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シフトを増やすなら・・・

スタンスを狭める

一方、フィニッシュで体重が右足に残るな ど、ウエイトシフトができていない人は、スタ ンスを少し狭くするとよいでしょう。 左右の 足が近いので、右足の上から左足の上へ とシフトが楽に行なえます。 ただ、狭いスタ ンスで気を付けたいことは、バックスウィング で腰の回転も楽に行なえてしまうので、上 体に捻れの差ができなかったり、スムーズ にダウンスウィングに移れなくなるということ です。 「肩の回転が浅い」 などと悩まれて いるアマチュアの人は多いのですが、上体 の捻れを考えると、実はターンをし過ぎてい る人が多く、逆にシフトが上手くできる人が 少ないので、どちらかと言えば、スタンスは 肩幅かそれより狭めのほうがよいでしょう。

トップオブスウィングで腰が回り過ぎるのを抑える

レッスンの現場でよく聞かれるのは「肩をもっと回したほうがよいですか?」「(トップ オブスウィングで)今、肩は回っていますか?」といった質問です。 “肩を回せば飛 ぶ” ということはアマチュアの人の中では不文律のようになっています。 そこで、こ こからは肩の正しい回し方(体の回し方)について考えていきます。

バックスウィングで肩を一生懸命回そうとするあまり、腰やヒザに力が入って一緒に 回ってしまうのは好ましくありません。 腰やヒザの動きを抑えながら肩を捻っていく

がゼロになる(全ての部分が目標方向を向く)ように意識するとよい動きになります。

ウェイトシフト(体重移動)>ボディターン(体の回転)

前述で 「実はターンをし過ぎている人が多く、逆にシフトが上手くできる人が少な いようなので・・・」とお話しましたが、“体(肩)を多く回せれば飛距離が出る”と思っ ているアマチュアの人が圧倒的に多いです。 実際、そのようなレッスンをするイン ストラクターが多くいることも事実です。

しかし、これには疑問があります。 体を回すことによりウエイトシフトがおろそかに なりやすく、トップオブスウィングで体重が左右どちらの足にかかっているかが分か らない状態になりかねません。

回転を重視しているアマチュアに、トップオブスウィングの時点で 「今、右足にどの ぐらいの割合で体重がかかっていますか?」と聞くと、大概の人が6~7割、中には 5割と応える人もいます。 これは、回転を重視するあまり、スウィングの中心となる 回転軸が体の前のほうにきてしまい、頭の位置が動かないその場での回転となっ てしまっているのです。 その弊害は、「リバースピボット」(通常と逆の体重移動)や

「明治の大砲フィニッシュ」といった、飛ばない打ち方の典型になってしまいます。

正しくは、スウィングの軸は体の背中側 (背骨に近いところ) にあり、それを中心に 体を回転させていくと自然に頭も左右に動いていき、ウエイトも左右にしっかりシフ トするのです。

飛距離を伸ばすためには、「ウエイトシフト」 (体重移動) > 「ボディターン」 (体の 回転)になります。 むしろボディターンを抑えるために、極端に「トップオブスウィン グで右に100%、フィニッシュで左に100%」 のウエイトシフトを試みることも、飛ば しには有効な方法でしょう。  

しっかり体重移動を行なうと、スウィング軸が正しい位置(体の背中側)になる

アマチュアの8割は 「スライサー」 だと言われています。 ボールが右に曲がる原因 は一人ひとり違います。 ただし、スライサーの多くに見られる傾向として、トップオ ブスウィングで左手首が折れている点が挙げられます。

スライスの原因・・・

トップオブスウィングで左手首が甲側に折れるとフェースが開く スライサーの多くは、テークバックでクラブヘッドが飛球線の外側に上がっていま す。 そのため、右ワキが大きく開いたトップオブスウィングとなり、左手首が甲側に 折れてしまうのです。 このままダウンスウィングすると、インパクトでクラブフェース が開き、大スライスが発生します。

フックの原因・・・