第 8 章 JSVRAX のリファレンス
8.9 JSVRAX.IME
8.9.2 インラインかな漢字変換 TIP の API
◆無変換/英数変換状態の機能
本状態は、読みがなをカタカナや英数字に変換/確定する状態です。
図
8.6 JSVRAX.IME : 無変換/英数変換状態本状態での機能および対応するキー操作は「表8.6 JSVRAX.IME : インラインかな漢字変換TIPの無変換/英数変換状態における 機能一覧」のとおりです。
表
8.6 JSVRAX.IME : インラインかな漢字変換TIPの無変換/英数変換状態における機能一覧
機能 内容 キー操作
変換候補の確定 選択された変換候補を確定する。 ・ [Enter]
・ 文字キー(確定後、引き続き読み入力) かな漢字変換 現在の読みがなで現在の変換辞書を検索し、変
換候補をリスト表示する。
上下カーソルキー
読みがな入力状態に戻る 読みがな入力状態に戻る。 ・ [Esc]
・ [BackSpace]
参考
変換候補の確定では、文字列挿入にJSVRAX.TSF.Result.TextInputImplを使用します。
詳しくは「◆ターゲットエレメントへの処理」を参照してください。
パラメータ _map
型/正常値 HTMLの場合、JSVRAX.Utility.CharBehavior.DimensionMap配列型のインスタンス名。
Scriptの場合、同型のインスタンス
デフォルト Default#charBehavMapの値 判定/補正 実行時/なし
◆JSVRAX:useHistory
履歴有効モードを設定/返却します。
シンタックス
HTMLの場合
<ELEMENT JSVRAX:useHistory="_use"... >
Scriptの場合
element.setAttribute("JSVRAX:useHistory", _use) 上記のような一般的なDOMアクセス
パラメータ _use
型 boolean型
正常値 履歴を使用する場合はtrue、それ以外はfalse。
undefinedの場合は、Default#useHistoryの値を使用する。
デフォルト undefined 判定/補正 設定時/あり
◆JSVRAX:dicts
変換辞書モードを設定/返却します。
シンタックス
HTMLの場合
<ELEMENT JSVRAX:dicts="_dicts"... >
Scriptの場合
element.setAttribute("JSVRAX:dicts", _dicts) 上記のような一般的なDOMアクセス
パラメータ _dicts
型/正常値 HTMLの場合は、JSVRAX.IMEIndicator.Mode型のインスタンス名。
Scriptの場合は、同型のインスタンス。
undefinedの場合は、Default#dictsの値を使用する。その上で、undefined/nullの場合は、
JSVRAX.IMEIndicator.defaultDictModeを使用する。
デフォルト undefined 判定/補正 実行時/なし
◆JSVRAX:dictsChangeKey
変換辞書切替キーを設定/返却します。シンタックス
HTMLの場合
<ELEMENT dictsChangeKey="_key"... >
Scriptの場合
element.setAttribute("JSVRAX:dictsChangeKey", _key) 上記のような一般的なDOMアクセス
パラメータ _key
型 string型
正常値 "alt shift 49"=「altキーとshiftキーを押しながら1キーを押す」のように、拡張キーとキーコードを半角空白
で区切った文字列。拡張キーは"ctrl"、"shift"、"alt"の組み合わせ。
undefinedの場合はDefault#dictsChangeKeyの値を使用する。
デフォルト undefined 判定/補正 実行時/なし
注意
数字キーや英字キーなどの通常の入力に使用するキーや、「F5」などのブラウザが使用するキーにバッティングしないように注意して ください。
◆JSVRAX:yomiANChangeKey
読みがなの英数変換キーを設定/返却します。
シンタックス
HTMLの場合
<ELEMENT JSVRAX:yomiANChangeKey="_key"... >
Scriptの場合
element.setAttribute("JSVRAX:yomiANChangeKey", _key) 上記のような一般的なDOMアクセス
パラメータ _key
型 string型
正常値 "alt shift 49"=「altキーとshiftキーを押しながら1キーを押す」のように、拡張キーとキーコードを半角空白
で区切った文字列。拡張キーは"ctrl"、"shift"、"alt"の組み合わせ。
undefinedの場合はDefault#yomiANChangeKeyの値を使用する。
デフォルト undefined 判定/補正 実行時/なし
注意
数字キーや英字キーなどの通常の入力に使用するキーや、「F5」などのブラウザが使用するキーにバッティングしないように注意して ください。
8.9.2.2 拡張スタイル
◆jsvrax--font-family
変換候補のフォント名を設定/返却します。
シンタックス
HTMLの場合
{ jsvrax--font-family : _fontFamily }
Scriptの場合
element.style.setAttribute("JSVRAX:jsvrax--font-family", _fontFamily) 上記のような一般的なDOMアクセス
パラメータ _fontFamily
型 string型
正常値 フォント名
デフォルト undefined 判定/補正 実行時/なし
注意
・ クライアントフォントで表示する候補文字にのみ有効です。
・ undefined/nullの場合は、font-familyを使用します。
例
MS明朝に設定
<JSVRAX:textarea style="jsvrax--font-family:MS 明朝"... >
◆jsvrax--font-size
変換候補のフォントサイズを設定/返却します。
シンタックス
HTMLの場合
{ jsvrax--font-size : _fontSize }
Scriptの場合
element.style.setAttribute("JSVRAX:jsvrax--font-size", _fontSize)
上記のような一般的なDOMアクセス パラメータ
_fontSize
型 string型
正常値 pxあるいはpt単位のフォントサイズ デフォルト undefined
判定/補正 実行時/なし
注意
undefined/nullの場合は、font-sizeを使用します。
例
14pxに設定
<JSVRAX:textarea style="jsvrax--font-size:14px"... >