マスタ機および全てのスレーブ機に同時にコマンドを送信するには、コマンドのマ ルチチャンネルアドレスのところに 0 を入力します。
注記 ・ コマンド同時送信は、クエリには使用できません。
例えば、次のコマンドは全てのユニットの出力電圧を 10 V に設定します。
設定 : SOURce0:VOLTage_10.0
注記 ・ スレーブ機は、マスタ機との間で実行時間に最大 20 m の遅れを生じます。
PVD-T SERIES ワンコントロール並列運転 5-1
第 5 章 ワンコントロール並列運転
5.1 概要
PVD-T シリーズは、同一機種を並列接続したワンコントロール並列運転によって、
電流容量を拡大することができます。
注記 ・ ワンコントロー ル並列運転をす るためには、マルチチ ャンネルインタ ーフェー スカード(IF02-PVD-T)をすべての PVD-T にインストールする必要があります。
また、GPIB インターフェースを使用してリモートコントロールする場合、マス タ機には IF02-PVD-T の代わりに IF01-PVD-T(GPIB インターフェースカード)
をインストールする必要があります。
IF01-PVD-T には、マルチチャンネルポートが装備されています。
ワンコントロール並列運転とは、並列に接続された電源の中の 1 台をマスタ機(親 機)として、残りの電源をスレーブ機(子機)として制御し、あたかも 1 台の電源 のように運転する方法をいいます。
一般的に、電源を並列に接続して大電流を負荷に供給しようとすると、負荷接合部 の違いから、それぞれの電源から負荷に供給される電流量に差が発生します。
PVD-T シリーズによるワンコントロール並列運転では、マスタ機はスレーブ機の電 圧と電流を微調整しながら各 PVD-T から等しく電流を出力するように動作します。
スレーブ機は、マスタ機の設定(電圧、電流、出力オン/オフ)に従います。
スレーブ機は、マスタ機と同一機種に限り最大 4 台まで接続することができます。
5-2 ワンコントロール並列運転 PVD-T SERIES
5.2 マスタ/スレーブの設定
マスタ/スレーブの設定には、前面パネルによる設定と SCPI コマンドを使ったリ モートによる設定の 2 つがあります。
ワンコントロール並列運転に関わる動作モードは、次の通りです。
・ No share:本機は、単独の電源として動作します。
・ Master:本機は、マスタ機として動作します。
・ Slave:本機は、スレーブ機として動作します。
設定は、次のように行います。
マスタ機の設定においては、マスタ機のディスプレイに全セットの出力電流の合計 値を表示するように設定することができます。
なお、スレーブ機のディスプレイには、それぞれのスレーブ機が出力する電流値を そのまま表示します。
表 5-1 ワンコントロール並列運転の設定
マルチチャンネルアドレスの設定
マ スタ機・スレ ーブ機に はそれぞ れ固有の マルチチ ャンネル アドレス を設定 しま す。
設定方法については 4-20 ページの「マルチチャンネルインターフェースの設定」を 参照してください。
手順 操作 ディスプレイ
1 MENU キーを押す。 ERROR MSGS
2 MENU キーまたは▲▼キーを使用して CURRENT SHARE を選択し
ENTER キーを押す。 CURRENT SHARE
3
▲▼キーを使用して、ワンコントロール並列運転オプションを No share / Master / Slave の中から選択し ENTER キーを押す。
No share または Slave を選択すると、構成は完了し、メニューを終 了する。
Master を選択した場合は手順 4 に進む
No SHARE
4
▲▼キーを使用して、Yes または No を選択し ENTER キーを押す。
Yes を選択すると、マスタ機のディスプレには合計の出力電流値が 表示されます。
スレーブ機のディスプレには、それぞれが出力する電流値を表示 します。
Display Sum? Y
PVD-T SERIES ワンコントロール並列運転 5-3
5.3 ワンコントロール並列運転の接続
5.3.1 マルチチャンネルインターフェース
マルチチャンネルコネクタ
メーカ:America ITT Industries-CANNON 社 形名: DB9(D-sub 9 pin)オス/メス コネクタ
または、上記相当品。
マルチチャンネルバスケーブル
マルチチャンネルバスの接続ケーブルには、以下のものをご使用ください。
既製品のケーブルをご利用の場合
D-sub 9 ピン(オス)− D-sub 9 ピン(メス)・ストレートタイプのシリアルバ スケーブル(RS-232C)シールド付き(長さ 1.5 m 以内)をご使用ください。
付属のコネクタを使ってケーブルを製作する場合
マルチ チャンネル インターフェ ースカードに 付属のコネ クタを使って ケーブ ルを製作される場合は、線材にはシールド付きの多芯ケーブルをご使用くださ い。
シールドは、コネクタのケースに接続してください。
リボンケーブルをご利用の場合
リボンケーブルを使ったデージーチェーン接続が可能なケーブルを使えば、簡 単に PVD-T シリーズをデージーチェーン(数珠繋ぎ)に接続することができ ます。
注記 ・ マルチチャンネ ルポートのオス・メ スのコネクタは、内 部で同じピン 番号同士 接続されています。
コネクタは、オス・メスどちらのタイプでも使用することが出来ます。
図 5-1 デージーチェーンケーブル
5-4 ワンコントロール並列運転 PVD-T SERIES
終端抵抗(ターミネータ)
マルチチャンネルバスは、終端する必要があります。
マルチチャンネルインターフェースカードに付属のコネクタの 2 番ピン(CAN HI 信号)と 7 番ピン(CAN LO)間に、同じく付属の抵抗(120 Ω 1/4 W)を接続して 製作します。
フェライトコア
マ ルチチャン ネルイン ターフェ ースカー ド付属の フェライ トコアを 取り付け てく ださい。コアはできるだけ本機のマルチチャンネルコネクタの近くに取り付けてく ださい。本機へのノイズ流入を低減することができます。