13. 環境移行(テスト環境から本番環境への移行)
13.1 環境移行手順
13.1.1 ホスト名、ユーザ名の変換作業
テスト環境から本番環境へのマシン移設などでホスト名やユーザ名に変更がある場合、以下のように
JobCenterのマシン名設定変更やデータ変換作業を行います。変更作業の前に jc_checkコマンドでシス
テム情報を採取して、現状の設定状況を必ず保存しておくようにします。
変更したいマシン名がマシングループに所属している場合は、事前にそのマシングループから削 除してから変更作業を行い、変更終了後にマシングループに再登録してください。
変更するマシンがマシングループのマネージャ(スケジューラ)の場合は、マシングループからメ ンバマシンを一旦全て削除してから作業を行い、変更終了後にマシングループを再設定してく ださい。
なお、nmapmgrの詳細については「JobCenter NQS機能利用の手引き 6.6.2 リモートマシンの定義」
「JobCenter コマンドリファレンス 3.12 nmapmgr ネットワークの構成管理」を参照してください。
( 1 ) 他ホスト名の登録内容を変更
マシンアイコンに登録されている他ホストのマシン名を自マシン上で変更する場合、以下のよう に変更を行います。
ホスト名を変更する場合、変更後のホスト名はシステム内で関連する全ての JobCenter インス トールマシンで正しく名前解決できている必要があります。
ユーザ名の変更のみでホスト名を変更しない場合は、この作業を行う必要はありません。
(例)UNIXにrootユーザでログインしたターミナルで、ローカルサイトにマシンID=111で登 録されているhost1のマシン名をhost2に変更する
# nmapmgr
NMAPMGR>: change name 111 host2 NMAP_SUCCESS: Successful completion.
NMAPMGR>: exit
#
(例)WindowsにJobCenter管理者でログオンして、コマンドプロンプトから、クラスタサイ トcluseter2にマシンID=1002で登録されているhost1のマシン名をhost2に変更する
> set NQS_SITE=cluster2
> nmapmgr
NMAPMGR>: change name 1002 host2 NMAP_SUCCESS: Successful completion.
NMAPMGR>: exit
>
備考 クラスタサイトの場合は、必ずnmapmgr起動前に環境変数NQS_SITEにクラスタサ イト名を設定します。ローカルサイトの設定変更の場合はNQS_SITEは設定しないで ください。
( 2 ) 自ホスト名の登録内容を変更
ホスト名を変更する場合、変更後のホスト名はシステム内で関連する全ての JobCenter インス トールマシンで正しく名前解決できている必要があります。
ユーザ名の変更のみ、または他ホスト名の変更のみで自ホスト名を変更しない場合は、こ の作業を行う必要はありません。
以下の作業は途中で中止することはできません。もし途中で作業を中止した場合、JobCenter が正常に起動できなくなりますのでご注意ください。
JobCenterでは、localinfoファイルに自マシンのNQSのマシンIDとマシン名を保存しています。
自ホスト名を変更する場合、JobCenter が自マシンを認識する localinfo ファイルにも変更を反 映する必要があります。
localinfoは次のパスにあります。ただしテキストエディタ等で直接編集すると、正常に動作しな
くなりますのでご注意ください。
(UNIX) /usr/spool/nqs/nmap/localinfo (Windows) %InstallDirectory%¥nmap¥localinfo
備考 クラスタ環境の場合は /usr/spool や %InstallDirectory% の部分を <JobCenterDBパス>
と読み替えてください。なお%InstallDirectory%は Windows版 JobCenterのインストー ルディレクトリで、デフォルトはC:¥JobCenter¥SVになります。
自ホスト名を変更し、localinfoファイルに変更を反映する例は以下のとおりです。
(例)UNIXにrootユーザでログインしたターミナルで、マシンID=100で登録されているロー カルサイトhost1の自マシン名をhost2に変更する
# nmapmgr
NMAPMGR>: change name 100 host2 NMAP_SUCCESS: Successful completion.
NMAPMGR>: set local name host2
NMAP_SUCCESS: Successful completion.
NMAPMGR>: exit
#
(例) WindowsにJobCenter管理者でログオンして、コマンドプロンプトから、マシンID=1001 で登録されているクラスタサイトcluster1.co.jpの自マシン名をcluster2.co.jpに変更する
> set NQS_SITE=cluster1.co.jp
> nmapmgr
NMAPMGR>: change name 1001 cluster2.co.jp NMAP_SUCCESS: Successful completion.
NMAPMGR>: set local name cluster2.co.jp NMAP_SUCCESS: Successful completion.
