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う形式で伝えてきたりする場合もある。これらは良い評価であるが、成功した組織であって も、中には悪い評価がフィードバックされてくることもあるだろう。

このような評価のフィードバックがフォロワー対して行われる場合、良い評価であればフ ォロワーはモチベーションが向上し、もっと顧客に喜んでもらおうと考えて顧客対応を行う ことになる。さらに、フォロワーのモチベーションが向上したことによって、フォロワーは さらに専門性を向上させようともする。悪い評価の場合は、良い評価を受けるために改善し て、顧客に対応していくようになる。

ここでも、良い評価の場合では、「フォロワーが顧客対応を行う」→「顧客が良い評価とし て反応する」→「フォロワーのモチベーションが向上する」という循環(サイクル)が回転 するようになる。また、「フォロワーのモチベーションが向上する」→「フォロワーがさらに 専門性を向上させる」へも影響を与えるようになる。悪い評価の場合は、「フォロワーが顧客 対応を行う」→「顧客が悪い評価として反応する」→「フォロワーが改善する」という循環

(サイクル)が回転するようになる。

また、評価のフィードバックが、組織、特にリーダーなどの組織の幹部に対して行われる 場合、良い評価の場合では、顧客から良い評価のフィードバックを受けたリーダーは、フォ ロワーを高く評価するようになり、リーダーはさらにフォロワーに任せていくようなリーダ ーシップ・スタイルになる。また、リーダーがフォロワーに任せていくことが、フォロワー のモチベーション向上にも影響を与えることとなる。悪い評価の場合は、「フォロワーが顧客 対応を行う」→「顧客が悪い評価として反応する」→「リーダーはフォロワーに悪い評価を フィードバックする」→「フォロワーが改善する」という循環(サイクル)が回転するよう になる。ここでは、リーダーはすでにフォロワーに任せるようなスタイルになっているため、

フォロワーに指示・命令をするのではなく、フォロワーに悪い評価をフィードバックするこ とによって、フォロワーが自主的に改善するのを促すようにしている。

このように、成功した組織では、リーダーのある行動が起点であっても、その行動が次に 繋がり、全体として見てもその流れが途切れることはない。さらに、顧客の悪い評価に対し ては、改善しようとしている。成功した組織の特徴としては、この2点を挙げることができ ると考える。

一方、中小組織支援相談所のように機能不全となった組織では、まず、リーダーはフォロ ワーに対し、指示・命令を行う。フォロワーはリーダーからの指示・命令を受けて、業務の 遂行を行う。即ち、「リーダーがフォロワーに対し、指示・命令する」→「フォロワーがリー

ダーの指示・命令を受ける」となる。また、フォロワーは単に指示・命令を受けるだけであ るため、ここに専門性を向上させる動機はない。つまり、リーダーの行う指示・命令だけで はフォロワーの専門性が向上することがないため、フォロワーの専門性を向上させる必要が ある場合には、別の要因が必要となってくる。

顧客対応では、フォロワーは、リーダーから受けた指示・命令に基づき、顧客対応を行う。

フォロワーの対応に関して、顧客からフィードバックがある。フィードバックに関しては、

成功した組織と同様、良い評価もあれば、悪い評価もある。悪い評価の場合は、フォロワー は、顧客の悪い評価を受ける。良い評価の場合も、フォロワーは、顧客の良い評価を受ける のであるが、良い評価を受けたことによって、フォロワーはモチベーションが向上し、さら に積極的な顧客対応を行う者もいる。この場合は、「フォロワーが顧客対応を行う」→「顧客 が良い評価として反応する」→「顧客の良い評価を受ける → フォロワーのモチベーション が向上する」となる。但し、全員のモチベーションが向上するわけではない。また、良い評 価でない場合、例えば、悪い評価などの場合は、単に顧客からの評価などのフィードバック があれば、それを受けるだけである。このため、フォロワーのモチベーションや顧客対応に 変化はない。

また、評価のフィードバックが、組織、特にリーダーなどの組織の幹部に対して行われる 場合、良い評価であっても、悪い評価であっても、リーダーなどは顧客からのフィードバッ クを受けるだけである。さらに、通常はリーダーなどが顧客と直に接する機会が少なく、顧 客の声を組織のリーダーなどにフィードバックされる仕組みもないため、必ずしも顧客の反 応が組織のリーダーなどにフィードバックされるとは限らない。

さらに、この組織では、全員ではないが、上位の職にある者にこびへつらう「茶坊主」と 呼ばれている者が存在しており、これらの茶坊主がリーダーに対しこびへつらう。そして、

フォロワーの専門性の評価や顧客からのフィードバックに対応できないリーダーは、これら の茶坊主がリーダーに対してこびへつらう行為によってフォロワーを評価する。リーダーは このような評価に基づいて人事評価を行ったり、フォロワーへの指示・命令を行ったりして いる。

このように、成功した組織と違い、機能不全となった組織では、リーダーのある行動が起 点となり、仮に次に繋がったとしても、最終的には行動が繋がらないところがあり、その流 れがどこかで途切れてしまう。さらに、顧客の悪い評価に対しては、基本的には改善はない。

もし改善された場合、それはリーダー起点のリーダーシップなどとは無関係な要因によるも

のである。機能不全となった組織の特徴としては、成功した組織とは逆となる、この2点を 挙げることができると考える。

ここまでの内容についてまとめたものが、図Ⅵ-5-1の専門職成功組織と専門職機能不 全組織の行動の流れである。点線になっている部分は、常に行われるものでないことを示し ている。即ち、リーダーに関しては、必ずしも顧客の反応が組織のリーダーなどにフィード バックされるとは限らないことを示している。さらにフォロワーに関しては、顧客から良い 評価を受けたとしても全員のモチベーションが向上するわけではないし、全員が上位の職に ある者にこびへつらうわけではないことを示している。

図Ⅵ-5-1 専門職成功組織と専門職機能不全組織の行動の流れ

リーダー(Leader) フォロワー(Follower) 顧客(Customer) 専門職成功組織

悪い評価 良い評価 専門性が

が向上する

専門性を 向上させる 任せる

(認める)

悪い評価 良い評価

顧客対応 する

改善 する 改善

する

顧客が 反応する

出所:筆者作成

リーダー(Leader) フォロワー(Follower) 顧客(Customer)

専門職機能不全組織

悪い評価 良い評価

悪い評価 良い評価 良い評価を

受ける

悪い評価を

受ける 顧客が

反応する 指示・命令

する

フォロワー を評価する

こび へつ らう

指示・命令を受ける

(⇒専門性向上の動機がない)

顧客対応 する

悪い評価を 受ける 良い評価を 受ける