。通常は現用系だけが動作し,障害時に予備系が動作します。
• 現用系と予備系で使用する運用用物理マシン兼仮想サーバイメージ管理ホストのイ メージは,ディスクアレイ装置の同一のディスク領域である共有ディスク(運用用 データストア)に格納され,ハイパーバイザによって参照されます。
• 仮想サーバのイメージは,ディスクアレイ装置の同一のディスク領域である共有ディ スク(業務用データストア)に格納され,ハイパーバイザによって参照されます。
• 利用者であるアプリケーション開発者は,アプリケーションのデプロイ,アプリケー ションサーバの定義などを運用管理ポータルを使用して実施します。
● ネットワーク構成の前提条件
ネットワークは,業務用のサーバを配置したLAN(業務LAN)と,管理用のサーバを
配置したLAN(管理LAN)に分けた構成とします。業務LANと管理LANのそれぞれ
にIPアドレスが割り当てられます。なお,利用者であるアプリケーション開発者は,管 理LANと業務LANの両方にアクセスできます。
マシンごとのネットワークの設定情報を次の表に示します。
表3-5 マシンごとのネットワークの設定情報(パターン1の場合)
マシンの種類 使用するハードウェア
運用用物理マシン兼仮想サーバイ メージ管理ホスト
ラックマウントサーバ(HA8000シリーズなど)
管理対象マシン サーバブレード(BS320標準サーバブレードなど)
ストレージ装置 ディスクアレイ装置(BR1600など)
マシンの種類 ネットワークの設定情報
操作端末 物理NICを一つ使用し,管理LANに割り当てます。
運用用物理マシン兼仮想サー バイメージ管理ホスト
管理LANの物理NICを一つ使用します。
• 仮想サーバ運用管理ホスト,ハイパーバイザ管理ホスト,およびJP1 運用管理ホストは,それぞれ仮想NICを一つ使用し,管理LANに割 り当てます。
• マスタ仮想サーバは,仮想NICを二つ使用します。一方の仮想NIC は管理LANに割り当て,もう一方の仮想NICは物理NICを割り当 てないものとします。
3. システム構成パターンの選択
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