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ストックヤード

ドキュメント内 Microsoft Word - 71_第7章_嵩上げ拡幅.doc (ページ 160-166)

導 材

7.5.6 ストックヤード

1) 河川土工において設置するストックヤード等

(解説)

河川土工において、建設発生土の有効利用を促進するためのストックヤード、土質改良 プラントは、目的、規模、取り扱う発生土の量、土質に応じて、経済性、効率性の検討を 行うほか、関係する法規類を遵守して周辺の環境対策などを行い適切に設置・運営するも のとする。

(1) ストックヤード、土質改良プラントの設置場所の選定

河川土工におけるストックヤード、土質改良プラントの設置場所は、一般的に以下の ような事項に配慮して適切に選定する。

① 利用に対する十分な広さが確保できること

② 発生場所や利用場所が近いこと

③ 搬入・搬出の運搬車輌が頻繁に通行し、粉塵・振動・騒音等が発生しやすいこ とを考慮して、住宅・市街地などから離れていること

④ 構造物に近接しないこと

⑤ 希少動植物の有無や生物環境に大きな影響を与えないこと

(2) ストックヤードに必要な機能・付帯設備の概略検討

ストックヤードに必要な機能・付帯設備については、一般的に以下に示すような事項 について適切に検討する。

① 利用時期の調整

土砂の搬入・搬出時期(発生側の工事期間、および利用側の工事期間)の調 整。

② 発生土の仮置き

仮置きされる土砂量の時期的、時間的変動。

③ 車輌間の積み替え・中継基地

運搬効率を高めるための車輌間の積み替え。

④ 簡易改良

発生土の含水量低減、木材等の異物の選別等、簡易的な土質改良の内容。

⑤ 土質改良のための事前ストック及び養生

安定処理前の発生土の事前調整、改良後の必要強度発現までの仮置き。

(3) 土質改良プラントの設置

土質改良プラントの設置にあたっては、取り扱う土質の種類に応じて、一般的に以下 河川土工において、発生土の有効利用を促進するためのストックヤード等は、関係 する法規類を遵守して適切に設置、運営するものとする。

に示すような事項を参考にして、具備する機能等を適切に検討する。

(a) 第1種~第4種建設発生土の処理

① 受入れヤード

ヤードの広さ:発生量、発生時期、利用時期等。

② 異物の選別

・磁性金属類の選別:磁気選別機の使用。

・木片、布、プラスチック等:手選別の実施。

・選別されたものの処理:可能限りリサイクルを実施。

③ ガラ等の選別

・選別機械:スケルトンバケット付バックホウ、振動ふるいの使用。

・ガラ等の選別:初期段階での除去。

・選別されたガラ等の処置:再生プラントへ原料として供給・利用。

・やむをえない場合のみ廃棄処分。

④ 土塊をほぐす

土塊は、可能な限りほぐし、発生土の利用率を向上。

⑤ 混合(良質土、改良材)

・混合:土と土、あるいは土と改良材のそれぞれの量の管理。

・混合の仕様の決定:事前にキャリブレーションを実施。

・土質改良を行う場合:改良目的、対象土質に応じて改良材を選定、事前に土質 試験、配合試験および六価クロム溶出試験を実施。

⑥ ふるい分け

・ふるい分け:網、またはバー式スクリーンによる振動型ふるい分け装置の使用。

・付着土による網目の目詰まり:除去装置の設置。

⑦ 改良土ストックヤード

・ストックヤードの広さ:利用先の使用量を確保。

・付帯機能:降雨等の影響による品質低下防止設備。

(b) 泥土の処理

① 受け入れ槽

泥土の沈殿等による濃度変化を防止するための攪拌機を設置。

② ガラ等の選別

・異物・ガラ等:選別および排除。

・分別された砂礫等:原料等の再利用。

③ 強制脱水

高含水比の土を短時間で機械的に脱水する加圧ろ過、遠心分離脱水機の設置。

④ 改良材混合

泥土及び改良材の定量供給ができる装置の設置および事前にキャリブレーション を行い、供給量を確認。

⑤ 養生槽

改良材を混合し必要強度が確保されるまで貯留する養生槽を設置。

図7.5.5に土質改良プラントの事例を示した。

図 7.5.5 現場内に設置したストックヤード、土質改良プラント設置例

(4) ストックヤード等の設置・運営と関連法規類

ストックヤードの設置・運営は、関係法規類を遵守して適切に行うものとする。

表7.5.7に、ストックヤード、土質改良プラントの諸設備等に関する、主な関係法規 等と、その適用対象となる規模等を示した。

表 7.5.7 代表的な関係法規と対象となる施設の規模等 適用法律

対象 項目

法律名 種類 規模 備考

土石の堆積場 大気汚染防止法 面積 1000m2以上 粉塵発生施設設 置の届出 ベルトコンベア 大気汚染防止法 ベルト幅 75cm 以上 〃 粉塵

ふるい 大気汚染防止法 原動機 15kw 以上 〃 ふるい 騒音規正法 原動機 7.5kw 以上 特定施設の届出 騒音 集塵機 騒音規正法 送風機 7.5kw 以上 〃

