第4章 施策展開
① 介護支援専門員への研修の実施
【現状】
・ 高齢者ができる限り住み慣れた地域で自分らしい自立した生活を送るため には、多様なサービス主体が連携して支援できるよう、介護支援専門員が適 切にケアマネジメントを行うことが重要です。
・ 介護支援専門員として実務に就くためには、一定の期間ごとに更新に必要 な研修を受講することが義務づけられています。
【課題】
・ 地域包括ケアシステムの中核的な役割を担う介護支援専門員の資質向上 を図ることを目的として、定期的かつ体系的に研修を実施する必要があり ます。
【施策】
◇ 介護支援専門員への研修の実施
介護支援専門員に対し、ケアマネジメントが適切かつ円滑に提供される ために必要な業務に関する知識及び技術を修得するための研修を実施し ます。
3 早期対応の中心的役割を果たす人材(ゲートキーパー)を養成する
(4)介護支援専門員等の資質の向上
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② ⽼⼈クラブ等への研修や情報提供の実施
【現状】
・ 老人クラブは、地域を基盤とした高齢者の自主的組織です。現在県内には、
約 3,700 クラブ、22 万人の会員がいます。
・ 友愛チームは、老人クラブが中心となってチームを編成し、在宅で寝たき りの高齢者や虚弱で独り暮らしの高齢者を訪問し、日常生活の手助けや話し 相手となり、高齢者の孤独感を解消し、安心して日常生活が送れるよう支援 しています。
・ このような友愛訪問活動は、現在約 2,600 の友愛チームがあります。
・ 県は、友愛訪問活動をしている方を対象に、こころの不調に気づき、適切 に対応をすることができるようにゲートキーパー養成研修を実施してい ます。
【課題】
・ 在宅で寝たきりの高齢者や虚弱で独り暮らしの高齢者を訪問し、日常生活 の手助けや話し相手となる、友愛訪問活動をしている方々が、ゲートキー パーの役割を理解し、高齢者の孤独感を解消し、安心して日常生活が送れる ような支援をできるよう、老人クラブと連携して取り組むことが大切です。
【施策】
◇
⽼⼈クラブとの連携によるゲートキーパー養成研修の実施
各地域の老人クラブと連携し、会員が主体となって企画している研修会 において、ゲートキーパー養成研修を実施します。
3 早期対応の中心的役割を果たす人材(ゲートキーパー)を養成する
(5)民生委員・児童委員等への研修の実施
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(5)⺠⽣委員・児童委員等への研修の実施
① ⺠⽣委員・児童委員等への研修や普及啓発の実施
【現状】
・ 地域では、核家族化の進行や単身世帯の増加、地域コミュニティの希薄化 等、地域社会における支え合いの機能が脆弱となる中、支援を必要とする人 が増加しています。
・ 地域住民の困りごとの身近な相談相手であり、関係機関への「つなぎ役」
を担う民生委員・児童委員に対して、活動に必要な知識の習得を図るために 新任研修、リーダー研修及びテーマ別研修を行っています。
【課題】
・ 地域における課題が複雑化、多様化している中、民生委員・児童委員の役 割はますます重要となっており、今後も継続して資質の向上を図り続ける必 要があります。
【施策】
◇
⺠⽣委員・児童委員への研修や普及啓発の実施
民生委員・児童委員への研修で、委員活動に必要な知識の習得を図るほ か、新任研修やテーマ別研修において、自殺対策を含めた精神保健福祉分 野の研修を行います。
また、研修の機会に、パンフレット配布など、自殺対策に関する情報提 供等を行います。
3 早期対応の中心的役割を果たす人材(ゲートキーパー)を養成する
(6)多重債務者の生活再建に関する相談員の資質の向上