左側のリストに現在治療中の部位・傷病名が表示されます。前回からの続きはここで選択します。
[終了部位の表示] ボタンを押すと、既に治療の終わっている部位・傷病名のリストを表示します。今までの傷病名を確認す る時に使用します。
[全ての候補を表示] チェックボックスをオンにすると、選択している部位・傷病名に関連付けされている全てのアクティビティ ーを④の [アクティビティーリスト] に表示します。通常アクティビティープログラムが現在の治療ステージを判断して算定可 能なアクティビティーを表示しますが、このチェックをオンにする事で全ての候補を表示できます。
選択されている部位・傷病名に対して算定可能なアクティビティーの一覧が表示されます。アクティビティープログラムが過去 のカルテを調べ、保険ルールに則り算定可能なものだけが表示されます。例えば Per 病名に対して根貼は現在の診療期間 中に同一部位に対して感染根管処置の算定が無ければ表示されません。同様に、既に根充まで治療が進んでいると、根貼 は表示されません。
所見のみ等で処置の算定が無い場合は [病名のみ登録] ボタンをクリックするとカルテに部位・傷病名のみ登録されます。
[新規部位病名] ボタンをクリックして新しい部位・傷病名を作成して治療を開始します。「新しい部位・傷病名の作成」を参照 して下さい。
併記できる病名がある場合このリストを表示できるようになります。「併記病名の追加」を参照して下さい。
主因病名の後に補助病名を括弧で括り表示する事ができます。「補助病名の追加」を参照して下さい。
移行病名を追加します。「移行病名の追加」を参照して下さい。
「新しい部位・傷病名の作成」
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このペインで治療対象の部位と傷病名を選択します。義歯病名とブリッジ病名およびそれ以外の病名で動作が異なりますの でそれぞれについて説明します。
1. 一般病名
部位はマウスの左クリックで選びます。また右クリックで選択した部位をキャンセルできます。また、マウスをドラッグすること で範囲選択ができます。
口腔内情報で設定した欠損部位は「×」で表示されます。[乳歯表示チェックボックス] をオンにすると乳歯表示に変わります。
下顎6番、7番の限り Per 病名等では分割歯を選べます。マウスの左クリックでトグルします。
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↓6を 66 にする
口腔内情報で欠損に指定されている部位は MT 病名以外では選択できません。それ以外の病名では登録できないようして 入力ミスを防ぎます。下記の例では口腔内情報で上顎右 5 番が欠損歯に設定されていますので Pul 病名では5番を選択でき ません。
2. 義歯病名
義歯病名の場合は口腔内設定で欠損歯に指定されている部位の上に「×」マークが表示されます。(下顎では部位の下側)
このケースでは上顎は左 6 番、7 番以外は欠損歯のマークが表示され入力を助けます。仮に、ここで上顎を 7~7 の総義歯の 歯式を選ぶとアクティビティー算定時に 6,7 番の部位の状態を選択するダイアログが表示されます。
※ ご注意: 新製義歯は必ず装置毎にご登録して下さい。
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口腔内情報のアップデートをしていなかった場合はここで [口腔内情報を自動更新して通常義歯として扱う] を選択すると口 腔内情報の 6 番、7 番を自動的に欠損歯とします。ここで残根上の義歯を選ぶと今後、6 番、7 番が抜歯されない限りカルテ には赤い歯式で部位が表示され、自動的に「残根上の義歯」の摘要語句が登録されます。
3. ブリッジ病名
ブリッジ病名では支台歯と隙の状態を表す部位が増えます。マウスの左ボタンをクリックしていくと以下のように変わります。
さらに 6 番 7 番ではヘミセクション後のブリッジがありますので更に状態が増えます。
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ブリッジ適応判定を登録時に行います。例えば下顎④32①を登録しようとするとエラーとなります。
※ここで [はい] を選択すると登録はできますが、ブリッジ適応判定を満たしていませんので熟慮のうえ登録して下さい。
4. よく使う傷病名
イーグルを使っているとある時点から [よく使う傷病名] が表示されるようになります。
※日次集計や月次集計またはレセプト発行を行うと、患者データファイルから今までに選ばれた傷病名を抽出して [よく使う 傷病名] としてまとめて表示します。使えば使うほど便利になっていきます。
※ヒント
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「よく使う傷病名」グループから傷病名を削除するには削除したい傷病名を選びコンテキストメニュー(右クリック)から削除を 選びます。
確認メッセージが表示されますので削除する場合は「はい」を選びます。
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「併記病名の追加」
併記病名がある場合に選択します。例えば Per 病名の場合はこのようにリストされます。
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※ Pul 病名の場合は併記病名はありませんので [併記病名] ボタンが選択できなくなります。
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併記病名によって選択できる処置が変わります。Per 病名だけの場合、切開(180 点)は算定候補に列挙されません。