事務所等 建築基準法 建築物 建築確認

また、ストックヤード、土質改良プラントで泥土を取り扱う場合、関係法規類を遵守 し、必要がある場合は、事前に周辺環境を調査し、覆土・敷土・排水処理等の環境対策

を行い生活環境の保全に対処しなければならない。

図7.5.6に、環境対策に関する調査・検討フロー(例)を、図7.5.7に排水処理フロー

(例)を示した。

図 7.5.6 環境対策に関する調査・検討フロー

図 7.5.7 排水処理フロー(例)

調 査

調査項目 利水状況 の調査 工事位置 の原地盤の土質 および地下水位 の調査 事前環境調査

計画・設計

調査検討項目 排水基準の確認 排水処理方法 の検討 排水処理計画

覆土用土 覆土厚の検討 敷土の必要性 敷土用土と敷土厚 覆土・敷土の

計画

客土等対策工 植栽計画 樹種

地下水および周 辺公共用水域の 水質調査 環境調査および

観測 施 工

施工前 施工中 施工後

盛土等 排水溝

流量測定

凝集造粒 装置 PAC貯留槽

沈澱池

炭酸ガス

PH調整槽

水質観測

放流

河川等

2) 第三者が設置しているストックヤードの利用

(解説)

河川土工において発生する土砂を、第三者が設置しているストックヤードに搬出・処理 し、有効利用を促進しようとする場合は、事前に定められている諸ルール、手続きを調べ 適切に対処するものとする。

河川土工で発生した土砂を第三者機関が設置している中継型のストックヤードを利用 して、有効利用の促進を図ろうとする場合は、以下の事項について確認しておかなければ ならない。

① 受入れできる土砂の土質区分 ② 受入れ可能な土量・搬入方法 ③ 受入れられない土砂

④ 必要な書類と手続き

(受入れできる土砂の土質区分の確認)

• 事前に受入れ可能な土砂の土質区分を確認。

• 第四種建設発生土や泥土の土質改良、搬入基準値の確認。

• 改良土の搬入条件の確認。

(受入可能な土量等の確認)

• 搬入できるトータル土量、1回に搬入できる土量、搬入方法、搬入時間帯等の確 認。

(受け入れられない土砂の確認)

• “廃棄物混合土砂”、“建設汚泥”等の受入れできない土砂の確認。

(必要な手続きと書類の作成、提出の確認)

ストックヤードによっては、第四種建設発生土、泥土等について受け入れができ ない土砂と規定している場合がある。このような土砂を搬入する場合は、土質試験 や土壌分析を実施し、証明書等を作成・提出しなければならないこともあるため、

事前に必要な手続きや関係書類の作成や提出について確認する。

(第三者機関が設置しているストックヤードの事例)

以下に、第三者機関が設置している比較的規模の大きいストックヤードの事例を示 した。

• 受入時間時間及び受入休業日・停止日 (1) 受入時間

河川土工において発生する土砂を、第三者が設置しているストックヤードに搬出して有 効利用する場合は、定められた諸ルール・手続きを遵守して適切に対処するものとする。

昼間 8時30分~17時00分 夜間 22時00分~翌日5時00分 (2) 受入休業日

日曜日、祝日(祝日振替日を含む)

8月13日~8月16日及び12月28日~翌年1月4日 その他定める日

• 受入建設発生土の対象地域及び土質基準 (1) 受入建設発生土の対象地域

都内全域の公共系工事から発生する建設発生土。

(2) 土質基準

対象とする建設発生土は、通常の埋立地(安定型)または海洋に投棄可能なも のであり、「建設発生土の受入基準等」を満足するもの。

<建設発生土の受入基準例>

① 「土壌汚染に係わる環境基準」及び「ダイオキシン類による大気の汚染、

水質の汚濁(水底の底質の汚濁を含む)及び土壌に係わる環境基準につい て」に示す、有害物質が含まれていない建設発生土であること(利用申請 時には、有害物質が含まれていないことを証明する所定の試験表を提出す る)。

② 建設廃棄物(発生木材、アスファルト・コンクリート塊、金属、がれき等)

と分別し、混入していない建設発生土であること。

③ 受入土質及び土質区分は、下表に合致すること。

受入土質 土質区分

細砂及び砂質シルト・粘土

第一種建設発生土 第二種建設発生土 第三種建設発生土

関東ローム 第三種建設発生土

第四種建設発生土

土質区分は、「資源の有効利用の促進に関する法律」第 10 条の規定に基づく国土交通省令第 4 条別表第一による。

• 搬入方法 (1) 搬入車輌

搬入ダンプ車は、荷台枠の高さで大型60cm、小型車40cm以下のものとし、差枠 車、高枠車は使用できない。

(2) 搬入経路

建設発生土の運搬に当たっては所定の経路を通行する。

(3) 運搬時の注意

運搬に当たっては、過積載が無いようにすると共に、積載物が飛散、流出又は 落下しないように十分な措置を講じるなど、道路交通法規を遵守する。また、トラッ クスケールによっては、積載量を無線で飛ばすシステムもあるため、トラックス ケール付近では無線機・携帯電話の使用に注意する。

(4) 受入基地での注意

受入基地に到着した際は、荷台のシートを取り除き、係員の検査を受け、係員の

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