NMAPMGR>: exit
>
備考 クラスタサイトの場合は、必ずnmapmgr起動前に環境変数NQS_SITEにクラスタサイ ト名を設定します。ローカルサイトの設定変更の場合は NQS_SITE は設定しないでく ださい。
自ホスト名を変更した後はJobCenterを再起動して、CL/Winで変更後のマシン名で接続できる ことを確認してください。
(3) ホスト名変更後の作業
ホスト名を変更して JobCenter のマシン名登録内容を変更した場合、それに関わる他の設定内 容も変更する必要があります。次のそれぞれの状況により適切な変更作業を行ってください。
• マシン名を変更したマシンがマシングループに所属していない場合
ホスト名を変更したマシンとジョブリモート投入等で連携する全ての他マシン上の
nmapmgrの設定について、上記「(1)他ホスト名の登録内容を変更」の作業を行う必要が
あります。
マシン名を変更したマシン上のキューに対して直接ジョブを投入するよう設定したジョブ ネットワークが存在する場合、同時にジョブネットワークの各投入先についても、すべて 再設定する必要があります。
ユーザマッピングも再設定が必要になる場合があります。
• マシン名を変更したマシンがマネージャ管理下のマシン(メンバマシン)である場合 変更対象のマシン名を事前にマシングループから削除してからホスト名変更作業を行うた め、上記「ホスト名を変更したマシンがマシングループに所属していない場合」に加えて、
マシングループへの新マシン名の再登録が必要になります。
• ホスト名を変更したマシンがマシングループのマネージャ(スケジューラ)の場合
マネージャで管理している全てのメンバマシン上のnsumsmgrユーザのホームディレクト リに.rhosts ファイルが設定してある場合は、上記「ホスト名を変更したマシンがマシン グループに所属していない場合」「ホスト名を変更したマシンがマネージャ管理下のマシ ン(メンバマシン)である場合」に加えて、.rhostsに記述されているマシン名を変更後の新 マシン名に変更します。
自ホスト名を変更した場合は、次の「(4)ジョブネットワークやスケジュール定義情報の変更」
作業も行う必要があります。
(4) ジョブネットワークやスケジュール定義情報の変更
ホスト名やユーザ名を変更した場合や、他のマシンからユーザデータをOSのファイルコピーで 移行してきた場合、移行元のマシン上で作成したジョブネットワーク定義やその他のユーザデー タに含まれる旧マシン名や旧ユーザ名を、新しいマシン名やユーザ名に合わせて変換する必要が あります。
実行中のトラッカや、過去に実行したトラッカ、トラッカアーカイブは引き継げません。
あるマシンから別のマシンにジョブネットワーク定義等のユーザデータを移行する場合は、
まず最低1回、移行先マシンのJobCenterに移行先のユーザ名でCL/Winからログイン操
れます。
自マシン名変更だけでユーザ名変更する場合など、すでにユーザ環境が存在する場合は
CL/Winによる事前の接続操作は不要です。
特定のジョブネットワークやスケジュール等を個別に他のマシンやユーザに移行する場合、
移行元がR12.3.4以上であればインポート・エクスポート機能を利用してください。
ユーザデータパスは次のとおりです。JobCenterを停止した上で、必ずユーザデータパス配下の 全ファイルのバックアップを行ってから移行作業を行ってください。
(UNIX) /usr/spool/nqs/gui/<ユーザ名>
(Windows) %InstallDirectory%¥jnwexe¥spool¥<ユーザ名> (R12.7まで) (Windows) %InstallDirectory%¥spool¥users¥<ユーザ名> (R12.8以降)
備考 クラスタ環境の場合は /usr/spool や %InstallDirectory% の部分を <JobCenterDB パス>と読み替えてください。
UNIX のローカルサイトの場合、上記のパスは ~<ユーザのホームディレクトリ
>/NetShepEUI へのシンボリックリンクになっています。CL/Win でローカルサイト にまだ1度も接続していないユーザの場合は、~<ユーザのhomedir>/NetShepEUI を 参照して下さい。
Windowsの場合、%InstallDirectory%はJobCenterのインストールディレクトリで、
デフォルトはC:¥JobCenter¥SVになります。
ユーザデータをファイルコピーで移行する場合は、上記ユーザデータパス配下の次のファイルを 対象にしてください。それ以外はCL/Winログインで作成されたユーザ環境の各ファイルを上書 きしないようにご注意ください。また、移行後のディレクトリやファイルのオーナーや権限を移 行先のユーザ環境のものに必ず合わせてください。
ユーザデータパス/indcal/<各ファイル>
ユーザデータパス/nsjnw/<サブディレクトリとその配下の各ファイル>
ユーザデータパス/group.f ユーザデータパス/userconf
ユーザデータパス/info (JobCenter R6.1以前のデータの場合のみ)
実際の変換作業は、上記の移行元から必要なファイルを移行先ユーザデータパスにコピーして から、jnwop chenvコマンドで変換します。以下はUNIXで一部のジョブネットワーク定義を 移行する例です。
① 移行元ユーザのユーザデータパス配下から、移行したいジョブネットワーク名の付いたサブ ディレクトリごと、移行先のユーザデータパス/nsjnw 配下(他マシンの場合は、他マシンの ユーザデータパス/nsjnw)にコピーします。オーナーや権限はコピー先に合わせます。
② 移行先マシンのユーザデータパス配下で次のコマンドを実行します。(ローカルサイトの例)
# /usr/lib/nqs/gui/bin/jnwop chenv /usr/spool/nqs/gui/<ユーザ名> <
移行元マシン名> <移行先マシン名> <移行元ユーザ名> <移行先ユーザ名>
#