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しかし、GA 病名を追加すると切開の算定ができるようになります。
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「補助病名の追加」
地域により増歯など括弧で括り歯式、病名を修飾する場合があります。その場合ここで補助病名を追加できます。レセプトの 印刷例です。
「移行病名の追加」
病態が移行する場合に使用します。傷病名により移行できる病態が異なりますので可能な組み合わせが表示されます。
例えば Per のケースで病名移行をクリックすると、以下の様な傷病名が列挙されます。
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ここでは 654 を義歯 MT とすると、この様に表示されます。
[歯周処置] タブ
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イーグルの歯周処置算定は歯周チャートから選択します。歯周検査を算定するごとにそのステージで算定できる処置が表示 されます。
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「歯周検査」
新患の場合は1回目の歯周検査が黄色くハイライトしていますのでクリックします。
クリックすると病名選択となります。
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※部位は [口腔内情報] で設定されている残存歯となります。ここでは変更できませんので必ず口腔内情報で欠損歯を設 定して下さい。また、抜歯前提の部位は歯周治療の対象となりませんので、その場合は口腔内情報の P 除外歯の設定を行 って下さい。詳しくは [基本設定] タブを参照して下さい。
病名を選び [OK] ボタンをクリックすると算定できる処置が列挙されます。
※精密検査を算定する場合は精密検査のチェックボックスをオンにして下さい。指導料など算定できる物はあらかじめチェッ クされていますが、算定しない場合はチェックを外して下さい。
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「スケーリング」
1 回目の歯周検査の算定が終わると、スケーリングが算定できようになります。
歯周組織検査には算定した日付が入ります。このまま続けてスケーリングを算定してみます。
※スケーリングでは施術した部位を 1/3 顎単位で選択します。マウスで選択して下さい。
ここでは下顎のみ全歯選択してみます。すると選択部位より自動的にスケーリングの算定回数を選び表示しますので確認後 [OK] ボタンをクリックして下さい。
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これで今日のカルテができました。
次回のスケーリングでは下顎は選択できなくなります。
1 カ月以内に再度歯周組織検査を算定すると 50/100 減算された点数で算定します。
※これらの動作は全てアクティビティーにより制御されていますので登録時に面倒な設定や入力は不要です。
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「SRP、PCur」
SRP や PCur では部位は1歯ごとに登録します。
一度施術された部位はスケーリング同様ステージが変わらない限り登録できないようになり、入力ミスを防ぎます。
治療が進むと選んだ処置に赤くマークが付きます。
※過去の歯周組織検査をクリックするとカルテのアクティブセルがその日付の位置までジャンプします。
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「途中からカルテを入力」
ヒント:
イーグル導入初期には当然カルテを途中から入力する事があります。その様なケースでは直近の検査から入力します。まず、
直近の検査日に日付を合わせます。
例えば 5 月 18 日に歯周検査を行った場合は日付を 5/18 にします。
スケーリングまで終わっている場合は歯周組織検査(2 回目)をクリックして下さい。スケーリングをスキップして登録できます。
同様に、既に SRP・PCur まで終わっているケースでは歯周組織検査(3 回目)をクリックします。3 回目以降は再 SRP・再 PCur、または歯周外科手術または特定薬剤のポケット注入のどれかのステージに進みます。
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登録例として、歯周組織検査と歯周外科手術を同日に行うとします。この場合は前回までに SRP が終了していていますので 歯周組織検査(3 回目)をクリックします。
すると後は新患の時と同様に病名選択画面に移りますので病名を選択して、算定する処置を選ぶと(歯周外科手術を算定す る場合は必ず歯周精密検査を算定します)ステージを進めて歯周外科手術を選ぶ事ができます。
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SRP、PCur、再スケーリングは処置の登録が無い為に赤いマークが付いていません。同様に、歯周組織検査(3 回目)には日 付が入っていますが 1 回目と 2 回目には入っていません。
※このチャートは初診料の算定があるとリセットされます。次回来院まで 2 カ月間以上間が空いた場合は初診料を算定でき ますが、初診料を算定した場合は 1 回目の歯周組織検査から始まり、スケーリングも算定できるようになります。2 か月間以 上間が空いても再診料を算定した場合は前回の続きからの算定になります。
「6 回目以降の歯周検査」
ヒント:
歯周検査が同一初診で 6 回以上行われると「歯周検査 6 回目以降」タブが使えるようになります。